パラオにて 思うこと 2006


昨日明日

2006年12月10日(日) 1日目 くもり のち 晴れ

今日から待ちに待ったパラオ旅行。今回の旅行が二度目のパラオ訪問なのだが、簡単に僕らとパラオの出会いについて触れておこう。大した話じゃないんだけれど。

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パラオ基礎情報

今更僕が新たに書くよりも、立派なサイトがあるのでそちらを参照してください。パラオは太平洋上に浮かぶ島国です。要は常夏の南の楽園ですね。

Wikipediaのパラオの項へのリンク

外務省のパラオ共和国の項へのリンク

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パラオとの出会い

2000年のある日(いつだかは完全に忘れた)、ニナと自宅でスカパーの「旅チャンネル」を眺めていて、たまたまその時に放映されていたパラオを訪れる番組を見たのがきっかけ。それまではパラオという地名は知っていたが、具体的なことは何も知らなかった。その番組では、パラオの海の美しさや熱帯のジャングルの中でマングローブの樹々が生い茂る水路をカヤックで進む光景など自然の美しさはもちろん、パラオが日本統治下にあった時代から現代までパラオ国民が親日的であることや、パラオ語には数多くの日本語が混ざっていること(「美味しい」がパラオ語で「アジ・ダイジョウブ」、「ブラジャー」はパラオ語で「チチバンド」などなど)、戦前の日本語教育の結果今でも年配の人達は流暢な日本語を話すことなどが紹介されていた。"Yokohama Restaurant"というコロールの地元の人向けの小さなレストランが取材され(このレストランは今でもある)、店主のパラオ人のお婆さんが日本語でインタビューを受け、"Udon"や"Yakisoba"などのメニューの紹介を日本語でしたりしていた。

その番組を見て、パラオという遠くにある小さな国にとても興味を持ち、それから少しずつあれこれと情報を仕入れるようになったのだが、そのうちパラオには"Palau Pacific Resort"という、夢のようなリゾートがあることを知る。で、丁度結婚を控えていた我々は、「是非新婚旅行はパラオに行こう!」と意気込むことになる。だが、パラオはグアムやサイパンよりも遠く、日本からは定期直行便もなく、旅行代金も余計にかかることから、結婚式から半年頑張って貯金を続け、01年の11月に一回目のパラオ旅行に行ってきたのでした。ちなみに前回の旅行記はこちらに初日の分があります(最後の二日分は結局未完成のままです。すみません)。

一度目のパラオへの旅行ですっかりパラオを気に入った我々は、帰国当初から「年に一度は行こう」「来年こそは行こう」と騒ぎ続けていたのですが、2002年には家の引っ越しがあってお金を使ってしまい、その後数年は僕の勤め先が業績不振だったこともあって気分も盛り上がらず、なかなか実現できずにいました。毎月のお給料から二人で貯金をしていてお金はずいぶん前に貯まり、あとは旅行の手配をするだけになっていました。

ようやく今年の秋に決心をし、5年ぶりのパラオ訪問が実現することになりました。長文になりますが、どうぞお付き合いくださいね。

ではでは、旅行記一日目、行ってみよう。

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【パラオ旅行記一日目・いざ出発/グアム上陸・予定外/パラオ到着】

5時30分の目覚ましで起床。外は当然のことながらまだ真っ暗。多少寝不足気味だが二日酔いはない。5年前にパラオに行った時は前の夜に「前夜祭」と称して飲み過ぎてしまい、二人とも二日酔いでヘロヘロのスタートだったのだが、今回は大分進歩した(笑)。パッキングはほとんど終わっていたので当日じゃないと入れられないものだけを追加で詰め込んで終了。7時のリムジンに乗るべく6時35分ごろ家を出る。出がけに先週のパーティーの時にどやくんが持ってきてくれたミカンが4個残っていたのでコートのポケットに詰め込む。

外に出るとまだ夜が明けきっていない。外は曇天で寒い。ニナは面倒だからとサンダル履き寒空の下歩いていて驚く。ロングコートに素足にサンダルってのはなかなか凄い組み合わせだ。ゴロゴロとキャスターバッグを引きずって六本木ヒルズのグランドハイアットへ。リムジンバス乗り場まで徒歩で行けるというのは楽で助かるよなあ。以前はホテルの知名度不足のせいか乗り込む乗客がほとんどいなかったものだが、徐々に名前も知られてきたのか今日は10人ほどの乗客がいた。

予約しておいた名前を告げてチケットを買う際に、自分が乗る飛行機が第一ターミナルか第二ターミナルか分からなくなり、ホテルの従業員に「コンチネンタルってどちらでしたっけ」と聞いたところ、「コンチネンタルは第一ターミナルです」と教えてもらい、預ける荷物のタグも第一ターミナル行きのものを貼ってもらう。ところが、念のためとニナが書類を調べ直したところ、何と第二ターミナルの間違いであった。ホテルマンは平謝りだが、実際ニナが調べ直してくれて助かった。気づかずにそのまま第一ターミナルに荷物ごと行ってしまえば戻ってくるのに結構なタイムロスになってかなり焦っただろうし、嫌な気分での出発となってしまうところだった。

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定刻7時にバスはグランドハイアットを出発し、ホテルオークラで乗客を追加で乗せ、全日空ホテルで運転手が何やら手続きをしたのち高速に乗る。全部で乗客は20名ほどか。毎度のことだがリムジンバスには色々な国籍の人達が乗っていて楽しい。日本人は僕らともう一組だけで、後は外国人ばかり。

日曜の朝だから空いているだろうと余裕で考えていたら、首都高が混んでいる。レインボーブリッジを渡るまでは順調だったのに、湾岸線に入った時から妙に車が多く、葛西Jctの手前で何と渋滞で止まってしまった。これは一体なんだと思っていると、殆どの車が葛西の出口で下りていく。葛西から先は一般道が大渋滞で高速はガラガラになる。そう、東京ディズニーリゾートへ向かう車の大群による渋滞だったのだ。ディズニーリゾートなんて15年以上行っていないが相変わらずこんなに人気があるんだと驚いた。その後は順調に走れて8時30分頃に成田空港第二ターミナルに到着。

ツアーのカウンターにまず行きチケットを受け取り、そのままコンチネンタル航空のカウンターに並んでチェックイン。離陸が10分早まるとのこと。まあ遅れるよりはずっと良いが、10分離陸を早めるメリットってあるんだろうか。離陸便の渋滞の問題とかかな。チェックインの際に荷物を預けるが、最近はアメリカの荷物検査が厳重なため、スーツケースに鍵は掛けないようにと言われる。鍵を掛けておくと鍵を壊して中身を検査する場合があるそうだ(もちろん壊した鍵の代金は払ってくれない)。トランジットがある場合はいつも荷物のことが心配になる。今回もグアムでトランジットがあるので心配。無事届いてくれよ〜。以前知り合いになったスーダン人が、「日本からスーダンにパリ経由で帰ったら、荷物だけ何故かスペインのマドリードに着いていて、取り戻すのに数ヶ月かかった」なんてことを話してくれたこともあるのでねえ。コンチネンタルのお姉さんがオレンジ色の"In Transit"というタグを付けてくれるのを祈るように眺める。

続いてコートも一時預かりに預けてしまい一気に身軽になる。僕もニナも長袖のTシャツ姿に肩掛けの小さなバッグのみ。コートのポケットに入れておいたどやくんのミカンの入れ場所がなくなり、四個のうち二個は無理矢理かばんに入れ、残りの二個はジーンズのポケットに入れた。

出国手続きまでまだ時間があるので二階へ上がり、成田名物寿司田のカウンターで朝からお寿司。今日も物好きな人々が朝っぱらから寿司を食べている(僕もだ)。白子ポン酢と穴子の白焼きをつまみでもらい、その後6貫ほど握ってもらう。ビールの後日本酒もちょこっとだけ飲む。こうして寿司田のカウンターに座って寿司を食べると、「ああ、これから日本を脱出するぞ」という気分になってくる。旅の一部として楽しい。

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食事を終え出国手続きも順調に終わり、両替もしていよいよ搭乗。CO962便グアム行き。機内は8割程度の埋まり具合で、そのほとんどが日本人。僕らは翼のすぐ後ろの左窓側。10分出発が早まったはずが、結局10分遅れてもともとの定刻通りの出発となる。なんのこっちゃ。離陸後はほとんど揺れることもなくとても快適な旅。僕も大分経験値が上がってきて、昔みたいに飛行機が怖いと思わなくなってきた。機内食はチキンかパスタのチョイスと言われ、僕はチキンを、ニナはパスタを選ぶ。一昨年グアムに行った時はビジネスクラスだったので、あの時の食事は豪華だった。エコノミーの機内食はファーストフードに毛が生えたようなものなのは仕方があるまい。ニナは白ワインを、僕は赤ワインを買う。1/4サイズのボトルが5ドル。どやくんのミカンも食べた。コンチネンタルはシートピッチが狭くて大変なのだが、今回乗った機体は多少シートピッチが広めになっていて助かった。10センチでも15センチでもいいから広くしてくれ。頼む。

3時間30分のフライトでグアムへ。天気が良くて空中からサイパンやテニアンなどの島がきれいに見える(写真はサイパン島です)。次第に南の国にやってきたという気分になってくる。そして現地時間15:30頃に無事グアム到着。グアムは日本より一時間早いので、本当は時計を一時間進めるべきなのだが、わずか4時間の滞在なのでそのままにしておく。

グアムで次の飛行機まで4時間半弱の待ち時間が生じる。まずはアメリカへの入国手続き。一昨年のグアム旅行の際にはこのイミグレが長蛇の列となりウンザリしたのだが、今回は15日以内の滞在者に対しては指紋採取と顔写真撮影が免除され、おかげでずいぶん早く通過することができた。流暢な日本語を喋るおじいさん職員が担当だった。海外の入国審査では職員の人によってえらく早い人と遅い人がいるものだが、グアムの職員は長蛇の列を早く処理するのに慣れているようで、あまり個人差がないのはありがたい。

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出国審査を終えると僕らは空港を出る。4時間以上空港の中に閉じ込められているのは嫌なので外に出ることにした。入国手続きを普通に済ませているので、何の手続きもなく外に出られる。2年ぶりのグアム上陸である。グアムは好天で当たり前のことだが暑い。空港前からタクシーに乗ってレストラン"Lone Star"へと向かう。Lone Starは一昨年夕食を食べに行ったテキサス料理屋さんで、空港から比較的近いので、時間潰し&早めの夕食にしてしまおうということで計画していたのだ。ちなみに上の写真はグアムの空港を出たところ。

ちゃんと事前に営業時間をウェブで調べ、中途半端な時間にも店が開いていることを確認しておいたのだが、タクシーが店の前に着くと何と改装のため休業中であった。女性従業員らしき人が出てきて「来週リニューアルオープンするから来てね♪」と愛想を振りまいたが、残念ながら僕らには来週はない。仕方がないのでタクシーの運転手さんに相談して、近くにある"Agana Shopping Center"まで連れて行ってもらう。途中一昨年の旅行で宿泊していた"Alpung Beach Tower Resort"の前を通過する。海にはあまり観光客は見えず、地元の子供達が遊んでいるのが見える。海がキラキラ輝いていてきれいだ。

Agana Shopping Centerには"Capricciosa"や"Tony Roma"などのレストランも並んでいる。タクシー代は$25ぐらい。グアムのタクシー料金は日本に比べるととても高い。初乗りは$2.40と安いのだが、みるみるメーターが上がる。ここまでも日本の感覚だと1,200円から1,500円ぐらいだろう。約倍ってことか。

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けがの功名で一度も行ったことがない場所に連れてきてもらえてちょっとラッキー。レストランはせっかくなので(アメリカっぽい)Tony Romaにした。店内は日本人観光客は皆無で、白人、チャモロ、黒人が食事をしている。ニナによればAganaはオフィス街とのことで、観光地からは少し離れているせいで日本人がいないのだろう。中途半端な時間にしては混んでいる。二人でNew York Stripステーキとシーザーズサラダ、それにパンを注文。ビールはKirinを注文したところ、一番搾りの米国ライセンス生産版が出てきた。日本の一番搾りとは味が違う。焦したような香ばしい香りが特徴。ちょっと黒ビールっぽい香りかな。肉は味付けは良かったがあいにく肉が固かった(これは前回のグアムの時にも思ったことだ)。サラダとパンが美味しい。

食事を終えショッピングセンター内をうろつくと、洋服と水着などを売っている店があった。ニナは日本で買いそこなった水中用のブーツを、僕はTシャツを購入。ここも日本人観光客は皆無で現地人と白人の買い物客がうろうろしていた。店では何とスキーウェアまで売っていた。地元民がどこか寒い場所にスキーに行く時のためのものだろうか。しかしそういうニーズがどれほどあるのかは不明。

買い物を終えてショッピングセンターのPhone Boothからさっきもらったタクシーの運ちゃんの携帯に電話をする。僕の声が向こうにあまり聞こえていなかったようで難儀するが、運ちゃんはセンターの駐車場に車を止めて待っていたようですぐに迎えに来てくれた。帰りは往きとは違う道を通って空港へ。やはり$25弱かかる。タクシー代はメーター制なので仕方がない。運ちゃんは無口な人だが親切にしてくれて助かった。どうもありがとう。

空港の入り口で、見事な夕陽の写真を撮る。たった数時間の滞在だったが気持ちの良い時間が過ごせて良かった。

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グアム空港で再び出国手続きを済ませる。これもトランジットで空港内から出ない人もまったく同じ手続きが必要になるので、トランジットだけの人も空港から出ないと損だという気分になる。手荷物検査はガラガラで職員は暇を持て余していて検査をしているんだか雑談をしているんだか分からない。僕らが英語を喋ることが分かると僕の身長を話のネタにして大笑いである。これで本当にちゃんと検査やっているんだろうか。まあ牧歌的で素敵ではある。

ニナがタバコを吸いたいということで空港内唯一のスモーキングエリアとなっているコーヒーショップへ。暑い暑いと汗をかいているのにホットコーヒーなど注文してしまい更に暑くなる。店で働いていたチャモロの女の子は日本人みたいに細くて可愛い子だった。あんなに細いチャモロの子はなかなかいない。

コーヒー飲んでトイレに行って、グアムからパラオのコロール行きの便の搭乗口へと向かう。こちらはさすがに日本人の比率は大分下がり、2割程度という感じ。外国人は白人が半分ぐらいと、残りの半分はグアム原住民のチャモロかもしくはパラオ原住民かもしくはフィリピン人の浅黒い肌の人々。フィリピン人とチャモロは区別がつきにくい。パラワンは区別しやすい。色が黒いし太っているから。

搭乗口のベンチでしばらく本を読んで時間をつぶす。いつの間にかすっかり日が暮れ、空港内の免税店は全部閉店していた。

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グアム時間の19:40発のCO953便でパラオのコロールへと飛び立つ。定刻通り出発。こちらも乗客は8割程度の混み具合。前回はこの便はやたらと揺れたのだが今回はまったく揺れず快適だった。先ほどグアムは一時間日本より時間が早いと書いたが、最終目的地のパラオは日本と時差がなく、グアムから見ると一時間遅くなる。なので時計はそのままにしておいた。パラオ着は20:40の予定だが、実際の飛行時間は一時間ではなく二時間である。時計の針を二度直す手間はおかげで省けたが、グアムにいる間、ニナとしょっちゅう「今何時?」「それってどっちの時間で?」というやり取りをする羽目になった。

機内食はハムとチーズのホットサンド、フルーツ、クッキー。飲み物はコーラ。クッキーは食べなかった。搭乗員は当たり前のことだが外国人だけで、一人すごく美人だけど愛想の悪い金髪のお姉さんがいた。こちらの便はBoeing 737(東京→グアム間は767)で、シートピッチが狭い!前の席が膝に当たってしまい身動きが出来ない。前の人がリクライニングを倒すと膝が圧迫されて痛いので、椅子から膝の位置をずらすために妙な体勢のまま2時間耐えなければならない。ううううう。これは何とかして欲しいなあ。

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予定通りの20:40にCO953便は無事パラオ共和国のコロール空港に到着。コロールというのはパラオの首都があった(今年マルキョクという場所に遷都した)州の名前であるとともに、島の名前でもある。だが、コロール空港はコロール島にはなく、隣のバベルダオブ島にある。千葉にある新東京国際空港みたいなものである。

5年前のコロール到着時には飛行機からタラップを下り、歩いて空港に入ったのだが、空港が改装されて新しくなり、今回は残念ながらタラップを下りることはできず、連絡口から直接空港に入った。しかしパラオの濃い自然の匂いは健在で、飛行機から出た瞬間にその匂いに全身が包まれた瞬間に「ああ、パラオに戻ってきた」という気持ちになった。

新しい空港はピカピカで驚く。日本の援助で作ったそうで、日の丸と説明書きが書かれた金属のプレートが空港の入り口脇にはめ込んであった。ぐるぐると周囲を見回しつつ入国手続き。これが運悪くとても遅い係官(良く言えば非常に丁寧に仕事をする人)にあたってしまい、最初の方に並んだのに、ずっと待たされ乗客中ほとんど最後になってしまう。パラオでは、大人数を「さばく」という発想が定着していないので、時々こういうタイプの人にあたってしまうと、後ろは長蛇の列になる。しかし、本人はそのことをあまり気にしていないようで、あくまでもマイペースで仕事をしていく。僕らの順番になっても本人は至って機嫌良く、そして丁寧に対応してくれていて、その点だけを見ればとても素晴らしい係官(ちなみに若くてしゃれっ気のあるお兄さんだ)なのだが、残念ながら日本人の感覚からすると仕事が遅過ぎるんだよなあ。パスポートの僕の写真と目の前の僕を見比べてわざと顔をしかめてみせるので、僕が"Getting old"と言うとニヤリと笑った。

心配していた荷物も今回はすぐに出てきてホッと一息。うおー、パラオだー!

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空港でアロハを着た現地旅行会社ベラウツアーの担当サイトウさんと落ち合う。空港の外の駐車場は相変わらず日本車だらけだが、5年前に比べるときれいな車が増えたような気がする。我々を迎えに来ていたのは大型バスで、脇に大きな字で「日の丸レンタカー」と書かれている。東京目黒の日の丸レンタカーが送迎などに使っていたバスが払い下げられ、パラオで観光客送迎用に使用されているのだ。僕らとともに乗り込んだ観光客は15〜16人ほど。

バスは観光客を乗せて出発。途中New KB Bridgeを渡る。バベルダオブ島とコロール島を結ぶ橋としてもともと"KB Bridge"という橋がかかっていたのだが、強度不足のためにある日突然崩壊してしまい、5年前に僕らが来た時にはNew KB Bridgeは工事中で、仮設の橋が架かっていて、ギシギシと音を立ててとても怖かったのを憶えている。僕らが帰って比較的すぐに新しい橋が日本の援助で開通し、快適にコロールに向かうことができるようになった。

バスはパラオ唯一のメインストリートを東から西へ抜けて行く。コロールの市街に入るとあちこちの家や商店、レストランなどがクリスマスのイルミネーションを盛大に飾り付けていて町がとても明るく感じる。新しいお店もいくつもできたようだ。「どらごん亭」「美登寿司」などお馴染みの店の看板も見えた。途中バスはVIPホテルと新しく出来たばかりのPalau Royal Resortで客を下ろし、そしていよいよ僕らが泊まるPalau Pacific Resort(PPR)へ向かう。PPRへ向かう乗客は全部で10人ほど。

暗い夜道に松明の炎が見えると、それがPPRの入り口。吹き抜けの入り口の向こうには大きなクリスマスツリーが飾られ、さらにその奥にはプールと、真っ暗で見えないがプライベートビーチが控えている。フロントでキーを受け取り、ポーターについて部屋まで連れていってもらう。広いリゾート内を10分弱ほど歩き、部屋に到着。10時過ぎである。

僕らの部屋はCluster 12(12号棟)の1216号室である。今回も奮発してJunior Suiteである。前回泊まった1126号室の隣の建物で、広いリゾートの一番奥の部屋になる。ポーターにチップを渡し荷物を置いてもらうと、部屋をぐるりと見回す。テーブルのうえにはウェルカム・メッセ−ジとともにワインとフルーツが置かれている。手配で世話になった旅行会社勤務の友人Kからのプレゼントだ。

さっそくワインを開けようと思ったらオープナーが見当たらず、電話して持って来てもらう。フルーツを切りつつ食べ、パラオ産の赤ワインを飲む。やれやれ、本当にやってきた。真冬の東京から常夏の南の島へ、丸一日かけてやってきた。外は真っ暗で海は見えないが、ベランダの向こうには海があって僕らを待っている。今回は一階の部屋なのでベランダからそのまま外に出ることができる。ベランダのドアから外に出てみると、微かな波の音が聞こえ、空を見上げると満天の星が見えた。

きっと明日は晴れるだろう。そんな予感に満ちて広いベッドにもぐり込む。明日の予定について少し話をして、11時頃には寝てしまう。




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