思うこと


1996年5月2日(木)

欲望への執着心が人間を醜く、そして愚かにする。

求めた何かを手にした瞬間から失うことに対しての恐怖が生まれる。金も、地位も、愛情も。きっと。

今の僕は無欲だ。気持ち悪いほど。失うことは怖い。でも失わないために何かをしようとはあまり思わない。 今までずっと求めていたものを手に入れたのに。もう手に入らないと思っていたものがもう一度自分のものに なったのに。

動揺しない。不安にならない。落ち着いている。信頼?すごくしてる。安心しきっている。

裏切られたら?いいじゃない。また独りに戻るだけだ。今までずっと独りでいたんだし。こんな 最高な思いを今させてもらってるんだし。相手が自分より上だったってことで。

おやじ、どう思いますか?正直言って自分でもこの 落ち着きが気持ち悪いです。こんなに夢中になっているのに冷静であり、醒めてはいない。しかも 観念しているが、迷いはない。こんな表現、理解されますか?

僕は大人になったのか、それとも熱に魘されているだけなのか。


1996年5月3日(金)

自分のページにボタンをつけてからたくさんの人達がボタンを押していってくれる。

多い日には50人くらいの人達がぷちっとやっていってくれてる。

不思議なことに95%ぐらいの人が2回ボタンを押してる。きっときちんと押せたか不安になるのか、 それとも何も起こらないからもう一回押してみるのか。

そういう僕もなぜか2回押してしまうことが多い(笑)。でも、昨日ある人が7回も押してあった。 何も起こらないので失望されてしまったかな。でもご安心を。ボタンを押してくれた人にはみなさん ちゃんとメールを出してるから。毎日50人にメールを出すってすごい大変だよ。でも 何よりも励みになるから頑張るぞっという感じですね。

彼女ができたら急に自分のスタイルとか外見を気にするようになった(笑)。

2年前にサラリーマンになったときから比べると、体重が12キロぐらい増えてる。たしかに 体格がよくなって自分でも気に入っているが、運動不足のためお腹がたぷたぷしてしまっていって、 お気に入りのアニエスbで全身を包むと、なんか様にならない。

やっぱりどうしてもAgnesはほっそりした身体の方が似合う。

そうだ、ネットでダイエットなんてやってみようかなんて考えつつも、挫折したら 世界中に恥さらしだな、なんて躊躇したりもしてる。

半年ぶりにジョギング再開から始めようかな。


1996年5月4日(土)

今日はみねちゃんと一日ゆっくり遊ぶことになっていた。11時には熊谷につけるように家を出たのに 首都高と関越がむちゃくちゃ渋滞。

特に腹がたったのが、関越道の渋滞表示。この先渋滞5キロって書いてある。5キロなら10分もあれば 抜けられる。10分ぐらいノロノロすると一応走れるようになる。50キロぐらいで2〜3分走ると また止まってしまう。そうすると再び掲示板に、この先渋滞5キロ、通過10分と書いてある。

結局練馬から花園までずっと渋滞じゃないか。普段よりも40分早く家を出たのに、結局 2時間40分もかかってしまった。いつもは1時間10分で行けるのに。

ゴールデンウィークは都内は空いてるんじゃなかったっけ。誰がそんなことを言ったんだ。 環八も目白通りも渋滞じゃないか。

西麻布で、パスタ屋さんに入った。いつもはそんなに込んでないのになんと満席!空いてる店がないのでみんな開いてる店に 集中してしまうんだな。がらがらの都会でのんびりしようと思ったのになかなかうまくいかない もんだ。


1996年5月5日(日)

日記リンクスに登録してから、日記に 関してのメールを頂くようになった。

励まし、応援、逆に相談されてしまったりとか。知らない人からのメールも増えた。

僕は日記には基本的には嘘は書かない。でも、 書かないことはものすごくある。書くに足りないことはもちろんだが、書くことによって 第三者に迷惑がかかることは書かないようにしてる。

でもhisakoさんのように、嘘も書きますってのも 良いと思う。別に僕が日記に嘘ばっかり書くことによって誰かに迷惑がかかるわけじゃないし。

でもそれだけだと読む人は退屈かも知れない。たとえばばうわうさんの とほほ日記なんかは実名が ガンガン出てくるし、個人への非難なんてのも平気でやってる。読んでてすごく面白い。 ご本人の言ってらっしゃる通り、刺激に充ち満ちた日記だと思う。

僕は今後も嘘は書かない。で、徐々に書かないことを減らして行きたいと思う。 まあ、他人に非難されることもあるかとはおもうけど。

ムズカシイメールが届いた。

僕の日記を読んだというものだ。この前も香奈さんに無断掲載で怒られたし、ばうわうさんも メールを無断掲載して怒られてたので掲載はしませんが、正直言って悩んでしまった。

内容をざっと説明すると、僕が「年上のフィアンセを補足した」とあり、その後 僕がそのフィアンセに対して、振られることを怖がっているというもの。生涯連れ添うことへの 不安と、自分が振られるんじゃないかという不安だろうと解説してもらってる。

わしには全然分からん。このメールを出された 方が何を言いたいのかが全然わからない。

まず、年上のフィアンセを補足したっていうのがさっぱり分からない。日本語として分からないのと、 日記との整合性がわからない。

僕は最近彼女ができたことはご存知の方も多いと思います。愛しのみねちゃんです。でも 彼女の年齢に触れたことはないし、事実彼女は僕よりも3歳年下なんです。いったいどこから 年上というのがでてきたんだろう。全然わからない。

さて続いてはフィアンセと言う部分です。みねちゃんとはまだおつきあいをはじめたばかりですので もちろんフィアンセではありません。僕は日記のどこにも彼女と結婚の約束をしたなんて書いてないのに。 あ〜わからん。

さらに僕を悩ませたのは次の「補足」と言う言葉です。ホソク?僕が年上のフィアンセを 補足した。だぁーー。なんて前衛的なんだ。全然分からん。頭が頭が。

たった1センテンスで僕は2時間ぐらい悩んでしまい、しまいにはばうわうさんに相談してしまった。

さらに、この方が僕の心理状態を解説してくれてるんだけど、これがまた分からない。

フィアンセを獲得した僕が、その状態を失うことを怖がっている。生涯連れ添っていくという ことへの不安と、振られるんじゃないかという不安があるとのことでした。

この方は僕の日記を読まれただけで、僕の生活のことを知っているわけではないので 細かいずれをどうこう言うつもりは毛頭ありません。彼女とのこともできるだけ ぼやかして書いてますから。

だけど、僕がわざわざ怖くないって書いているところへ怖がってるとメールされると ちょっと???と思ってしまった。恐怖感がないって言っていること自体を強がりと とったのかな。

最初一読した時はいたずらかなっと思ったんですが、きちんとアドレスもあるし、 文体等も非常に真面目な感じなのでいたずらではないと結論し、もう一度説明して 欲しい旨伝えるメールを出しました。

この方から返事がきたら、結論を再度掲載したいと思ってます。

僕は書いてる本人なんでどうしても日記の文章との整合性に対する 判断がおかしいのかも知れない。だれか思うことがあったら教えてくださいね。

しかしなんて難解な。

P.S.ちょっとばうわうさん風でした。

思うことについて思うこと。

僕はここに自分の思うことを書いている。思うことは毎日毎日どんどん変わっていく。 僕は自分の脳みそと26年間付きあってるので、自分が考えていることが分かることが 多い。自分で書いていることの意味は全部分かってるつもり。

しかし、ここにこうして書いていることは、読んでる人にとっては いわゆる脳みその切り売りだ。前頭葉のあたり100グラムみたいな。

それまでの人生の背景がわからない。なぜそう思うのかというバックグラウンドを見てもらう ことはできない。

僕が書く文章を読む人はどのように受け止めるのだろう。

日記の内容について書いてくる人は比較的少ない。特に感覚的部分が多くを占めてしまう 僕の日記の場合、意見を書くようなものではないのかも知れない。

哲学するおやじが、ご自身のページの中で 僕のことを書いてくれてる。おやじいわく僕とおやじは似ているらしい。おやじの言うことは かなりの確率であたっている。だからここにもちょくちょくおやじがでてくる。

僕の感性を養ってきた過去を羅列することに意味があるのか。あるならやっても構わないんだけど、 結局過去に関係のあった人達を傷つけるだけならしたくない。

もちろん読んでもらうために書いているんだけど、でも、いちいち解説を加えながら書いていっては 思うことではなくなってしまう。結局は一回ずつ解決していくしかないのでしょう。


1996年5月6日(月)

名前も顔も知らない貴方へ。

僕は、顔も名前も知らない貴方に今こうして書いている。貴方にこの文章が届くことは ないだろう。もし貴方までこの文章が届いたら、僕を殴りに来てもらいたい。

僕は貴方の大切な女性を奪った。何年も育てて来た貴方との生活を強制的に終了させてしまった。

昨日彼女は僕に、貴方に終わりを告げたことを泣きながら伝えた。貴方は今どうしているのか。 のどに鉛の棒を突っ込まれたような窒息感を感じているのか。首の後ろを殴られたような 衝撃を感じているのか。白黒の視野の中で、どうしようもない無力感に呵まれているのか。

どうしようもないこと。僕が貴方に謝ることに意味はないと思う。騙したわけじゃない。

彼女は最初にちゃんと僕に告げていた、貴方の存在を。それでも止まれなかった。

貴方が彼女を責めなかったことに感謝しています。昨夜彼女は貴方との生活と決別することへの 辛さに泣き続けていた。

貴方の分まで幸せになりますなんて陳腐な言葉は出ないけど、 貴方に最敬礼をささげて僕たちは進みます。

他人と他人の争いに僕が口をだすことは本意ではない。

しかし、今回は相当腹が立ったのでどうしても書いてしまう。で、書く前に確認。

この件に関しては僕は両者の日記を読んだだけで、一者または両者から個別に意見を聞いたりは していない。また、一者又は両者と個人的に友人関係にあるわけではないし、金品の受領等もない。

では本題。毎度おなじみのばうわうさんのとほほ日記を読んでいたら、菅原死ねという物騒な一文があった。なんだなんだと殆ど興味本位で読んでみると、オフミーティングで菅原氏がとった行動に対してばうわうさんが怒っていた。

で、ばうわうさんのページから菅原 健氏のページにリンクが張ってあったので早速見に行った。今回は菅原氏の承諾がないためリンクが張れない。したがってばうわうさんのページから見に行って欲しいと思う。

問題の日記は菅原氏の5月4日の日記。オフミーティングで同氏が待ち合わせ場所でばうわう氏を知っていながら無視したというもの。俺って嫌な奴と喜んでいるから明らかに確信犯。

すごく嫌なものを見たという感じ。なんなんだ、あんたは。すごく陰湿な行為だと思う。以前ばうわう氏が小松氏ともめた時には、どちらにも共感しなかったので放って置いたんだけど、今回のはなんだか学校のいじめみたいな暗い気分になった。

大人同士の会合というものとは懸け離れてしまっている、あまりにもガキじみた行為なので、情けないと思いつつ、菅原氏の5月6日の日記を見たら、反響に対するコメントがあった。

これを見て、僕の怒りが一気に噴出してしまった。

菅原氏いわく、この人かなぁと思ったけど話しかける程でもないなあと思ったとのこと。

嫌な奴なら言い訳なんかするな!

先日のNiftyのfinetsの件もそうだったが、Debateとか、議論とかとは懸け離れた暴言や失言を目にすると悲しくなる。

ばうわうさんを無視して何が楽しいのか。それを得意げに日記に書くことにより何を得るのか。反発が来て言い訳するなら最初からするな。日記よりも本人の方が過激だと自慢するなら、反発が来たら反論できるぐらいの筋を通して欲しい。まあ、状況を見てると筋なんてないと思うけど。

僕が騒いでどうなるものでもないし、これ以上書いても仕方ないのでこの辺でやめます。

色々なことを思いだしてしまった。

2年前に付きあっていた娘と別れたときのこと。夜の公園で、笑ったままの彼女の顔から涙が溢れてくる。 全然僕を責めないで、しかたないよねって笑ったままの顔なのに涙が止まらない。

最初に付きあったお姉さん。1年近く一緒に暮らしてた。別れるとき、切り出した僕が大泣き しちゃって逆に慰められちゃった。もう8年も前のことだ。

見事に振られてしまった大学2年の時。彼女を持っていった相手がサラリーマンだったことが 悔しくて、学生でいる自分の無力さと幼さが恨めしかったな。あれから2年半人を好きに なれなかった。努力はしたんだけど。

婚約を破棄されて苦しんでた彼女と知りあったのは僕がサラリーマンになったばかりの春。 付きあって3カ月でその婚約者が戻ってきて取り戻されてしまった。えーん。それからもうすぐ二年か。 やっぱり傷が癒えるには時間がかかるもんだね。

みんな元気かな。僕は久しぶりに動き始めたぞ。

家のネコは耳かきが大好きだ。

別に耳掃除をしてもらいたがる訳ではない。耳かきの後ろについている綿毛が 大好きなのだ。

普段はのそのそ歩いてる兄貴の方が、耳かきを見ると別人(?)になる。

普段は絶対に見せない背面跳びや三段跳びなどのウルトラEを惜し気もなく 披露し、綿毛を捕まえようとする。

捕まえるとツメと口で綿毛をばらばらにして、全部食べてしまう。オイオイ。

昨日コンビニに行ったらちょうとネコがいかにも好きそうな耳かきが売っていたので お土産に買ってきてやった。おかげで昨日から家のネコは体操選手のようになっている。

5月2日に僕は哲学するおやじに 問い掛けをしました。

昨夜おやじから返事をもらいました。転載に関しての了承をまだ頂いていないのですが 掲載します。許可がとれない場合は削除します。

以下引用です。

生きていると色々な種類の時間を経験します。色々な種類の時間というのは つまり、自分自身にやってくる“波”のようなものです。やたらと忙しいが 充実している時間、忙しくしかもいやなことが次々と起こる時、些細なこと が気にかかって落ち着かない時、自分では以前と変わってないはずなのに 妙に満ち足りた気分になれる時、などなど… 

こうした波は我々を様々な色に染めていきます。そして我々は自分が「変わっ なあ」と感じるわけです。しかし実際には大抵の場合、我々は殆ど本質的には 変わっていません。例えば、“些細なことが気にかかって落ち着かない時” が暫くの間続いたとしても、それはいつの間にか終わっていて気がつくと、 もう次の波の中にいる自分を発見します。ただ自分自身の変化に敏感でない 人はこれに気付かないかもしれませんが。

問題はそういう様々な波を経験している時、我々は何を学び得るかということ なのです。その時々に自分自身について何も学ばないと、その波の時に犯した のと同様の過ちを必ずまたやってしまいます。逆に一度波の乗り方を学ぶと 次に同じ波が来た時には、前よりも長くその波に乗っていることが出来たり します。時に人生はサーフィンの様なもので、事実サーファーはこの様な人生観 を持っている人が多いようです。

今、自分にどんな波が来ているか、それを見極めることが出来るようになると あなたは生きることの達人に近づきます。でもこのような達人はたくさんいる わけで、それだけではそれほど自慢出来ることでもないかも知れません。

あなたの日記を見てこんなことが頭に浮かびました。

以上引用

波って表現ではないのですが、僕も生きているうえでの周期的サイクルについては 以前から感じていました、というよりは意識して生きているって感じです。

僕が思うのは、波に乗って、飲み込まれたときに何を得るかってことですね。 おやじの意見に同じです。

以前おやじが指摘してくれたように、僕に必要なのは自分に対する自信かも知れないですね。 あれから4日たちましたが、状況がずいぶん進展し、僕も進んでいくことに対して 実感がわいてきたような気がしてます。

どうもありがとうございました。

あああああ。連休が終わる。連休がオワッテシマウ。

こんなに仕事の事を忘れきったのは入社以来初めてだったな。ああ、もう少しこの余裕の 日々が続けばいいのに。よく日曜日の夜になると憂鬱になるサザエさん症候群って 聞くけど、今夜はスーパーウルトラグレートブルー状態。

しかも明日はまだ火曜日じゃないか。4日も仕事しなきゃ休めない。ああ、何てことだ。

のむさん、ごめんなさい。昼間はもう休みは飽きたなんて書きましたがやっぱり休みが いいなあ。

一昨年は入社したばかりで、ぐったりしてたな。去年は忙しくて半分は会社に出てた。 今年はサラリーマンになってから初めて休みを満喫したって感じだな。

あああ、次の休みっていつだっけ。夏休みか。まだまだ先だなあ。 早く来年のゴールデンウィークにならないかなあ。あ〜あ。


1996年5月7日(火)

すごく素敵なメールをもらった。

内容が非常にプライベートなものなのでお名前等は出しませんが、僕の日記を読んでくれて、 ご自身が今置かれている状況を書いてきてくれました。

で、男の別れ方と二股について思うこと。

別れるときに嫌いになったわけじゃないとか、今でも好きだよなんて言う男は最低だ。 もちろん嫌いになったわけじゃない。好きで一緒にいた女性をある日突然大嫌いになることなんて そうはない。でも何らかの理由があって別れなければならない時に、格好つけて何になるんだろう。

僕は他の女性を選ぶ、でも君はずっと僕のことを思っていてくれ、て感じじゃなかな。

はっきりと本当のことを言うのはすごく勇気がいることで、瞬間的な相手の感情を考えれば すごく辛いのは分かる。でも、今でも好きだって言われて諦められる人がどれだけいるだろう。

この前までは本当に好きだった。でも、今はもっと大切な人ができてしまった。もう一緒に いられない。これでいいんじゃないかと思う。そこに、ずっと忘れないとか、今でも好きだとか 余計なものをくっつけてしまうのは男のエゴだと思う。

男が二股かけて、片方を捨てることになった時なんかもそうだと思う。僕も何回か経験があるけど、 本当のことを言えば、結局最終的には両てんびんにかけるしかないんじゃないかな。

両てんびんって言ってもどっちの顔が良いとか、おっぱいが大きいとかじゃなくて、どちらと より一緒にいたいと思うかっていう基準で考えるしか判断材料がないと思う、少なくとも 僕は。こっちもいいな、でもこっちも捨てがたいなって悩んでいるのも結構辛いし。

でも僕の経験では、だいたい両方とも本気で付きあってた場合は、後から割り込んできた 人の方が有利なような気がしますが。

これからメールをくれた彼女に返事を書こうと思う。

昨日の菅原 健氏への文句を一日経って読み返してみた。

今日、僕が強く疑問に感じたのは、果たして僕は本当に怒っていたのかと言うこと。

もしばうわうさんが日記であれだけ怒っていなかったら果たして僕はあの日記を書いただろうか。 ばうわうさんの日記に共感したのはもちろんだが、一時的に当事者になったような気になって 怒っていたのではないだろうか。

ばうわうさんがあの日記を見て怒らなければもちろん問題は発生しなかった。僕に何の迷惑が かかった訳ではないし、ただ菅原氏の日記を読んで不快感を感じたまでのこと。

それを日記に掲載することに果たして意味があったのだろうか。いたずらに問題を大きく してしまったような気もする。

他人を攻撃することに対しての非難として、また自分も他人を攻撃してしまった。 きっと読んだ人もあんまりいい気持ちはしなかったのではないだろうか。

書いた内容や、姿勢を後悔は全然しないが、やっぱり何となく後味が悪い。 うーん、まだまだだな。僕も。

バーテンをやってたころに感動したこと。

六本木に今もあるバーで働いていたころ、常連さんのオジサンで、いつも若い彼女を 連れてくる人がいた。ところがある日から、連れてくる女の子が変わった。それ以来、週に最低でも 2回は新しい彼女を連れて飲みに来ていた。だから僕も自然と新しい彼女と親しくなった。

ところがその年のクリスマスイブの夜に、突然その人が以前連れてきてた彼女とやってきた。

前の日の夜にはその人は新しい彼女と来ていたのに。僕は何だかドギマギしてしまってうまく 話しが出来ずに困っていた。いつもどうもって言うべきなのか、お久しぶりですって言うべきなのか 分からなかった。そうしたら、そのオジサン(すごく偉い人なんだけど)がニッコリ 笑って、「久しぶりに本命を連れて来たよ」って言ってくれた。

あの一言でどんなに救われたことか。この人は大物だと感動してしまった。

今、どこで何をしているんだろう、あのオジサンと2人の女の子は。


1996年5月10日(金)

Sexしたい。気持ちいいSexがしたい。

好きな人とするSexはすごく気持ちいい。結局最終的には粘膜同士の摩擦なのに。 どうして好きな娘とするSexは気持ちいいんだろう。

する前とした後がいいんだよね。好きな人とすると。

良く、男はイッた後冷たくなるって言う。たしかに、どうでもいい相手だと冷たくなるような 気がする。終わったらすぐに逃げ出したいみたいな衝動に駆られることもある。

好きな娘とすると、する前の熱気(笑)と、終わった後の一体感、安心感がじわじわと 湧いてくるのが最高にいい。そのまま抱きあって眠ったりしたら最高だし、次の日半分 眠ってる時に、眼を開いたら腕の中にいてくれるなんてすごく幸せだと思う。

僕は多分あんまりSexって好きじゃないんだと思う。僕は絶対誰でもいいとは思えない。 自分の弱いところを見せるっていうか、何で好きでもない娘を気持ちよくしてやらなきゃ いけないんだろうなんて思ってしまう。

名前を呼ぶ、眼を見る、ピッタリ抱きあう、一緒にいく。長いキスをする。

好きじゃない娘とそんなこと、したくないな。

家のネコが噴水のようなゲロを吐いた(笑)。

わが家では、あのクッキーみたいなキャットフードを「カリカリ」と呼んでる。最近ずっと カリカリがなくなっていて、彼はすごく食べたかったらしい。物凄い勢いで延々と食べていた。

ソファーで眠ってたクリを抱き上げたら、ちょっと変な顔をしてた。で、床に降ろしたらさらに カリカリを食べてた(オイオイ)。

なんかシャックリしてるなあ、って思ったら、アオーン、ウオーンって変な鳴き方をして、 ぶおーって1メートルぐらいふやけたカリカリが飛び散った。

普段ネコが吐くと、ああ、大丈夫みたいに心配するんだけど、今回は家族みんなで 笑い転げてしまった。

掃除してるのを、招きネコのような姿勢でジーッと見てた。きっと自分でもすごくビックリ したんだと思う。反省してるみたいで、廊下の隅でジーッとこっちを見てる。

まさか日本中に知られてしまうなんて想像もしてないだろうね。

連休中に、日記を日々更新することを誓ったのに、いきなり仕事が超忙しくなってしまい、 のっけから誓いを破ってしまった(;_;)。

毎日更新している時は、日記リンクスのランキングも時として2位とかだったのに、やっぱり 更新しないと全然だめだな。

でも、オーバーペースは長続きしないと思うし、出来ることしかできないのでしょうがないと 開き直ってこれからも書いていこうと思う。

みなさんこれからもよろしくね。


1996年5月11日(土)

休みの日にのんきにワインなんか飲んでる場合じゃなかった。

自分の日本語が足りなくて、思わぬ誤解を招いてしまった

今日、ばうわうさんのとほほ日記を 見に行ったら気になることが書いてあった。

何回か読んでみて、「ある日記者」とは僕のことだと分かった。

慌ててばうわうさんにメールを書いた。個人的に出したメールを転載することに 多少問題を感じるが、以下に掲載します。

==================

ばうわうさん!!

今、もう一回読み返していて分かったような気がしましたよ!!
問題はここじゃないですか!

**ばうわうさんがあの日記を見て怒らなければもちろん問題は発生しなかった。僕に何の迷惑
**がかかった訳ではないし、ただ菅原氏の日記を読んで不快感を感じたまでのこと。

**それを日記に掲載することに果たして意味があったのだろうか。いたずらに問題を大きくし
**てしまったような気もする。

ここの主語は「僕」です。ばうわうさんではありません!!!!!!!!!

主語を補って書き直すと。

**ばうわうさんがあの日記を見て怒らなければもちろん問題は発生しなかった。僕に何の迷惑
**がかかった訳ではないし、ただ「僕が」菅原氏の日記を読んで不快感を感じたまでのこと。
** それを「僕が」「僕の」日記に「自分のことのように」掲載することに果たして意味があったの
**だろうか。「僕の日記が」いたずらに問題を大きくしてしまったような気もする。

です。

今やっとばうわうさんの先日のメールの意味が分かりました!
きっとばうわうさんは、僕の日記を以下のように読まれたのでしょう。

**ばうわうさんがあの日記を見て怒らなければもちろん問題は発生しなかった。僕に何の迷惑
**がかかった訳ではないし、ただ「ばうわうさんが」菅原氏の日記を読んで不快感を感じたまでのこと。

**それを「ばうわうさんが」「とほほ」日記に掲載することに果たして意味があったのだろうか。
**「ばうわうさんが」いたずらに問題を大きくしてしまったような気もする。

はずれですか?あたりじゃないですか?

全部誤解です。今、ばうわうさんから頂いたメールと、僕の日記と、今日のとほほ日記を順番に 読んで分かりました。

僕の日記に主語がなかったために発生した誤解です。

以下がばうわうさんが僕に下さったメールですが、
**読者みなさんにそうなのですが、
**私の日記から、みなさんが不快に感じられたのは、確かなことです。
**本当に失礼しました。ごめんなさい。
(注:このパラグラフは無断掲載です。ばうわうさん、説明のためやむをえず載せました。ゴメンナサイ。)

不快を感じる対象は、とほほ日記ではなくて僕の「思うこと」です。
ばうわうさんは、あの件では当事者ですから怒って当然だと思ってます。

僕がそれを、自分が二つの日記を読んで腹を立てたことを自分の「思うこと」に
書くことに果たして意味があるのだろうか、と自分のやじ馬根性に対して腹を
立てた結果の文章であって、ばうわうさんの日記を非難したものでは全然ないです。本当です。

だから、(中略) ばうわうさんが僕の日記を読まれたとき、きっとイソップの童話のコウモリのように感じたのでは ないでしょうか。もし僕の推測どおりにばうわうさんが読んでいれば、 どうしてあれだけ菅原氏を非難して、その翌日に自分に文句をいうんだ、と思ったんではないでしょうか。

数日日記もメールも放ったらかしにしてしまったために誤解に気づくのにすごく時間が掛かって しまいすみません。ゴメンナサイ。

僕はあの件では本当に菅原氏に腹を立ててました。でも、それはばうわうさんへのメールの中だけに とどめておけば良かったんじゃないかって翌日思ってあの日記を書きました。

いかにもやじ馬的で、自分がいやらしく感じてしまったんですよ。

誤解がとけることを祈っております。

ではでは。

==================

以上が引用です。皆さんのネットを個人的に使ってしまいますが、ばうわうさん!!誤解です!!!

僕は全然ばうわうさんを非難していないし、僕にあやまる必要もないんですよ。

僕は被害者じゃないし、ばうわうさんは加害者じゃないんですよ!!!

ばうわうさんに対して悪意はありませんし、ばうわうさんの日記やメールに対して僕も 悪意や反感を感じていることは何もありません!!

単純な日本語の文法的未熟さから起こった誤解です。どうか分かって下さい!

もしご理解いただけたらすぐにメール頂ければ嬉しいです。

眼を閉じてるんだ。

思い出しているんだ。色々なことを。眠りの中に落ち込んでいくまでのこの時間に、今までの 自分を整理しているんだ。かすかな寝息をたてて君が眠っている。顔を僕の肩に押し付けて、 僕に抱きつくような姿勢で。

今の安らぎをずっと求めていたんだ。ずいぶん長い間手に入らなかったんだ。足りないものが 何かは分かっていても、どうしようもない。自分で手に入れることを拒絶していたのかもしれない。

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ねえ、どうすれば気持ちいいの?

彼女は少し不安そうに、うわめづかいに僕を見上げる。口と指を繊細に使って、僕を使い物に なるようにしてくれている。

いいんだ、分かってる。だめなんだよ。君のせいじゃない。どんなに愛撫してくれても 立たないよ。根っこが熱くならないんだ。

君は胸も大きくてきれいだし、色も白いし、すごくしまるし、いいよ。でも、眼が嫌いなんだ。 君の眼の中には僕はいないんだ。そして僕の目の中に君はいない。

眼を閉じてるんだ。君が見えないように。嫌いなんじゃない。だけど、好きじゃないことが、 こんなにも致命的だとは思わなかった。

去年の夏に初めて君と寝たときは新鮮だった。乾ききってた身体に血が通ったみたいですごく 嬉しかった。お互いに好きじゃないことが嬉しかった。

でももうダメだね。もう君とは寝ることはできないよ。

目の前に横たわる君の裸から、今僕は逃げ出したい。

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眼を閉じてるんだ。

彼女は今、どうしているんだろう。すてきな男でも捕まえたかな。僕は彼女ができたよ。

君にお礼を言わなきゃならないかもね。君がいなかったら去年の夏を乗りきれなかったかも知れない。

きっともうあうこともないだろうけどね。

僕の横にいるこの娘を、僕は頑張って幸せにしたいと思う。

友達とつるむのって今一好きじゃない。

僕には親友と呼んでる友達が何人かいる。でもそいつらとは年に一回か二回しか会わない。

そいつらの共通点は、すぐに本題に入れることだ。面倒臭い挨拶とか、世間話をする必要が全然 なくてすごくいい感じ。

仕事で名古屋に行ってる親友がいる。毎年正月とお盆に帰ってきたときに飲むことになってる。

おう、久しぶりって言った後はすぐに本題に入れる。それがなにより好きだ。

子供のころから人とつるむのが得意じゃなかったんだけど、高校生ぐらいからその傾向が強くなってきた。 特に驚いたのが、大学に入ったとき。大学から帰るのにみんな待ってるんだよね。で、一人が あそこ行こうかって言うとみんな付いていく。僕が帰るって言うとみんながじゃあ帰ろうかって言う。 どの電車に乗るかも相談して決めてる。僕はあんまり地下鉄が好きじゃないからJRで帰るって言うと みんなじゃあJRで、みたいな。

おいおい。おまえら。

そうそう、後びっくりしたのが、みんな自動車の免許をとる相談をしてて(僕は高校卒業前にとっちゃったから 関係なかったんだけど)、埼玉に住んでるやつと神奈川のやつが同じ教習所に通う相談をしてた。

みんないい奴なんだけど、はっきり言ってあの感覚は理解できない。どの授業をさぼるかとかも 相談してたな。そういえば。

僕は別にみんなに付いてきて欲しいわけじゃないんだ。ただ単に僕は右に行きたいだけで、 みんなどうぞ左に行ってくれって感じ。

友達は大切だけど、年中一緒にいる必要はないと思うけど、どう思います?皆さん。


1996年5月12日(日)

昨日掲載したばうわうさんとの件は、ばうわうさんご本人からのメールで、僕の早とちりで あったことが分かりました。ばうわうさん、お騒がせしてごめんなさいね。

こっぱずかしいので削除しようかとも思ったのですが、笑い話としてこのまま残すことに しました。

みなさんも、どうもおさわがせ致しました。


1996年5月14日(火)

オフライン・ミーティングって興味がない。

誘われたこともないし、あんまり行きたいとも思わない。個人的に是非お会いしたい方は 山ほどいらっしゃいますが、団体として人間と接することに興味がない。

3人以上の会合には必ず嘘があるっていうのが僕の考え。押しの強い人、弱い人、いろいろ。 僕は人の話しを聞くのが大好きなので、聞いていればその人の考えとかが分かってくる。 でも、例えば5人であって全員が自分の主張をできたらすごいこと。

だいたいみんな相手の様子をうかがって適当なことを言ってる。

僕はゲームとかには全然興味がないし、知ったかぶりしたオタク連中の内輪うけに参加する つもりも全然ない。この日記を読んでくれた皆さんの99%は僕を知らないひとだから、 そのNet上の僕というものを大切にしていきたいと思う。

前にも書いてますが、僕は絶対に嘘は書きません。フィクションもありません。 僕の思うことをそのまま、人に迷惑のかからないように書いていきたいと思います。

そろそろ暖かくなってきて、女の子の胸が気になる今日この頃。

不謹慎かもしれないけど、やっぱりきれいなおっぱいは気になるし、ドーンと張りだした乳房を どうしても眼で追ってしまう。

どちらかと言うと、僕はおっぱいの小さな女の子が好き。どうしてって言われると返事ができないんだけど、 手のひらサイズのツンとした感じのおっぱいにすごく愛しさを感じてしまう。おっきいおっぱいは、 見ているのは楽しいんだけど、なんだか圧倒されてしまってちょっと苦手。

寄せて上げてってはやってるけど、僕はつつましくちょんってある乳房が大好きだな。

でも不思議なことに、胸の開いたTシャツから谷間がのぞいていたりすると、すごく幸せな気分に なってしまうのも事実。

うーん、男って。。。。。。


1996年5月15日(水)

何だか最近どんどん日記の内容が重くなっているような気がする。

感想を送って下さる方もどんどん増えていて、中には結構ハードなご自身の 人生を書いてくれたりする。

で、読者の方が増えてきたのでページのスタイルを変えてみました。 これなら重くないのですぐに表示できるのではないでしょうか。あと、 ボタンをつけたので、感想を送ってくれるとすごくありがたいですね。 みなさんよろしくお願いします。

僕の家は音楽一家だ。

ばあちゃんは声楽家、母はピアニスト、弟はさすらいのギタリスト(笑)。聞いた感じは かっこいいんだけど、一緒に生活するサラリーマンは結構苦労も多いのだ。

例えば、僕の母と弟は朝寝て昼に起きる。僕はいつも1時くらいに寝るんだけど、 そのころに仕事から帰ってきて、テレビをつけたりステレオをつけたりする。

おまけにバリバリなんか食べ始めたりする。ネコをからかったりする。

しまいにはピアノの練習なんか始める(本当)。

で、僕は朝いつも6時半くらいに起きる。僕はテレビをつけて朝食を作る。ドライヤーで 髪をかっこつけたりする。おふくろと弟は丁度寝付いたくらいの時間だ。

常に家に電気がついているので電気代がすごい。普通の家では考えられないような 金額。

時間が全然あわないのだ。平日に母と会うのは週に1〜2回程度かな。

顔は会わせないけど喧嘩はするのだ。文通で喧嘩。

なんだかバカバカしいんだけど、結構怖いことが書いてあったりする。

朝起きて、怒りの手紙が置いてあったりすると、朝っぱらから反論の手紙を シャカシャカ書いてしまったりする。

うーん、変な家だ。

日記リンクスに参加している人だけが日記者じゃない。

日記リンクスに参加していると楽しい。自分がどれぐらいの人に見に来てもらったのか すぐ分かるし、他の人の日記にすぐに飛んで行けるのも魅力だと思う。

でも、僕がちょくちょく遊びに行く日記の殆どが日記リンクスに参加していない人のだなあ。

どうも日記リンクスに乗ってる日記って、人に読まれるって事に過剰に気持ちがいっていて、ちょっと いやらしいと感じてしまうことがある。

この発言には何の根拠もないし、特定の人をさして言っているのではないのでご了承を。

ばうわうさんや、夜久さんのように、読まれることを前提に押しだしているものには 嫌らしさを逆に感じなかったりするから不思議。

インターネットで世界は広がったはずなのに、結局自分のテリトリーを自分で限定してしまうのは 寂しい事だと思う。

僕も何かと日記リンクスのネタが出てしまうので反省している。

もっと自分のカラーを出して行きたいな。

ついさっき日記リンクスだけが日記じゃないなんて書いたくせに日記リンクスについて。

みえちゃんさんの「日記なんてね」、 ばうわうさんや、夜久さんはどう思われているか知りませんが、僕は大好きです。

一日に何回も更新されているので、ついつい一時間毎に見に行ってしまいます。ランキングでも いつも上位にいるのも納得ですし、いないと寂しい気がするぐらいです。

不動の地位を築いたのも納得です。ガンガン更新して欲しいと思います。

ところがどうでしょう。今日あたりから人気がちょっと落ち目じゃないですか!!

あれだけ僕を含めたみんなの心を掴んでいるはずなのに、みんな飽きてしまったのでしょうか。

僕には信じられません。あれだけ毎日毎日何百人もの人が来ていたのに、急にこなくなるなんて。

皆さん!応援してあげてくださいね!!!

さて、冗談はこのくらいにして。皮肉は性に合わないので そろそろいつもどおり書かせてもらいます。

僕の正直な感想を言わせて下さい。

つまらないです。 みえちゃんさん個人の人格等を誹謗中傷するつもりは全くありませんが、僕ははっきり言って 何の魅力もない、うわべだけの日記だと思いました。

主張が何もないんですよね。要するに。

天気がどうだとか、テレビがどうしたとか。

日記を見ていて共感したり、反発したりするものが何もない。

しおりんのToday's Nicky と比べてもらえば一目りょう然。

しおりんさんの日記には迷い、不満、倦怠、努力と言った、人間らしさがふんだんに でてきます。日記を読んでいるとしおりんと仲良くなるようなあたたかさがあります。

僕の日記が重いからと言って、他人に重い日記を強要するつもりは全くありません。ただ、 僕は、「日記なんてね」に共感したり、毎日見に来たいという気は全然起こりませんでした。

これだけ人気のあるページでも、共感しない人間がいるという事を言いたかっただけです。

繰り返しになりますが、あくまでも僕の意見を一方的に述べていますのでご本人及びファンの皆さんを 誹謗中傷するつもりは全くありません。メール等にてご意見を頂ければ、内容を吟味したうえ、 掲載させて頂きます。尚、ご本人からのメールは無条件にて掲載致します。


1996年5月16日(木)

今日ある方からメールを頂いた。

僕がSearch EngineにJames Joyceをキーワードとして登録したため、Joyceから 遊びに来てくれた。残念ながら、まだJoyceに関してのページは何もない。

僕のページに無題というコーナーがある。ちょっとした 小説を書いているんだけど、一応Ulysses風に書いていこうなんて大胆な事を考えている。

Ulyssesで、Joyceはある中年の男性の一日の中に人生全てと、宇宙全体を表現しようとした。

日本語訳でそれを肌で感じるのは難しい。しかし原文で読むのは半端じゃなく難しい。

以前の日記でも触れたが、いつか僕の論文を掲載します。英語だけど頑張って読んでみて くださいね。

最近みねちゃんの事を書いてないが、ケンカしている訳じゃない。

今日、みねちゃんと結婚について話した。別にプロポーズしたわけじゃない。

僕は結婚式場ってのがあんまり好きになれない。友達の結婚式なんかで行っても どうも、とって付けたような安っぽさがあって好きになれない。

中でも一番嫌いなのが、結婚式場にあるチャペル。

教会でもないのに仰々しくキリストが張り付けになっていて、それらしい神父さんが 来る。神に結婚を誓うのだ。アルバイトの神父さんに導かれて。聖書も開いたことのない 二人が。ヤコブもダビデもマタイもユダも知らない二人が。 こんなに宗教を軽く見る人種は他にいないと思う。

神に結婚を誓うんだ。アルバイトの神父さんに導かれて。

チャペルには懺悔室もない、一人ひざまづいて自らの罪を告白することはない。

純白のウェディングを纏い、自分の過去の全てを覆い隠し、アルバイトの神父さん に全てをゆだねるんだ。

僕はそんなの嫌だ。

今日もまたちょっと日記リンクスネタを(興味のない皆さんゴメンナサイ)。

ばうわうさんのトホホ日記はやっぱり すごい。僕は別にばうわうさんから金をもらっているわけでも、脅迫されているわけでもないが、 僕の言いたいことに極めて近いところがある。

僕もばうわうさんも、カニ座のA型で共通しているからかも (笑)。

昨日みえちゃんさんの「日記なんてね」の批評を書いた。文中でも書いたんだけど、僕はみえちゃんさん 個人を全く知らないし、彼女の人格等をどうこういうつもりは全然ない。

通常、日記というのは誰にも読まれないようにするものだ。鍵がついてたりするものもある。

Internet以外では、このような日記文化なんて存在の仕様がないと思う。

僕は彼女の日記を読んだ結果、つまらない、深みがないと、思うことを書いただけで、彼女個人を攻撃しているのではない。

小説家が本を出版すれば必ず批評がでる。褒めるもの、けなすもの。

人気が出れば当然注目を浴びる。だからこそ批判も出なければいけない。

アンチテーゼのない社会は独裁か無気力のどちらかだ。

昨日僕はちょっと怖かった。僕の日記に対しての批判や攻撃がもっとくると思った。

でも今回は菅原氏の時とは違い、内容に関しての批判だったので、自分で嫌な思いはしないで すんだ。それがなによりの救い。

そうそう、ちょっとそれてしまったが、ばうわうさんをすごいなって思うのは、昨日も書いた 通り、読まれることを前提に書いていること。

読まれれば批判もされる。共感もされる。どちらも受け入れなければいけない。

批判されたときに自分があれば踏ん張れるんだ。ばうわうさんの日記にはその強さがあると思う。

昨日の僕の日記に、批判のメールは一通もなかった。

僕の意見が肯定されたとは残念ながら思えない。賛同、批判があい混じってこそはじめて 肯定、否定の判断ができるのではないだろうか。

ばうわうさんが言っているように、「リアクションされるのが嫌なら日記なんて書くべきじゃない」 と本当に思う。

読むか読まないかは貴方の自由!しかもメールも送れるんだから。

僕はこれからも僕の思うことを書き続けるし、苦情も誠意を以て対処するので みなさん苦情ください(笑)。イヤホント。


1996年5月17日(金)

僕は占いを信じてる。

信じてしまう自分が可愛いと思ったり、情けないと思ったり。

信じない人はいくらでもいると思うし、それをどうこう言うつもりは全然ない。

朝、電車の中でとなりのおやじが読んでいるスポーツ新聞の隅っこにのってる 占いをついつい覗いてしまったりする。

ぴあなんか買ったりすると、何故か最後のページの占いを最初にみてしまったり。

でも、本当は、今日あなたは運が良いとか、悪いとか、そういうのはどうでも良かったりする。

どっちかというと、何座と何座の相性がどうだとか、何座の人のものの考え方はっていう、 ベーシックな部分で占いを信じてると思う。

僕はカニ座なので、どうしても同じカニ座の人に興味がある。男性でも女性でも。

友達の女の子に蟹座のA型がいる。良くSexの話しとか、恋愛の話なんかをする。 彼女と話しているとすごく理解できるのだ。何でだって考えても良く分からないんだけど。

同じ年の男の友達にもカニ座のA型がいる。妙に繊細なところとか、理屈っぽいところなんかが すごく自分に似ていると思う。

カニ座は魚座と蠍座と相性が良いという。

友人を一人ずつピックアップしていったら、7割ぐらいがカニ、魚、蠍のどれかだった。

愛しのみねちゃんも蠍だな。そういえば。今までつきあった女の子は、蠍、獅子、カニ、カニ、蠍。

全然根拠はないのだ。本当に。気にして生きている訳でもない。でも、結果としてやっぱり 言葉にできない「何か」があるんじゃないかと僕は思ってる。うーん、説明は出来ないけど。

今日は仕事で甲府に出張だった。

出張と言っても、現地にいたのはわずか20分ぐらいの超強行スケジュール。

本当は7時14分秋葉原発のあずさに乗るはずだった。それなのに、ああ、それなのに。

部下の新人と7時に待ち合わせをしていたのに。ああ、それなのに。新人が僕の携帯電話に 電話してきて目が覚めた。時計を見たら7時7分。あああああああああああ。やってもうた。

とりあえずうろたえる部下を落ち着かせ、8時ちょうどのあずさ3号に乗るべくタクシーに飛び乗る。

新宿についたら、もうあずさにはお客さんが満タンだった。ああ、座れないなって思ったら、 新人君がちゃんと席をとって待っていてくれた。なんて偉いんだろう。きっと出世するぞ。君は。 本当にごめんなさい。心配だったでしょうね。

ところで、甲府は異様に暑かった。朝は寝ぼけていたので全然気づかなかったが、午後2時に東京に 帰ってきたら、寒い。

きっと甲府は真夏日だったに違いない。本当に暑かった。遠くに見える山々はまだ雪をかぶっているのに。 盆地が暑いって言うのは本当なんだ。納得納得。

身延線に乗った。生まれて二回目だ。

でも、山間部に入る前の、東花輪という駅で降りるので、美しそうな山々を目の前に 見ながらも触れられなくてすごく残念だった。

あーあ、プライベートできたいなあ。


1996年5月18日(土)

鎌倉の大仏を見てきた

普通は学生時代に修学旅行なんかで行っていることが多いらしいが、運悪く、僕は 今まで巡り合う機会がなかった。

最初に受けた感想は、なんて前のめりなんだろうということ。蓮華座の状態で座っている のだが、妙に前につんのめったような感じがして、変だった。

次に衝撃的だったのが、背中に窓があること。今まで後ろ姿を見たことがなかったので、 どうしても背中が見たくなって背後に回ってみた。ガーン、なんとちょっと猫背ぎみの 背中に網戸みたいな窓が二つある。しかも両方とも開いているので妙に機械っぽく見えてしまう。

前から見ると本当に人間味があるのに、後ろ側はとっても寂しかった。

さらに驚いたことに、20円払うと大仏さんの中に入れるのだ!!大げさに書くつもりは ないが、本当にびっくりした。まさか中に入れるなんて思ってもみなかったからだ。

中はもっとヒンヤリとしているのかと思ったら外気と全然差がない。そりゃそうだ。 二つの窓が全開で開いている。大仏さんの顔のところまで登ることはできない。お腹の あたりまで登って、上を見上げると顔の部分が見える。何となく、勝手なイメージとして 顔の部分はムク(中味が詰まっていること)なんだと想像していたが、顔の部分も中味は 空洞だった。

多分、中には15人くらいしか一度には入れない。何故かみんな大仏さんの内側をゲンコツで ゴツゴツとたたいていた。でも僕もどうしてもたたきたくなってしまい、知らない人達と 一緒になってゴツゴツとやってしまった。意味もなく嬉しかったんだな、これが。

表に出てきてもう一度大仏さんを正面から見てみた。

その時初めて大仏さんの顔があまりに安らかでびっくりした。人工物なのに、向きによって 表情が変わる。全然金属的な雰囲気がしない。

知らないおばあちゃんが、何十秒もじっと手をあわせて祈っていた。前のめりの大仏さんが、 にっこりと微笑んでいて、すごくいい気分になった。

僕も何となく手をあわせたくなるような、むずがゆい気分になった。

鎌倉で芋ソフトクリームってものを食べた。

お店の横に良く置いてある、バカでっかい、プラスチックのソフトクリームが 紫色だったので、なんじゃこりゃ、と思って試しに買ってみたら、これがびっくり。 すごく美味しい!

焼き芋の味がする。最初はなんでこんなにおいしく感じるんだろうって思ってたんだけど、 理由が後から分かった。焼き芋の、あの焦げた皮の香と味がするからだ。

スウィートポテトのようななめらかな味ではなく、焼き芋のダイナミックな味がすごく良かった。

彼女と二人で感動しながら歩いていると、今度はすごくグロテスクな緑色のソフトクリームの 看板がドーンと置いてあった。

抹茶ソフト。あのー、確かにおいしいんですけど、あの看板、何とかなりませんかねえ。 結構怖いんですけど(笑)。

今日夜中に帰ってきて自分のページを見てみたらアクセス数が、4,100くらいだった。

最近では24時間で200近いアクセスがある。最初、カウンターをつけた当初は、100になるのに 3週間ぐらいかかった。しかもその約半分が自分からのもの(笑)。

300、400と区切りがつくたびに自分でお祝いのコメントをだしたりしていた。はっはっは。それが 1,000件を超えたころから急激にペースが上がってきた。

あちこちのSearch engineに登録したことと、リンクして下さる方が増えてきたためだと思う。

でも、Search Engineに登録しても、しばらくすると勢いがなくなると言われていたので、 なかば諦めていたら、それ以降もどんどんペースが上がっていく。

いったい誰が見に来てくれるんだろうと思い、まずはフォームを作ってみた。

何人かの人が書いていってくれるようになったけど、それでも書いていってくれる人は全体の 1%くらいだったので、次に来訪記念のボタンをつけてみた。

そうしたら、一日50人くらいの人がボタンを押していってくれるようになった。

せっかく押していってもらったので、全員の方に返事を出している。一日50通。かなり ハードなんだけど、そのメールに返事を下さる奇特な方もかなりいて、すごく嬉しい。

ところが、今度はメールを受信するEudoraがパンクしてしまった。毎日50通を受信し、 50通を送信していたら受信簿、送信簿ともに重くなってしまい、一日に何度もダウンするように なってしまった。

で、やむを得ず、ボタンを押して下さった皆さんには返事を出したうえで、受信簿からも 送信簿からも削除することにした。

ところが、だんだんと今度はボタンを押してくれた人が、僕のページをどう思ったのかが 知りたくなってしまった。で、今試験的にこの日記に感想のボタンをつけてみました。 みなさんどうか押していってくださいね。


1996年5月21日(火)

日記なんてもうやめちゃおうかなと思って、数日放ったらかしにしてあった。

楽しくて始めたはずのInternetがいつのまにか義務感に変わってしまい、 更新せねば、メールせねば、みんなに読んでもらわねばに変質してしまった。

そんなのつまらない。僕じゃない、そんなのは。

2日間、殆どコンピュータにも触れないで、そのかわりに家の周りを走ってた。 走ってると、小学校時代の友達に二人も会った。

一人はインドネシアに住んでしまっている奴。この前までは仕事でジャマイカにいた。 今は、水産会社に勤めていて、インドネシアでエビを捕ってるらしい(漁師じゃないけど)。 もう一人は、大学院を出て、会計事務所に勤めている。二人ともかなり仲良しだった。

僕にとってインターネットは全てじゃない。あくまでも僕の一部だ。

二日お休みして、すこし自分のペースが取り戻せたような気がする。

多分これからは無理して日記の毎日更新はしないと思います。 マイペースでやって行きますので、時々遊びに来てやってくださいね。

今日帰ってきたら、裏ビデオの通信販売のカタログが届いていた。

もちろん頼んだ訳ではない。最近では何となく慣れてしまって、封書に書いてある 会社名と住所(大阪が多い)を見るだけで、あー、これは裏ビデオだなってわかるように なった。

あー、なんて言いながら、ちゃんと開封して、隅から隅まで見てしまう。 すぐに捨てればいいのに、なぜかまだテーブルの上に乗っかっている。 きっと寝る前にもう一回ぐらいは見るだろう。

一巻5,000円だそうだ。こんなもんいらないと思っているが、もし今誰かが1万円くれたら 注文してしまうかも知れない。男なんてそんなもんかも知れない。

僕の友達が、友達にめちゃめちゃエッチな裏ビデオを借りた日に彼女が泊まりにきたら どう思うかって聞かれた。

うーん、って言ってたら、その友達が、絶対彼女に「早く帰れ」って思うって言った。

その気持ち、うそじゃないと思う。大昔からスケベな浮世絵なんていうのがあったし、 ビニ本、裏ビデオ、エッチなニュースグループと、男は常にスケベな画像を求めている。

愛とか、恋とかとは全然違う、何かがきっとあるんだろう。

続きはこの後。

男は何故女の裸を見たいのか。

ポスターとか、妙にスカートの短い高校生とか、ケバいお姉ちゃんの胸の谷間とか。

女の子の裸に男は視覚的に興奮するんだ。でも、同じ格好をしている裸の女の子が二人いたとすると、 必ず男には「こっちがいいな」っていう好みがあると思う。

そんなの当たり前だと思うけど、ただ単に裸が好きって言うことでは片付けられない。

僕は小学校3年生ぐらいのころ、親が買っていた週刊誌に載っているヌードや、 テレビ東京とかでやってたエッチな番組を見て妙に興奮していた覚えがある。

本能なんだ。でも、本能なのに相手を選ぶ。レンタルビデオに行って、アダルトビデオを 借りるときに、どれでもいいやなんて思わない。こんな感じの顔で、こんな胸でなんて 選んでる。

女の子と寝るまでは、セックスなんて想像でしかない。でも、ちゃんと好みがある。 経験してからもやっぱり好みがある。

性的な刺激を受けるとき、きっと僕はその刺激を自分の理想の女の子というものと 一致させようとするみたいだ。

もちろん好きな子とセックスするのはすごく楽しい。それはもう問題外。でも、 どんなに好きな子がいても、僕は女の子の裸を愛してしまう。

それも、自分の理想を追い求めている。

紙や画面の上で喘ぐ女の子は、自分を追いつめたりしないからかも知れない。

うーん、今日の日記をみねちゃんに見られたら。。。。怖い。

そうそう、みねちゃんが熱を出してぶっ倒れてしまった。

昨夜の電話でだるいって言ってたもんね。どうぞお大事に。

早く元気になって週末に会おうね。

じゃあね。お休み。

(何か非難のメールが山ほど来そうで怖いよー)。


1996年5月25日(土)

関西に出張に行ってきた。

京都で思ったことは、家と家が妙にくっついていること。

ごく普通の木造二階建ての住宅が5棟とか、4棟とか、壁と壁がぴったり くっつきあって建っている。

最初は長屋なのかと思ったが、屋根瓦の色も高さも違うのに、隣同士の屋根と屋根を トタンのようなものでつないでしまっている。完全にくっついてしまっている。

大阪、神戸、滋賀にも行ったが、そのような光景は見なかった。

何となく、電車の中から見ていると、壁をくり抜いて行き来していそうな感じがする。

何となく、昔読んだ「めぞん一刻」の四谷さんを思いだしてしまった。

でも、くっついて建っている5棟のうちの真中の一件が建て直すって言いだしたら すごく大変だと思った。

土地柄なのかな。ちなみに、決して全ての家がくっついているのではない。 くっついた家が多く感じたまでのこと。念のため。

生まれて初めて神戸という街に足を踏み入れた。

やはりどうしても、阪神大震災のツメ跡を眼で追ってしまう。三宮の駅前は、 駅ビルやデパートが倒壊したところが、更地になっていたり、新築工事中だったりして、 活気があるように見えた。新幹線で最初に神戸を高いところから見たときには、 工事中の住宅が数多く見えたこと。

元町から、ホテルオークラに向かった。タクシーの運転手さんが、ホテルオークラは あの地震で傾いたんだって噂があるって言ってた。でも、僕が見たかぎりでは、 まっすぐに建っていた。

ホテルオークラのすぐ脇にはポートタワーがそびえていて、そのすぐ脇を、 あの阪神高速神戸線が走っている。

まだ車は通っていなかった。夜のニュースでは、全線開通は10月頃と言っていた。

商店街を歩いていると、歩道の敷石に、かなり深い亀裂が走っている。所々に プレハブの建物が残っている。

あちこちに「がんばろや」とか、「リフレッシュ」とかの垂れ幕がかかっている。 オリックスV2祈願の横断幕も掛かっていた。

車がずいぶん渋滞している。運転手さんが言うには、阪神高速が開通しないと 解消しないと言っていた。

うまく言葉で表現するのは難しいが、たった数時間しかいなかった中で、 すごく重厚な、重々しい雰囲気を感じた。

ツメ跡はまだまだくっきりと残っていた。

宿は新大阪の近くの十三というところだった。

泊ったホテルはちゃんとしたビジネスホテルだったんだけど、周りは 全てラブホテル。うーん。

駅前から一本通りを入ると、キャバレーやピンサロのオンパレード。 風俗はあんまり興味がないので素通りしたが、ラブホテルはちょっと 外側からチェックしてみた。

まず安い。休憩で2,400円とか、2,500円。東京の半額以下だ。さらに驚いたのが、 プール付き、すべり台付き、洗車無料(??)など、様々な特典が付いていること。 外側から見るかぎり、比較的新しく、きれいなように思える。

うーん、やはり大阪商人。発想がすごいな。

甲賀に行ってきた。いわゆる甲賀忍者の里だ。

本当に農村という感じで、東京近郊の田舎とは桁が違う田舎だった。

一面に広がる田園、その向こうには広葉樹をたたえた、それほど標高の高くない 山々。殆ど車も通らない、しんとした中で、ウグイスの声が響いていた。 空を見上げれば、殆ど雲もない真っ青な空。

近年こんなに美しい光景を見たことがなかった。 仕事じゃなければどんなに楽しかったろう。こんなに美しい風景の中で、 僕の携帯電話がけたたましく東京を思いださせた。


1996年5月26日(日)

立花は変わったと良く言われる。

僕が良くなったと言ってくれる人もいるが、良くなくなったと言う人の 方が多い。自分でも自分が変質しているのが分かる。

例えば物忘れがひどい。約束を簡単に忘れてしまう。電話番号を忘れる。 つい今さっき聞いた話を覚えていない。などなど。

毎年必ず出していた年賀状も今年は一通も出さなかった。 外出中に自宅に電話が入っても、かけ直さないことがある。

きっかけは何だと言われれば、就職ということになるだろう。 仕事に追われているうちに、徐々に自分の時間がなくなり、 生活のリズム自体が崩壊してしまった。

まずは仕事を優先してと考えているうち、仕事中心の生活がすっかり 固定してしまい、ゆっくりものを考えたり、本を読んだりする時間が 全くなくなってしまった。

確かに仕事面では非常に順調な日々を送っている。4月からは2人の部下を 持つようになり、責任も増している。非常にやりがいもあるし、 楽しいことも多い。

しかし、僕は仕事はあくまでも自分の一部分だってことをどうやら すっかり忘れてしまっていたらしい。

例えば僕の体形。2年前にサラリーマンになったときにはまだ モデルが出来るぐらいの体形を維持していた。体重が72〜73キロくらい、 ウェストが72ぐらい。

これがわずか2年間で体重85キロ、ウェスト92センチなんだから自分でも びっくり。

プライベートを完全にないがしろに生活していたために、仕事以外に対する 心遣いがなく、したがって自分の身体に対する手入れも全然していなかった。

ものをじっくり考える習慣がなくなってしまったために、なんに対しても 雑になった。何か食べるときもなにも考えずに機械的に食べる。 腹が減れば何時だろうが、何だろうが食べる。そして飲む。 飲まないと気が立って眠れないから毎日飲むようになった。

徐々に酒量が増えて、ビールとワインをやたらと飲むようになった。

毎日飲むから金使いも徐々に荒くなるし、朝、かったるいからと言って タクシーに乗ったりしてる。

これといった目標もなかったりするので、貯金もしなくなった。 ああ、書いていてもきりがないくらい、自分の生活が堕落している。

ちょっとしたきっかけから、ようやく自分の生活を何とかしてみようと 思い始めた。

まずはこのだぶだぶの腹を引っ込めようということで、ダイエット開始です。 ジョギング、腹筋に加えて、何と平日(除金、土)の禁酒まで宣言しちゃいます。 いったいいつまで続くやら、とりあえず応援して下さいね。

貧乏生活に戻ろう。

学生時代は、学費捻出のため、一日400円とかで生活していたのに、 サラリーマンになってから、財布のヒモが緩んでしまった。

自宅に住んでるんだから、そんなにかかるはずないのに、何故かすごく 浪費している。

酒代、タクシー代、洋服代。

そのうち必要なものなんて全然ないのに。

ちょっとがんばって貧乏生活に戻ってみようと思う。

頑張って続くよう、とりあえず財布を2つに分けてみた。

1年ぶりに家計簿もつけはじめてみた。

貧乏生活はそのままダイエットにも直結しているような気も するし。

うーん、今日はなんだか反省日記状態だな。


1996年5月28日(火)

自分の思考回路には波があるんだ。

当たり前なんだけど、今日、昔の日記をずらずらっと読んでてつくづくそう思った。

ちょっと前までは、やたらと重いことばかり書いていて、自分でもちょっと重すぎるかな なんて感じていたが、ここのところ、重いことはなにも書きたくない。

やっぱり生活や仕事のバイオリズムによって書きたい事が変わってくるみたいだ。

重いネタが好きな方、もう少し待っててくださいね。きっとまたすぐ重くなりますから。

さて、一昨日の日記で、公開ダイエットなんていうとんでもない暴挙をおっぱじめて しまった。本当は毎日体重もウエストも計っているが、成果が現れやすいように、 一週間毎に、進行状況を報告することにしました。

とりあえず始めたことは、食事を半分にする(量を)、缶コーヒー、ジュース類を一切 飲まない、週末以外の禁酒、ジョギング、腹筋、背筋と言ったところ。

朝食を半分しか食べないと、10時すぎにはもうお腹がぐうぐう鳴った。とりあえず水を ゴクゴク飲んでごまかした。昼食はコンビニのサンドイッチとオニギリ。

3時ぐらいからお腹が減る。またもや水を飲んでごまかす。夕飯は野菜を中心に、肉と ご飯とみそ汁。

ジョギングをして戻って来るとすでにお腹が減った。またまたまた水を飲んでごまかす。

思ったことは、食事が少ないとお腹が減ること(当たり前か)、それから、以外と空腹は 辛くないこと、空腹よりも、ビールが欲しくて困ったこと。

今日も大体昨日と同じような食事。ただ、食物の種類は多く採るよう心掛けてますが。

明日が三日目。さあみなさん。三日坊主の限界の日ですよ。明日の日記が勝利者の日記に なるか、反省日記になるか、お楽しみに。

ダイエットを始めたら、ある方からメールで、現状の写真を掲載するべきだと 指摘を頂きました。良くある使用前、使用後ってやつ。

うわー、何てことだ。僕もこういう指摘をもらうような気がしてたんだ。

正直言って写真はもう撮ってあります。でも、ちょっと効果がでてくるまで 掲載は待って下さいね。武士の情けだと思って。ね。許して下せえ。

今、ドフトエフスキーの「罪と罰」を読んでいる。

もう4回読んだ。今回で5回目。僕は映画も小説も、一度好きになると 何回でも見てしまうらしい。

「ポンヌフの恋人」は多分10回以上観たと思う。最近だと、「シンドラーのリスト」は 4〜5回観ている。

「罪と罰」は、僕が今までに読んだ詳説の中で、最も衝撃を与えてくれたものだ。

選ばれた人間は凡人を裁く権利を持つか。

答えはイエスかノーか。僕には何とも言えない。でも、答えがイエスになるか、ノーに なるかは実際に凡人であることから脱却しようと試みた本人の意思の問題だと思う。

「罪と罰」では、主人公のラスコーリニコフは結局自分の神経が持たず、自らの罪に 甘んじることになる。

大江健三郎の「個人的な体験」もすごく印象に残った。絶望的環境の中で、自分の全てから 逃避しようと試みて、酒とセックスに溺れる。

どちらの作品も、墜落する美を表現していると思う。螺旋階段を転がり落ちるように、 美しく転落していく自分、なんて美しいんだろう。

他人が一生懸命、家庭や、恋人や、仕事や、名誉や、金にしがみついて、一生懸命登ろうと している階段を、何の抵抗もせずに転がり落ちていく美しさ。

きっと落ちている自分にしか見えない美しさなんだろう。他人から見れば、なんだあいつ、 ばかじゃないのか、ってきっと思う。でも、自分ではその転落のスピードが速ければ速いほど、 落ちていく底が深ければ深いほど快感を感じるんだ。

後先を考えず、刹那的に行動し、その行動に責任を持たない。

何て愚かな、何て自虐的な、でも何て美しい瞬間なんだろう。

底まで転がり落ちて、初めて気づくんだよね。一歩ずつ登るのがどんなに 大変なのかって事を。でも、落ちる快感を知ってしまうと、わざわざ落ちるために 登ったりして。

なんだかだんだんヤバイ話しになってきたのでこのへんで。

あなたに触れていたい

あたたかさに触れていたい

抱きあったまま眠るんだ、遠い昔に通ったトンネルにもう一度潜り込むように

心臓の鼓動が聞こえるように、あなたの胸に耳をしっかりとあて

朝のこない夜を味わいたい

もう時間は止まってしまった

だれも邪魔しにきたりしない

携帯電話も捨ててしまった

手帳も燃やしてしまった

スーツもネクタイも、名刺入れも、みんな引き裂いてしまった

もう何も必要ない

今僕は、すこし照れた笑いを浮かべながら

遠い昔に通った道を戻っていくんだ

母性

女の力

幼い顔のあなたの中に、激しい母性が宿る

あなたの子宮の奥に、僕は戻っていくんだ

あなたの鼓動に包まれて、僕は眠りたい

重くならないって書いたのをすっかり忘れてなんだか重くなってしまいました。 僕はやっぱりうそつきなんでしょうね。

日記を書き終わって愛しのみねちゃんに電話したらなんと寝てやがった。

寝ぼけてて何を言ってるんだかさっぱり分からなかった(;_;)

電話用にキープしてあった時間が空いたのでもうちょっと書いちゃおうかな。

誰にも何も宣言はしてないんだけど、実は日記リンクスネタを封印している。

それ以来すごく気分がいい。毎日更新もやめちゃったから、妙な義務感からも 開放されて、すごくいい感じ。

どうも、日記リンクスにこだわってた間は、超自己満足マスターベーション状態で、 どんどん自分の世界が狭くなってしまったような気がする。

僕の大好きな愛人日記は日記リンクスに登録されてない。

それで正解かも知れない。

僕は日記リンクス自体は大好きだし、今後も積極的に参加していきたいと思うけど、 日記リンクスをネタに日記を書くのはもうやめようと思う。

最近の一部の人の日記を見てると、池の中のメダカのケンカみたいで、きっと 自分もそのメダカの一匹なんだろうなって感じた。

僕もメダカにかわりはないんだけど、気分はクジラで、大海原に颯爽と泳ぎ出たいな と思う。

そうか、メダカは海水じゃ生きられないんだ(;_;)。

あれ、結局みんなに宣言しちゃったよ。ありゃりゃ。


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