思うこと




1996年6月2日(日)

日記の毎日更新を中止して二週間たった。

みんなさぞ僕がのんびり過ごしていると思っているかも知れないけど、実は 日記の更新をする暇がないほど忙しかったのだ。

メールも書く暇がなくって、たまったままになっている。

別に無理に更新時期を延ばしているわけではないのでご理解のほどを。時間が あればできるだけ毎日更新します。

さて、日記でダイエットなどという暴挙を開始して一週間が経った。

体重、ウエストの結果は一番上の通り。率直な感想は、思ったほど減らないってこと。

学生時代とかは、ちょっと体重が増えたりしたら、簡単に落とすだけの時間と体力が あったんだけど、残業して10時とかに帰ってきてからジョギングするのは結構勇気がいる。

で、この一週間を簡単に振り返ってみようかな。

まず、月曜日から食事の量を半分にした。朝も昼も夜も。一日目は全然苦にならなかったんだけど、 水曜日くらいから頭がクラクラして、仕事に支障をきたし始めたので、とりあえず朝昼は 普通に食べることにした。但し、揚げ物はほぼ完全にシャットアウト。肉も極力控えて 野菜を多く採ることに。

糖分が多い缶コーヒーは100%禁止。ジュースもだめ。飲むならミネラルウォーターかお茶類。 これは以外と簡単だった。もともとそんなに甘いものが好きじゃないので、お茶を飲んで喜んでいた。

あと、週末以外の禁酒。前半は順調だったんだけど、木曜日に会社の人に誘われて飲んでしまった。

家で飲むことは、それほど苦もなく断つことができた。金曜日は予定どおりみんなでワイワイ飲んで ストレス解消。これは問題なし。

運動のほうは、やっぱりジョギングが問題になった。腹筋は家で簡単に出来るから、予定どおり こなせたんだけど、仕事から帰ってきてから着替えて、もう一回靴をはいて走りに行くのは 本当に根気が続かない。結局月曜日に走っただけで、一週間が終わってしまった。

脂肪を燃焼させるのに有酸素運動がすごく大事らしいので、今週はジョギングを最低でも 週三回は行きたいところ。

走って帰ってくると、体内の水分が出てしまうので、ずいぶん軽くなっていることがある。 でも結局一週間で1キロ、1センチの進歩。でも、20週間続ければ、20キロ、20センチ、とは 行かなくても、10キロ、10センチくらいはいくんじゃないかななんて、期待してます。

ダイエット報告は今後も毎週しますので、お楽しみに。

もうずいぶん前の事なんだけど、ふと今思いだしたので。

後楽園遊園地に行ったとき、写真を撮ってもらおうと思って、向こうから 歩いてきたカップルに声を掛けた。男性がすごく朗らかそうな顔をしていたので 頼みやすかったのだ。

ニコニコ笑って、「すみませんがシャッター押してもらえますか?」と近づいたら、 隣に歩いていた茶髪の姉ちゃんが。「やだ」と一言。そのまま歩いていってしまった。

しかも少し遠ざかりながら、大笑いしていた。

異様に腹が立った。

相手が礼を示しているときは、断るにしろ、礼をもって接するのがルールだ。

それに、断ることに何の意味もないし、シャッターを押して彼らになんの損があるんだろうか。

みねちゃんと顔を見あわせて、「断られたのって初めてだね」と白けてしまった。

相手にも断る権利はあるから何とも言えないけど、ちょっとビックリしてしまった。

まったく近ごろのガキは。

最近家の近くにまたクラブ(ホステスのいるクラブじゃなくて、踊るところ) ができてしまい、週末になると大変なことになっている。

西麻布界隈は、今高速道路の補修工事をしているので、六本木通りは全然駐車が できない。そうするとガキどもは、住宅街の細い路地に片っ端から車を置いていく。

それも右側、左側、車庫の前、何でもあり。昨日一日外出して、夜中の3時頃に 帰ってきたら、自分の車庫の前にRVが止めていて、入れない。このヤローと思ってたら 丁度にいちゃんとねえちゃんが戻ってきたので追いだす。あやまりもしないので、 結構切れかけたが、もう眠いので、さっさと車を入れようとしたら、車庫の中に訳の 分かんない車が止めてある。

僕の止めてる駐車場は、立体で、片側に一列に車を入れていくんだけど、スペースが ないので、反対側に車を止められると車庫入れが出来なくなる。

本来車を止める場所じゃないところなので、契約車じゃないことは確か。

近所迷惑覚悟でクラクションを鳴らしたが反応なし。

しばらく待ったがどうにも埒があかないので、四苦八苦して無理やり立体駐車場の 枠の中に車を押し込んだ。

止めた奴を待ち構えようかと思ったんだけど、翌朝(今日)休日出勤だったので断念。 文句を書いて行こうと思ったらペンがなかった。

あんまりむかついたのでタイヤをけっ飛ばしたら足が痛かった。トホホ。

まったく近ごろのガキは。ざけんなよ。

なんとさらに続きがある。

車庫から僕の家まで歩いて一分ぐらいかかる。

車庫を出るとすぐに、六本木では数少ないラブホテルがある。ホテルの前でカップルが濃厚なキスをしてる。

こんなところでしなくても、中に入ればいいのにって思ったら満室の電気がついていた。あーあ。かわいそう。

道の反対側にもホテルがあるよ。すごく高いし、ヤクザの経営らしいけど。

心の中で叫びつつ、石段を降りようとしたら、ガキが立ち小便をしていた。

自宅のすぐ近くなのでさらに腹が立つ。にらみながら通過する。

家の前の通りに出て、家の私道の前にきたら、高校生くらいの女の子が3人で、 近所の家の玄関の前に座り込んで、ポテトチップスとかの袋を広げて、ジュースを飲みながら ワイワイ話してる。結構大きな声なので、響き渡ってる。

もういい加減腹もたたなくなって、自宅に戻ろうとしたら、僕の家の外階段を カップルが屋上に向かって登ってる。

僕の家は鉄筋3階建て。一回は事務所に貸しているが、外階段は家族しか使わない。

追いかけていって思わず声を掛けた。

「何してるんですか。」

二人は結構びっくりしたみたいで、しばらくこっちを見ていたが、 何も言わないので、「警察よびますよ、人の家に入り込んで」と言ったら、 こそこそ降りていった。

でも、一言の詫びもなかった。

僕は身長189センチ、体重85キロもあるし、昨日は全身黒ずくめだったから、多分 すごく怖かったと思う。

もう週末になると近所はメチャメチャになっちゃう。

夏になるともっとひどくなるんだ。学生が夏休みに入ると 完全にクレージー状態になる。おまえら、本当にいい加減にしろよ。 住んでる人間の身になってくれ。

愚痴が続いたので、この辺で話しを変えて。

僕はカップルがキスをしてるのを見るのは嫌じゃない。

自分に彼女がいないときでも、見ているのは結構好きかも知れない。 嫌がる人が多いみたいだけど、僕はカップルを観察しているのが結構好きだ。

手をつないでる。軽くキスをしてる。握りあった手を見てると、男の指がちょろちょろ動いている。女の子の方も指を 動かして答えている。すごくうまく行ってるんだろうな。でも、君たちの年だと、 きっとそんなに長くは一緒にいられないかも知れないね。きっとあと一年もすると、 どちらかが冷めてしまったり、他の人を好きになったり。

きっとあと5〜6年もしたら他の人と同じように、スーツをきて、キスしてる若い奴等を 苦々しい目で見るんだろうね。そのピアスもきっと就職の面接の時には外すんだろうね。

君の格好はすごく変わってるよね。君だけ見てれば。

でも、向こう側にも君と同じ格好をしている男の子がいるよ。

その格好は、どうしてしてるの?その格好のどこが格好いいのか説明できる? みんなと同じじゃ嫌なんじゃないの?

君が今作ってる二人だけの世界なんてすぐに壊れてしまう。君が自分というものを 作れないかぎりは。

もし5年経っても君がその格好で女の子とキスをしてたら、僕は君を尊敬すると思うよ。

この前新聞に、首都高速で、159キロオーバーで捕まった人がいると載っていた。

その人は捕まった時、80キロ制限のところを239キロだしていたそうだ。しかも、 助手席で奥さんが寝ていたらしい。

うーん、すごい。スピード違反もここまでやると新聞に載る、しかも、何の関係もない 奥さんまで記事になってる。

不謹慎な言い方で申し訳ないけど、「レーサーになりたかった」って言う彼のコメントが すごく格好良く思えてしまった。


1996年6月4日(火)

日本人にいい男っていない。

今日親友の女の子と話した。彼女はすごく真面目でいい女。別に遊んでるわけでもなく、 すごく清純できれい。

彼女が今まで付き合ってきた男は外国人が多い。でも今回彼女は日本人と恋をした。 僕は彼女の新しい恋をすごく応援してた。彼女もすごく生き生きしてて、魅力的だった。

昨日の明け方、朝の5時に彼女が電話してきた。泣いていた。すぐに会ってくれって言うから そのまま彼女に会いに行った。

付きあって一カ月の彼が、やっぱり付き合えない、昔の彼女が忘れられないって言ったという。

彼女には青天の霹靂だった。前の日に、彼は彼女を愛していると言った。その当日に二人は 愛しあった。それが、その後に、やっぱり前の女が忘れられないと言った。 しかも彼が、彼女を気に入らない部分を責め立てた。

彼は、君とは友達でいようと言った。恋人としては付き合えないけど、友達として今までと 同じように一緒にいようと言った!!!

なにバカ言ってんだこのタコ!!いったい何を考えてるんだ。 迷っているなら愛してるなんて言わなければいいんだ。電話なんかしなければいいんだ。いい加減にしろ。 、と昨日の朝思った。

今日彼女は仕事を休んでた。僕は気になって夜に自宅に電話をした。

彼女は少し酔っていた。でもずいぶん元気だった。で、僕は少し安心したんだけど、彼女の話しを聞いて 再びキレてしまった。

彼女は決心をした。自分の気持ちを変えたくないと。自分の気持ちを曲げてまで好きでいようと 努力したくないと。

昨日、彼女は彼がずるいと思った。自分を守って、責任から逃げていると思った。彼女は彼に対する 信頼を失ったことを正直に彼に告げた。そして彼の他にも彼女に近づいてくる男のいることを告げた。 彼女が冷めてしまったことを告げた。

そのバカ野郎がいったこと。

僕は別れるなんて言ってない。あははははは。ふざけんのも いいかげんにしろよ、ばかたれが。昨日彼女は一睡もできなくて、僕も朝の5時に起こされて、 会社で彼女はすごく辛くて仕事ができなくて、今日会社を休んで、一人でいられなくて、 飲まずにいられなくて、悩みに悩んで答えを見つけたのに、よくも簡単に自分の言ったことを 翻せたものだ。えらい、きっと政治家になったら大成功するだろう。

その大先生が言うには、「僕はただ、君の嫌なところを言っただけで、別れようなんて言ってない」 そうだ。きっとあんたは彼女が泣いてすがると思ったんだろう。英語がぺらぺらで、外国人とも対等に やりあえて、背が高くて、すごく自分に正直に生きてる彼女が怖くて、自分の型にはめたかったんだろう。 彼女に対して優位でいたかったんだろう、ダダをこねて気を惹きたかったんだろう。

残念ながら君の負けだよ。彼女は強い子だ。 見た目はとろそうだけど、自分というものを持っている。自分の気持ちに正直でいる勇気を持っている。

姑息な手段を使って気を引こうとしてもだめなんだよ。

一昨日愛してると言って、昨日付きあえないと言って、今日そんな事言ってないという男。

僕にそういう男に関する苦情が結構くる。一人じゃない。

自分が悪者にならないように、綺麗な想い出だけが残って、一生女の子が 自分を思い続けてくれるように現実を湾曲させようとする日本人の男達。自分というものを しっかりを持たないと、 誰にも相手にされなくなるぞ。本当に。

Abruptly I began to write my diary in English, although this is the Japanese diary page. Please forgive my impoliteness. Now I want to write in English.

My strong impression about Japanese men is that they strongly want to conceal their own weakness. It is beyond my comprehension why they want to be superior to women.

ごめんなさい、やっぱり日本語にしましょう。今書いたことを日本語にすると、

「突然英語で書き始めてしまった。日本語の日記のページなのに。ごめんなさい。英語で書きたくなったんで。

僕が日本人の男性から受ける強い印象は、彼らは男としての弱さを隠したがるということ。何故女性よりも 優位でいたいのか、僕には理解できない。」

僕にとって、愛してるってことは、生活っていうか、人生を共有することだと思ってる。 僕の過去も、相手の過去も、全て二人が愛しあうまでに必要な材料だったと思う。

相手の過去に嫉妬することもあると思う。過去を聞かれて嘘をつくこともあるかもしれない。

でも、お互いの人生に不要だったものなんて一つもないはずだ。

もし前に誰かを愛したことがなければ、人を愛することの楽しさ、辛さ、悲しさが分からないだろう。

人に傷つけられなければ、傷つくことの辛さが分からないだろう。

人を傷つけなければ、人を傷つけることの罪の深さを知ることが出来ないだろう。

失恋するたびに男は強くなるという。本当だと思う。すごく好きな女の子との恋愛が 実を結ばず終わってしまったときに味わう悲しさ、辛さが、次の恋に必ず生きてくると思う。 結婚だ、仕事だ、子供だ。何でみんな決めてしまうんだ。どうしてみんな大人なのに 同じ道を歩こうとするんだろう。

他人と同じであることは決して美しいことではないと思う。でも、日本人はどうしても 他人と同じでありたいらしい。僕も日本人だがそこはどうしても理解できない。


1996年6月6日(木)

今日一通のはがきが届いてた。

Just Marriedって書いてある。友達の女の子が結婚した。

真っ白なウェディングを着た彼女が、旦那さんと一緒にキャンドルに 火をつけている。本当に良くあるはがき。もしこれが普通の友達だったら。

でも僕と彼女は、普通の友達同士ではなかった。だからと言って恋人同士だったことはない。

彼女と知りあった時、僕は丁度生まれて初めて恋人というものができたばかりの 時だった。きっと彼女と2週間前に知りあっていれば、僕たちは恋をしていたかも知れない。

彼女も僕と知りあう直前に彼氏ができたばかりだった。僕は当時バンドをやっていたので、 彼女がキーボードをやるっていうんで、早速自分のバンドに誘った。毎日一緒にいたし、 ちょくちょく一緒に他の友達にも会っていたので、周りのみんなは僕たちを恋人同士だと揃って勘違いしていた。

でも僕たち同士は全然その気がなくって、すごくドライに遊んでいた。お互いの恋の悩みを 相談したり、それぞれの恋人からは得られないものを得たり、すごく特殊な付き合いだったと思う。

その娘の彼氏は同じ学校の学生だった。僕はその人の顔を知らないんだけど、彼氏の方は バンドのライブとかにも来てたんで僕のことを当然知っていた。

しょっちゅう一緒にいるもんだから、彼はすごく僕を嫌っていたらしい。今度見かけたら ぶん殴ってやるなんて言われていたらしい。僕は顔を知らないんだから、いきなり 殴り掛かられても気づかないかも知れないと思って、すごく怖かったのを覚えてる。

僕も自分の恋人を彼女に会わせている。

僕の恋人は、僕と彼女の付き合いが理解できないから、すごく嫌がった。嫉妬した。でも 当人同士は全然その気がないから、逆に罪悪感もなくて、僕なんかは何でそんなに彼女を 嫌うんだって本気で悩んだことがあった。

で、あるとき一生懸命考えて、そうか、僕の恋人が彼女と仲良くなれば万事円満大解決!! って本気で思って会わせちゃった。僕の恋人は烈火のごとく怒り狂い、僕の手を振りほどいて 走り出した。彼女はタバコをくわえ、大きな眼でニッコリ笑ながら、眼で謝りながら恋人を追いかけて 行く僕を見送った。

みんなが疑って、みんなが憧れた僕たちのそんなすばらしい関係が壊れたのは大学3年の時かな。

僕は恋人と別れてもう一年ぐらい経っていた。彼女も彼氏とうまく行かなくなっていた。

いつもどおり会って、レイトショーの映画を見た。「Sidewalk Story」っていうアメリカの 映画で、めちゃめちゃ面白かった。映画が終わった後、チャールストンカフェで飲んだ。

あ、電車がなくなるって気づいたのは、終電の10分前。でも二人とも店を出なかった。 夜中まで飲むなんて良くあったし、別にまあいいかって感じで。

でもあの夜は今までのまあいいかとは明らかに何かが違っていた。それはそのときに何となく 感じていた。

六本木から西麻布に下っていった。今はもうなくなってしまったバーに行った。「Red Shoes」。 カウンターの椅子がすごく高い。彼女の赤いヒールが脱げて床に落っこちてしまう。

2時を過ぎて店を出た。六本木に向かってまた坂を登る。真冬だった。すごく寒い夜だった。 彼女が僕と手を組んできた。どこに行こうかなんていいながら、行くあてもなく、適当に交差点まで 歩いた。朝までやってる店はいくらでもあるし、適当に時間を潰すことはできたけど、交差点を 超えてさらに溜池に向かって下っていく。最初の信号の手前で彼女が「あーさみー。 どっかで布団にはいりたいなー」って言った。

その一言で二人は何も言わずにUターンして、ホテルに入った。

それからしばらく付きあおうかどうしようかみたいな時期があったと思う。でも結局はお互い 相手をそういう対象としてもともと見てないし、よい面も悪い面も全部見せあった仲だから、 いまさら恋にはならなかった。

彼女とはそれをきっかけに離れてしまった。それでも一年に一回ぐらいは飲んだりして、 ふざけて口説いてみたり、口説かれてみたりしていた。でも、二度と寝たいとは言わなかったし、 お互いにそういう雰囲気になるのを避けた。

去年の秋に会ったときに、結婚するぞって騒いでいた。でも絶対しないと思ってた。 先月電話したら、妹がでて、おねえちゃんはお嫁に行きましたって言った。

そのときは、へー、本当に行っちゃったんだ。ふーん、って感じで、たいしたショックはなかった。 でも今日彼女のウェディング姿の写真を見て、すごく感動した。

悲しいとも寂しいとも嬉しいとも違う、ずっしりとした感動が僕の胸にわきあがってきて、 そのまま今に至っている。

一匹狼同士、つるんでたあの頃がすごく懐かしい。最高の笑顔を見せてる彼女の写真を見て、 なんで彼女に恋をしなかったんだろうって、ほんの少しだけ後悔した。

結婚おめでとう。幸せになりなね。


1996年6月7日(金)

全然知らない人からクレームのメールが来たんだけど、いきなり「おたくですね。職業は?」と書かれた。

メール自体は、僕の日記が公共性がなくてつまらないというものだったんで、一つの意見として 非常に参考になったが、この一文は非常に頂けない。おたくのどこが悪いんだろう。明らかに おたくを蔑視している差別的発言だ。

僕は人間は全ておたくだと思ってる。少なくとも「おたくな部分」を持っていると思う。

全くコンピュータに興味のない人から見たら、自分でHTMLを書いて毎日アップデートしてる僕は 明らかにおたくだろう。でもそれのどこがいけないんだろう。でも日記に自分の思ったことを書いているから おたくだというその人の考えには真っ向から反対だな。

僕の母はピアニストだけど、もう半端じゃない「おたく」だと思う。朝から晩までジャズを聴きっぱなしで、 暇があればコンサートに出掛けていく。買ってくる本もジャズに関するものだし、ポストカードも ジャズミュージシャン。おまけにかつての旦那もジャズミュージシャン(笑)。

研究者だって明らかにおたくだ。ずーっと同じことを研究できる粘り強さは明らかにおたくの なせる業だ。

「おたくですね、職業は。」職業がどうだったら彼は満足だったんだろう。僕は営業だし、もともと モデルとかもやってたからきっと誰がどう見てもおたくには見えないと思う。でも実はすごくおたく(笑)。

プロレスラーにだっておたくはいる、モデルにだっておたくはいる、政治家にだっておたくはいるだろう。

おたくにはこだわりがある。プライドがある。これだけは負けないという強みがある。

日本中のおたく達よ、今こそ立ち上がっておたくをバカにするような人間を圧倒しようでは ないか。

日焼けサロンに通ってるおたくよ、飲んだくれてるおたくよ、バイクに狂うおたくよ、 最近抜け毛が気になるおたくよ、妊娠中のおたくよ、ジョギングしてるおたくよ、 インターネットでエッチな画像ばかり集めてるおたくよ、日記リンクスに自分で投票してる おたくよ、メールにはまってるおたくよ、シーケンサーとMTR相手に曲を作ってるおたくよ、マニキュア塗りなら誰にも 負けないおたくよ、普通のセックスじゃ満足できないおたくよ、ギターに1,000万円の保険を かけてるおたくよ、毎晩インターネットに接続してる全てのおたく達よ、おたくをバカにする 愚か者に見にモノを見せてやろう!

今日は週末。嬉しい週末。一週間で一番楽しい週末。

今日は愛しのみねちゃんと池袋でデートだった。

今日つくづく思ったんだけど、僕は六本木と西麻布以外の繁華街というものを本当に知らない。

僕は地元が六本木だから、 夜遊びは一通り六本木で足りてしまう。だから新宿も池袋もびっくりするぐらい 分からない。今日もオロオロしてしまった。とほほ。

もうちょっと補足すると、僕の家は 六本木に限りなく近い西麻布。僕は基本的に頭がおかしくなってる時以外は、 六本木という街はあまり好きじゃない。あまりにも人間が多すぎるし、下品すぎる。

僕が夜中に徘徊しているのはほとんど西麻布。

西麻布は六本木のように店が密集していない。ラッシュアワーのように人がわさわさ夜中に いない。けたたましい外国人や、ガキが比較的少ない(一部の店を除く)。

時々踊りに行くクラブがある。店の許可を得ていないので名前を出すのは一応控えておこうかな。 西麻布の交差点からすぐの地下一階。

細い階段を下っていくと、全然色気のないステンレスのドアがある。ドアを開けるとお兄ちゃんが マンガかなんかを読みながら座っていて、そこでお金を払う。僕がすごく気に入っているのは、 その時にどのお兄ちゃんも、必ず大きな声で「こんばんはっ」って言ってくれること。

六本木や西麻布のクラブやディスコで、客に笑いかけながらこんばんはって言ってくれる店は 他に知らない。

D.J.が曜日によって違うので、かかってる曲にもかなり差がある。でも、共通してるのは、 70年代から80年代のブラック、ブルース、ソウルが中心で、そこにヘンテコリンなおちゃらけが 入ること。前に行ったときには、客が満員で身動きもできない時間帯に、「太陽にほえろ」の テーマがかかってた。みんな妙に盛り上がって、すごい勢いで踊っていたが、外人さんは あの曲を知ってたんだろうか。うーん。

以前に六本木の史上最悪のクラブについて書いたが、あそことは同じクラブでも雲泥の差。 何が違うかというと、まずみんな服装が勝手だって事。あっちはみんな流行りの格好をしてる。 特に女の子はひどい。誰が誰だか区別がつかない。こっちはみんな自由。スーツで来てるサラリーマンも いれば、軍服姿にベレー帽のおやじもいる(どうやらこのおやじはこの店のオーナーらしいが)。 確かに下品なガキもいるけれども、無理に暴れようとはしていないから、すごくいい感じで 店に溶け込んでる。

あとすごくいいのが、さっきまでドリンクを作ってたお兄ちゃんが急にブルースハープを手に、 D.J.の曲に合わせてライブが始まるところ。夜中の2時ぐらいになっていい加減店がぎゅうぎゅうに なると始まる。

これがまためちゃめちゃ格好いい。もう一人のお兄ちゃんが、カウンターの上にスネアドラムを 置いて叩いてる。やたら盛り上がってる客もいるし、全然関係なしって客もいる。長髪の ヘビメタ系のお兄ちゃんが二人で良く来ていて、すごい勢いで踊っていたりする。でもヘビメタなんて 一曲も掛からない。でも二人ともすごく嬉しそう。

もうとにかく最高。店を出たら、ほんのちょっと六本木よりの居酒屋で ビールを飲むのがまた最高。みんなも探して行ってみてね。

プリントクラブは楽しい。

この前初めてあの機械を目撃して、みねちゃんとやってみたら、これが結構はまる。

セルフタイマーで写真を撮るのに似てるんだけど、目の前の大きな画面に、写る瞬間の 自分たちの顔がどアップで写ってるし、すぐ見ることができるから、写真よりも全然 楽しいし、ちっこいシールになってるから、そこら辺にペタペタ貼れるのも楽しい。

手帳の内側に貼って、電車で移動中とかにこっそり覗いて喜んでたんだけど、 部下の女の子に見られてしまった。「立花さんって可愛いですね」なんて言われてしまった。

かなり恥ずかしかった。トホホ。


1996年6月8日(土)

ここ数日、僕のページにちょっとした変化が生じてる。

アクセス数が異常に多い。一日に250件くらいになっている。今までは 一日100〜150件くらいだったから、極端に増えていると言ってもいい。

しかし、表紙のページにあるボタンを押していってくれる人の数は減っている。

多いときは一日50人くらいいたが、ここ数日急に減った。20人前後。

ご存知の方もいるいかも知れないけど、僕のページはちょっと変な構成に なっていて、表紙以外のページから表紙に戻ることはできないように なっている。つまり、表紙のボタンの存在を知らない訪問者が増えているのでは ないかと想像してる。

例えば日記リンクスから僕の日記に投票してもらうと、日記のページにジャンプしてくる。

最後まで読んでもらって最初のページに戻ろうとしても、日本語ページの表紙に 戻るだけで、本当の表紙には戻れない。僕のページをリンクしていただいてる 方の中にも、日本語ページの表紙をリンク先指定している方が多い。

まあ、そんな事はどうでもいいんだけど、ここ数日急に嫌がらせのメールが 届くようになった。

面白いとか、つまらないと言った意見、感想ではなくて、バカとかだけ書いてあったり、 訳の分からないことが書いてあったり。

アドレスがなかったりするので文句も言えない。悔しいぞこれは。

まあ、気にさえしなければ僕にはそれほど害もないからどうってことはないんだけど。

でもやっぱり腹がたつ。アクセス数の急激な伸びと何か関係があるんだろうか。

もしどこかのサイトでで血祭りに上がってるのを見かけたら、僕に教えてやってくださいね。

僕は滅多に昼寝をしない。

昼寝をしないというより、うたた寝をしないと言ったほうが正解かも知れない。 そのかわりに昼まで寝てることは良くある。一度起きてしまうと、夜眠るまで 滅多にうたた寝をすることはない。

昨夜はテレビのプロレスにはまってしまって、興奮しちゃって眠れなくなっちゃった。結局眠ったのは 5時くらいかな。それなのに、今日は何も予定もないのに何故か8時には目が覚めてしまった。

ごそごそと起きだして、まずはコーヒーを一杯飲んで、それからメールのチェックして、 再び寝てしまった。

まあ気持ちがいいのなんのって、快感。結局昼前にきちんと起きたんだけど、こんなに本格的に 二度寝したのは何年ぶりだろう。すごく楽しかった。また時々しようかな。

まだ続きがある。夕食を作って、食べて、ワインを飲んだら眠くなっちゃった。そして史上初の 3回目の睡眠に入ってしまった。眠ってた時間は多分1時間くらいなんだけど、まあとにかく 気持ち良かった。でも今ごろ目が覚めてしまって今夜どうするんだろう。そうそう、今夜も プロレスあるんだよね(おいおい)。

4月に使い捨てコンタクトにしてからすごく調子がいいんだけど、一つだけ問題がある。

いい加減な性格だから、いつから使い始めたのか分からなくなっちゃう。

僕が使ってるのは2週間で新しいものと交換するタイプ。ところが3カ月分買ったのに、2カ月ちょっとで もうなくなってしまう。うーん。きちんと手帳とかに書いておけばいいんだけど、今いち 面倒臭がってだめだな。

使用期間が終わるとそのコンタクト達はお役ごめんになる。でも何となくまだ使えそうで ちょっともったいない。で、今までは絶対にできなかったような捨て方をしようと思い、 わざとびりびりに破いて捨ててる。

使い捨てにするまでは、コンタクトが破けるってことはこの世の終わりのような悲劇的な 出来事で、特に朝起きて会社に行く前とか、車で行った旅行先とかで破けてしまうと、それこそ ぎええええええ。って感じで大騒ぎだった。

それが使い捨てだとどうどうと、まだどこも破けていないコンタクトを破いてもいいんだ。

ちょっとひっぱったぐらいでは破けない。ツメを使ってかなり強く引っ張ったら、ぴーっと 裂けた。ああ、なんという快感!最初にやった時の 快感が忘れられず、毎回破くようになってしまった。

これって病気だろうか。

1996年6月14日(金)

なんと一週間も日記をさぼってしまった。

どうしたのっていう問い合わせや、がんばってっていう激励のメールを数多く頂きました。

みなさんご心配をおかけしました。今後もよろしくお願いしますね。

今週全然日記を書けなかったのは、仕事がすごく忙しかったから。

というのも、会社の品質管理課長のお父さんが亡くなったため、急きょ僕が 翻訳の品質管理をしなければならなくなったから。

営業で動き回る忙しさには慣れていたんだけど、じっくりと椅子に座って、一単語 毎に正しいかどうかをチェックするのは思った以上に辛かった。

ガンガン動き回っているほうがどんなに楽なことか。

父親が亡くなるってどんなことだろう。僕には父がいないからいまいち実感がない。

酔っ払って、意味もなく僕を殴って、母に追いだされた僕の父。

思春期をともに過ごしてないから全然必要な存在と思えない。

もう4年も会ってないなあ。4年前に会う前は、10年会ってなかったんだよね。そう言えば。

どんな人だったかは知りたいような気もするけど。


1996年6月16日(日)

どうしたの。この頃。何だかイライラしてるみたいだけど。うん。いや、そうじゃない。 みねちゃんを責めてるんじゃない。ただ、何かいつもと違うみたいだから。うん。 どうしたどうした。言ってみな。怒らないから。絶対。うん。約束する。

彼女が僕に言った言葉に僕は動揺した。全然予測していない言葉。

始まったばかりの恋に大きな落とし穴が待ってた。

最敬礼した君に(5月6日参照)、こういう形で反撃されるとは 思ってなかったよ。

そっとしておいてという君に、僕はどうしたらいいのか今日ずっと考えていた。 いろんなことが頭の中に浮かんできた。会いに行っちゃおうかとも思った。

でも僕は君を信じることにしたよ。それでだめだったらそれまでの縁なんだと 思う。今までの経験では、こういう時にはとにかく会って会って、口説いて口説いてって 言うのが一番いいのかもしれないけど。

あああ。幸せは簡単には手に入らないものだな。本当に。さあ、どこまで冷静でいられるのか、 正念場かな。

ダイエットを開始してから3週間がたった。

学生時代なら簡単なことがなかなかできない。

上司に飲みに誘われる、午後一番のアポで外出するので昼飯が外食になる。

細かいことなんだけど、思うように行かないことが多い。3週間で2キロ。 非常に不本意といえば不本意だけど、現状ではまあ仕方ないか。今週もがんばろう。

Net Loverのhisakoさんのページから日記が なくなった。愛人廃業おめでとうと彼女には書いたが、やっぱり寂しい。彼女の直感的な文章が すごく好きだった。

そんなおり、新しい日記と巡り合った。 Haruさんの日記、LoveLetter。これがまた素晴らしい。まだスタートしたばかりの彼女の日記を みんなも応援してくださいね。

というわけで、彼女とトラブってしまっているので、ちょっと戸惑っている。

雨降って地固まるか、それとも一瞬の幻影として終わってしまうか。自分でも 分からない。きっと彼女もどうしていいのかわからないんだろうな。まだ二カ月。 お互いの全てを知ることなんてできないし。まあ、冷静に頑張って行きたいと 思います。えーん。


1996年6月17日(月)

今朝、4時30分に眼が覚めた。

明るくなりかけた空に霧雨がほんの少し降っていた。窓を大きく開けて、しばらく 眺めていた。メールを見たら、はるさん から、「どうしても失くしたくないときは、そう伝えるべきだ」ってメッセージをもらった。

昨日は全然食事ができなかった。でも、はるさんのメールと、志織さん、 akikoさん達に支えられ、今日は朝食が口に入った。

本当にみんなありがとう。

仕事中にも彼女の顔が浮かんでくる。遮ろうという気も起こらないから、浮かんでくるままに 放っておいた。「失いたくない」のかなあ。意地になってるだけなのかな。 今日もずっと考えていた。昨日は断片的に浮かんでは消えていたものが今日は少しずつ輪郭を 帯びてくる。会社を出るときには、僕の気持ちは決まった。

夜の9時からは彼女はLong Vacationの時間。僕は興味がないから、音を消して画面だけ。

木村拓哉が山口智子と花火の前でキスしてた。

いつもならなんてことないキスシーンが今日はすごく切ない。参った。

音は、Wild CherryのPlay that funky music。昨夜はずっとSmithとJesus and Mary Chain、それと Joy Division。 自分であまりの暗さにびっくりしてやめてしまった。

9時55分に電話した。1時間話した。言いたいことは全部言えた。

彼女は迷ってるって言った。自分が消えてしまいたいって言った。でも2人とも笑いながら話した。 二人とも、一生懸命すぎて無理しちゃってたねって笑った。

何の抵抗もなく、僕は彼女に「愛してる」って言った。「絶対に離したくない」って言った。 彼女は返事をしなかったけど、僕は満足だった。まずは思ったことを言えたから。

その後もずっと話してた。電話を切るときに、愛してるよって言ったときに、涙がこぼれて 頬をつたって床に落ちた。

電話だから彼女は気づかなかったと思う。

こんな気持ち、生まれて初めてだよ。


1996年6月18日(火)

やっぱり寂しい。

普段だったら2、3日会わないなんて全然平気なのに、もう会えないかも知れないなんて 思った瞬間に、焼けるように会いたくてしょうがない。

仕事で移動中に電車に乗ってる間なんかはもうずっとひたすら想ってる。

さすがにお客さんと会ってる間には出てこないけど。

会いたい、会いたい、会いたい。欲しい、欲しい、欲しい。

でも、僕は自分を投げ出しはしない。自分を捨ててしまった結果、もし その場はうまくいってもきっといつか同じ問題を繰り返すんじゃないかな。

どうでもいいなんて死んでも思わない。でも、僕はありのままでありたい。

それってわがままなのかな。

かっこつけたい男達。

ものわかりのいいふりをしたい男達。自分に自信のない男達。

自分が悪者になりたくない男達。やさしい男を売り物にしたい男達。

はるさんの今日(6月18日)の日記を読むべし。


1996年6月22日(土)

Haruさん

ぴったりとくっつくんだ。

さらさらした肌と肌が、もっともっと触れあうように。

しっかりと抱きあうんだ。

体の全てが触れあうように。

何もかも忘れて、唇と舌を触れあわせるんだ。

呼吸を合わせるんだ。みつめあったまま。

しっかりと手を握りあって、のぼっていくんだ。

愛とは自己満足なのか。

君は僕が自己満足のために付きあっているんだって言った。

そうなんだ。僕は、人間には愛情なんてないって卒論に書いたんだ。

4月7日の日記にも書いた。

僕はわがままだ。自分勝手だ。冷たい人間だ。だけどそんなことはどうでもいい。 一番問題なのは、僕がなかなか自分がわがままで冷たくて自分勝手だってことを 認めないことだ。

やさしい自分でいたい。暖かい心の人間でいたい。でも偽ってやさしくしていることが できないんだ。優しい言葉をかけなければいいじゃないかって思うこともある。 でも、それはきっと僕の精いっぱいの抵抗なんだと思う。

僕は自己満足のために付きあってるんじゃない。僕はわがままで、自分勝手で、 冷酷で、でも超寂しガリ屋で甘ったれで。

僕は君を愛してる。

でも僕は感情で生きてしまう人間だから、安定していられないんだよね、きっと。

好きになるほどわがままになってしまう。そのくせ甘ったれてしまう。

あーあ、弱いな。僕は。

大好きなみねちゃん。

僕と君は終わってしまうのかな。

あんまり一緒にいた時間が短くて、一瞬のことのようだったよ。

僕はまた独りに戻り、君は彼のもとに戻っていくのかな。

som1973さんから許可をもらったので追記を。

som1973さんとはちょくちょくメールのやりとりをさせてもらってますが、先日ちょっとした メールをもらいました(以下引用)。

私は、おとこが、人間らしくても、
女の人には、かっこよく見えないことがあると思う。

おんなのひとは、感情的なのが絵になる。

開けっぴろげな、涙が絵になる、と思う。

それはとても、人間らしいし、そうあるべきだと思う。

おとこの目にも、美しく写る。

それがないぶん、ちょっとおとこはハンデ背負ってます。

だからといって

それと同じステージで、おとこは立ち回るべきなのか。

そのステージで、おとこは人間らしくいられるのでしょうか。

偉そうに書きましたが、私にはわからないのです。

----------------

(以上引用)

最近僕がこのページでも強力に推薦しているHaruさんの 日記に関するやりとりから、こんな風に展開しました。som1973さんは、このメールを公開することを 快諾して下さり、さらにHaruさんやその他の皆さんに迷惑のかからないようにとの気遣いを 頂いてます。

で、本題に入りたいと思います。

僕は男と女という区分があまり好きになれません。だからと言って男と恋に落ちたことは まだないけど。

僕の考え方がおかしいのかもしれないけど、僕は感情的な男性が絵にならないとはあんまり 思わない。でもそれって自分が感情的な男だから自分を肯定したいだけかな。

僕は冷静な時の自分よりも、ガンガンのめり込んでる時の自分の方が好きだな。 熱い男って良く言うじゃないですか。誰か一人にのめり込んでる姿って僕はカッコ 良いと思います。それが、片思いだったり、辛い恋だったとしても。 だから僕は男性にハンデがあるとは思いません。でも僕と違う考え方の男性の方がきっと 圧倒的に多いのかも知れません。僕の日記に賛同して下さる方は7割くらいが女性です。 僕の個人的見解では、多くの男は、女ほど弱さを武器にすることができないんじゃないかなってことです。 武器にするっていうと、すごくいやらしい言い方になりますが、僕は基本的に男は女よりも 弱い生き物だって信じてます。女性は体力的には男性に劣るかも知れませんが、 いざというときの強さは遥に男性をしのぐものがあると思います。

でも男性の間には、女性を守らねばという考え方が根付いていることも確かだと思いますし、 女性の間にも、自分は男性に守られて生きていきたいと思っている人が多いことも事実だと 思います。

強くありたいと思っても本当は弱くて、でも弱さを全面に押しだすことができないから、 男は背中でものを言うなんてなるんじゃないでしょうか。

同じステージって言えるかどうか、そこは大きな問題だと思います。きっと女性と男性では 同じステージというものはありえないのだと思います。

人間らしくあるためには、男が男である必要はないように感じます。男も女も人間ですから。 男らしくありたいって努力したこともありましたが、逆効果だったように思います。僕は すごく変な人間らしい(笑)ので、他の男性に僕の考え方を押し付けるつもりは毛頭ありません。

僕はHaruさんの日記にSexの描写があってもSexualなものは全然感じないんですよね。 それよりも、愛する人と皮膚の触れあう暖かさのような安らぎを強く感じています。 だから彼女のページがすごく好きなんだと思います。

僕は基本的に、女の子だから優しくする、とか、女の子には本当のことは言わない、っていうのは あんまり好みません。極力平等に接しているつもりですが、現代の日本の若い男性はちょっと 屈託がありすぎるのではないでしょうか。

僕は男ももっともっと自由に勝手に生きれば良いと思います。女性の決めた(または女性が決めたように 報じるマスコミが決めた)価値基準に男性が従う必要は全くないと思ってます。

デートスポット紹介、レストランガイド、セックスの法則、どれを見ても女性を喜ばせるよう 努力せよってことばかりが書いてあって、自分が楽しい、気持ちいいっていうのは女性誌ばかりで 目立ってるように思います。

なんで自分が一番好きな店に連れてかないんだろう。そこが小汚い居酒屋でも、本当に自分が その店を大好きなら自信を持って連れていけばいいと思う。

どうして男性が自由であってはいけないのだろう。スケコマシばかりが男の能じゃないでしょ。 もっと自由に、もっと大胆に、若い男性に魅力的に生きて欲しいと願う今日この頃です。

som1973さん、引用を許可してもらって どうもありがとうございました。決してsom1973さんを誹謗、中傷するものではなく、 あくまでも僕一個人の意見を掲載したことをご理解下さい。

男と女の話しがでたのでついでに。

ばうわうさんは、かなり ラディカルな男女平等主義者だと僕は思っている。

ばうわう氏が怒りをあらわにしている多くの場合、女性蔑視がからんでいることが多い。

女性を「女性」という型に押し込めようとする考え方自体がすでに男尊女卑だっていう氏の 考え方に僕は完全に同意します。

だから逆に僕は、「私はかよわい女の子よ、助けてね」っていう女性はあんまり好きじゃない。 以外とこういう女性は今でも多いと思う。

僕は必要以上に女性をよいしょする男も、よいしょされることを期待している女も嫌いだな。


1996年6月23日(日)

今日みねちゃんと会った。

昨夜もらえるはずの電話がなかったから、もうあきらめていたんだけど、 今朝電話をもらって会いに行った。

秩父の山の中の自然公園をぶらぶら歩き回った。

肩こりがひどい彼女の肩をもんであげたりボーッとアジサイを眺めたり。

車の音が全然しない、緑しか見えない場所でくっついてボーッとしてた。

今日はすごく仲良しの二人だった。Kissして、手をつないで歩いた。

長瀞の荒川にも降りていった。以外と川は澱んでいて、思ったほどきれいじゃ なかった。

みねちゃんは車の中でボリボリPringlesを食べて、公園でアイスを食べて、 トイレを借りたセブンイレブンでコーヒーゼリーを買って食べて、長瀞で 焼きまんじゅうを食べて、太った太ったと騒いでいた。

夕食を食べて、送っていった。

家の近くのだだっ広い空き地で車を止めた。

もみ返しのきてしまった肩をまたもんであげた。

もう終わりにしない?って彼女が言った。

すぐそのあとに、って言ったらどうする?って聞いてきた。

くっついたり離れたりしながら、2時間くらい一緒にいた。

僕は待つことに決めた。彼女にはまだ答えがでていなかった。

昨日彼女は前の彼に会っていた。でも今日その話しは一切しなかった。

今日はすごく楽しい一日だったから、二人ともその話しをしたくなかったのかも 知れない。

私はどうしたらいいんだろうって言う彼女に、風呂入って寝ろって言った。大笑いした。

笑って手を振って別れた。僕の車を彼女はずっと見送ってた。

何かは良く分からないけど、僕の中に芯が通ったような気がする。みねちゃんと 付きあうときにも感じたこの妙な強さ。一体何だろう。

久しぶりにおやじと話したくなった。


1996年6月24日(月)

ある方からメールをもらった。

みねちゃんのことをヤナ人ですねって書いてあった。

今日一日考えたんだけどやっぱりその意見には同意できない。彼女はわがままで 単純バカだけど、イヤ人と呼ばれるような事は何もしていないと思った。

彼女に何があったか、どう思ったか、どうしたいか、何を迷っているかって事を 僕は全部彼女から聞いてる。前の彼と会いたいってこともずいぶん長い時間をかけて 話しあって会っても言いよって僕が言った。

結婚の約束までした彼と別れて2カ月。そろそろ僕との付き合いも落ち着いてきたところに 彼からの情熱的な電話があったりして、気持ちが揺れてもしょうがないんじゃないのかな。

もし彼女がそのことを全部ずーっと黙っていて、僕が彼女と結婚して、子供もできて、 そのときに彼女が彼と実はずっと会っていたって事が判明したっていうのならイヤな奴だと 思うけど、恋愛なんて結局はお互いの自由意志で一緒にいるわけだから、強制することなんて 誰にもできないし。

僕は自分でも迷って決められないこととかもあったし、思いっきり裏切ってしまったことも あるから、彼女の気持ちがすごくわかる。

迷うことのない人間なんて絶対にいない。迷わないって自分で決めて、それを守り通そうって ことはできると思うけど。

僕だけを見ていてくれれば嬉しい、それは事実だと思うけど、もし気持ちが揺れてしまった時に、 揺れてるって言う勇気ってすごい事だと思う。黙っていれば自然消滅するような一瞬の 気の迷いかも知れない、でも伝えることによって違う展開になるかも知れない。でも、僕が それを知ったら離れていってしまうかも知れない。

決めたいけど決められない。そんな時間って誰にでもあるじゃないですか。

だから僕は彼女が答えをだすのを待ってるんです。

彼女は絶対にイヤな奴ではないですよ。

そうそう、別の方のメールで、彼女はこの日記を見ないんですかって質問があった。

その方は、もし彼女がこの日記をみたら、また仲良くなれるきっかけになるんじゃないかって。

結論からいうと、彼女はインターネットが何かということを全く知りません。当然僕のURLも 知らない。

でも、もし彼女がこの日記を読む可能性があったら、僕はとてもこんなに正直に書けなかったと 思う。昔の彼女の話しとか、女性の胸の話なんて、やっぱりマズイでしょう。

と、いうわけで、みねちゃんがこの日記を見ることはありえないでしょう。

今日は電話しないって決めてる。家でじっとしてると絶対我慢できなくなると思って、 会社の同僚に付きあってもらって飲んでた。

もう電話ができない時間に帰ってきて、ちょっとがっかりしてる。

お互い相手の大切さを思いだす必要がある時期かも。

ばうわうさん、お誕生日 おめでとうございます。実は、6月24日は、僕の母の誕生日なんですよ。これが。

これからもざくざく頑張ってくださいね。


1996年6月25日(火)

僕の日記をアメリカのアリゾナで読んでくれている人がいた。

これは久々の感激。登坂さんの時もすごくビックリしたんだけど、今回は 日記者でもない方からメールを頂いてすごく感激してしまいました。 やっぱりインターネットで世界は狭くなる。うんうん。

美砂江さんどうもありがとう。

みねちゃんとのトラブルをずっと書いていると、メールを書きにくいという 意見をずいぶんもらった。

僕は逆に、こういう時だからこそ、皆さんの自由な意見を聞きたいって気持ちです。

ガンガン押せっていう方もいれば、放っておけっていう方もいて。

僕は普段が優しすぎるから、ちょっと時間をあけたほうがいいかなって思ってます。

そうそう、大発見。

ばうわうさんと、 Haruさんのお母さんと、 僕のは、みんな6月24日生れらしいです。

なんだか意味もなく嬉しいもんですね。

やっぱり夜は長い。

仕事中はいいんだけど、夜がとにかく辛い。

だから毎日電話ができないぐらいの時間まで飲んでしまう。

電話をしたいのは山々だけど、ちょっと彼女にも考えて欲しいから。

まあ、とにかく頑張ろう。


1996年6月26日(水)

僕は日記を書く人だが、日記を読むだけでは全ては伝わらない。

抽象的な表現をしたり、部分的にしか真実を伝えなかったりすると、 どうしても実際の状態からはずれて発信されてしまう。

僕がちょくちょく見に行く日記者の方からは、一方で毎日のように メールのやり取りをしている。

メールには具体的な事が書いてある。その方の置かれている状況や、 精神状態、また今に至るまでの経緯などなど。

で、メールを読んだ後に日記を読むと、書いてあることが手に取るように 分かる。でも、メールなしで日記を読んだら、きっと全く違うように 感じるだろう。

ずっと前から読んでくれている方々以外は、僕の日記を読んでもやっぱり 正確に状況は伝わらないと思う。逆に、伝わらないように書いているのかも知れない。

僕は情報発信者だが、僕の周りに存在する全ての人々は、同じ日記者やインターネット 愛好家以外はすべて部外者だと思っている。

インターネット上にレイプを煽るページがあったり、僕宛に嫌がらせのメールが届いている限り、 僕は部外者の名前や身元を公開することはできない。

インターネット上の情報発信も、他の伝達手段と何も変わらないはずだと言う方も多いと思う。 でも僕は、ネット上の情報発信が、他人の実生活に迷惑を及ぼすようなことはしたくない。

僕の日記の真実味を疑うメールが時々届く。カッコつけてんじゃねえよって言う人もいる。

本当なら写真を公開しろと言う人もいるし、名前を出すべきだと言う人もいる。

他の日記者の方々の考え方はみなさんそれぞれだから僕は何も言いませんが、 僕は決して具体的な個人名や団体名をあげることはしたくない。

一昨日から昨日にかけて数回に分けて届いた嫌がらせと思われるメールに対しても ここで回答させてもらいます。

匿名で僕や僕の彼女を脅迫するような奴は絶対に許さない。

名前を出して僕にメールを送ってきなさい。

僕は逃げも隠れもしない。絶対にぶん殴ってやる。

のっけから物騒な話しになってしまったのでちょっとしたバカ話を。

昨日どうしても朝すごく早く会社に行かなければならず、家の前から タクシーに乗った。

家の前の通りにでたら、車が朝早くから渋滞していた。駐車している車の陰に 先頭の車がいたので、何かが障害物になっているんだろうとは思いつつ、 それが何かはすぐには見えなかった。

気になって車道に出てみた。

何と、立花家の兄ネコのクリが、車道の真中に ねっ転がって、足で頭の後ろをかいていた。車がからぶかしとかを しても、全然動じない様子。完全に彼が交通を遮断していた。オイオイ。

あぜんとする僕を見つけて、ニャーッとひとなきし、僕に向かってトコトコと 歩いてきて、僕の足にじゃれついてきた。

恥ずかしいやらほっとするやら、とにかく彼を抱きかかえ、車の列に深々と 頭を下げた。あー、恥ずかしい。いつもは朝はあまり外に出さないんだけど、 昨日は明け方に弟が外にだしたらしい。

結局彼を連れて家まで戻って、再びいそいそと会社に向かった。

寝ぼけ眼がすっかり覚めた。

脅迫まがいの嫌がらせがあったので、彼女との事を書くのは控えます。

決して嫌がらせに屈するのではなく、彼女とその生活を守るためです。 ご容赦ください。


1996年6月27日(木)

多くの方から激励のメールをもらいました。本当にありがとう。

ばうわうさん、 武市さん、 松木さん、 som1973/さん、 安原さん、 佐藤公彦さん、 Haruさん、 みなさん本当にありがとう。

メールを送ってきた卑怯者を追及することや、誰かを疑うことや、 自分が公開してきた日記の削除等は一切行わないことにしました。

ばうわうさんのおっしゃる通り、所詮匿名で人に嫌がらせをすることしか できない壊れた奴と思い、今後も無視することにしました。

今後もガンガン自己表現していきたいと思いますのでみなさん よろしくお願いします。


1996年6月28日(金)

本当に久しぶりに踊りに行ってきた。

場所はもちろん西麻布の328。老舗中の老舗。僕が中学生になったときにはもう 営業していた。

狭い階段を地下に降りていく。事務所にあるようなステンレスのドアが無造作に 僕を待っている。ドアを開けると綺麗にポマードで七三わけにしたお兄さんが、 大きな声で、こんばんはって言ってくれる。いつもながらすごく嬉しい。

今日のD.J.はすごくもりあげてくれた。嬉しい。久しぶりに踊りに行って、 知っている曲ばっかりかかることほどうれしいモノはない。

興味本位の女の子達が集まってくる。いつものこと。芸能人か何かと 間違えてるみたい。

二人のショートヘアーの女の子がすごく気になって話しかけた。

二人とも18才、高校を出たばっかり。いかにも遊び慣れていない感じで すごく幼く見えた。最初はいかにもおっかなびっくりだったけど、 2、3分も話すうちに、すっかり大人の女らしくなった。

一緒にいた部下の杉本君は、僕がナンパしないのがすごく不満らしい。 全然色気のない、高校生みたいな女の子と楽しそうに話してる僕をにらみ付けつつ、 ちょっとおっぱいの大きな、色っぽいお姉ちゃん達を一生懸命口説いている。

本当に久しぶりのクラブ。多分半年ぶりぐらい。スピーカーから流れる重低音が とにかく気持ち良くって、ひたすら踊り狂ってしまった。杉本君はあきれて途中で かえっちゃった。

そうしたらすぐに328バンドのブルースハープのライブ。まためちゃめちゃ盛り上がって、 気づいたらスーツの胸のポケットに入れていた携帯電話が床に落っこちた。

まだパートナーを見つけられない女の子達がガンガンぶつかって来る。そろそろ佳境だ。 押されて倒れる、殴り合いが始まる。

頭の中が真っ白になった。本当に気持ちいい。なんとも言いがたい快感。 その中に、僕はちっちゃなみねちゃんが、しょんぼりしながら僕を見ているのを 想像した。

明日はみねちゃんと会うんだ。楽しみだしおっかないし。

とりあえず踊りに行ったこと、どういうふうに説明しようかな。


1996年6月29日(土)

昨夜ある方に非常に無礼なメールを出してしまい、その方に 多大なご迷惑をかけてしまいました。お名前を出すと、またご迷惑が かかる可能性がありますので、敢えて匿名としました。

本当に申し訳ありませんでした。

昨日の日記に、西麻布の「328」で踊りくるったと書いたが、何と 同じ日のほぼ同じ時間にせんべいさん も「328」にいたとのこと。僕が店を出た30分後にせんべいさんが店にやってきた模様。

うーん、なんというニアミスでしょう。今度は是非未知との遭遇をしたいものです。

今日みねちゃんと会った。

今日も仲良くすごしてきた。楽しかった。

髪を切ってちょっと子供っぽくなったかな。すごく似合う。

彼女が僕とつきあい始めたのは4月、それまで彼女にはつきあって3年近くの 彼がいた。で、僕と彼女はあっという間につきあうことになり、彼は自動的に 捨てられてしまうことになった。

彼にとってそれはまさに晴天の霹靂だったに違いない。二人は口約束ながら 結婚も決めていたという。

彼が逆襲にでたのは6月中旬。彼が彼女にプロポーズした。

一匹狼で、どこに飛んでいってしまうか分からない僕と、安定した3年の実績の ある彼。

で、彼女は悩み続けている。

彼がみねちゃんにプロポーズしたってことは今日初めて聞いた。

うーん。正直言って悩んだ。

僕は現役の彼女の彼氏だ。過去の男なんかよりも強みがある。 現在進行形だから。だけど、僕は将来はともかく、今すぐに彼女に プロポーズすることはできない。彼女と今後つきあって行くうえで、 今回のことが僕の負担になるんではないかって心配になった。

彼女は僕と正反対で、すごく保守的で古い人間だ。結婚が彼女にとって 最大の幸せだと思ってる。僕みたいにフラフラしている人間が、 一人の女性を守ろうなんて、本当に思えるのだろうか。 彼との結婚に揺れている彼女を取り戻したとして、もし僕たちが 今後何かの理由でうまくいかなくなったら、彼女は僕を恨むんじゃないかな。 あの時結婚してればって。

まあ、僕と付き合ってしまったことが運の尽きとあきらめてくれればいいけど。

せんべいさん、ご忠告ありがとうございました。

僕も自分の感情だけで動くことにしました。作戦なんてもうやめです。 僕から彼女を奪おうとする相手はものすごく真剣です。こっちが余裕のある つもりでのんきに構えてたら、あっという間に持っていかれてしまうでしょう。 何が何でも彼女は死守します。

今日みねちゃんに花束をあげた。淡いピンクのバラ。

花束をあげるのもだけど、買いに行くのがすごく恥ずかしい。 作ってもらってる間もなんだかバツが悪くてもじもじしてしまう。

花束を贈るのはもともと結構好きで、確かに今までにも複数の女性に 贈った。

みねちゃんからも予想どおりの言葉。

「今までにもいろんな女性にあげたんでしょ」

・・・・・・。

派手な外見、内気な内面。みねちゃんは僕のこの著しいギャップを 非常に良く見抜いてくれる。気持ちいいくらいに。

僕を怖いといいながらも、僕が甘えたいときにはしっかり 甘えさせてくれる。僕の弱い部分を知っていて、笑いとばしてくれる。

一日デートにつきあわされたかわいそうな花束は、彼女を家に送るころには ちょっとぐんにゃりしてしまっていた。

ドライフラワーなんてせこいことはしなくていいから、部屋に飾ってやってくれ。

今日また変なメールが来た。

アドレスが???@?????となっていて、中味は空っぽ。

Eudoraで返信しようとしても、あて先が出てこない。

うーん、これもまた不気味だな。


1996年6月30日(日)

もうずいぶんピアノを弾いていない。

大学3年くらいまではある程度定期的に弾いていたんだけど。

昨日みねちゃんが珍しくピアノを聞かせて欲しいって言った。 「ああいいよ」って言っちゃったけど、内心冷や冷やだ。

多分、いや間違いなく今弾けるのは一曲だけだ。ショパンの 「別れの曲」。別れ話でもめてるような時にそんな曲弾けないよ。あはは。

最後に練習してたのは「革命」だけど、練習しないであんなもん弾けるわけがない。

モーツァルトのソナタでも適当に練習してとも思ったけど、やっぱり納得いかない。

げげげ。まさか僕はこの年になってもう一回ハノンとチェルニーにはまるんだろうか。

でも何だか妙に「革命」をカッコ良く弾いている姿を見せびらかしたいような。うーむ。

本当に?

最近さらにアクセスしてくれる人が増えているみたいで嬉しい。

僕のページのアクセスカウンターでも10,000アクセスを超えた。 このカウンターは、同じ人が二回続けてアクセスしてもカウントしてくれない。 そこが僕はすごく気に入っている。最初にカウンターを付けた日には、誰も見てくれなかったから 翌日自分で再度アクセスしてもやはり1のままだった。なんとなく懐かしい。

昨日初めて存在を知った、せんべいさんの「わたしが読むもの」。カウンターが 25だったのがとても新鮮だった。僕も何かやりたくなってきた。

こうして僕は毎日不特定多数の人々に向かって自分のことを書いている。

僕を実際に知っている人達はほとんど恥ずかしがって僕の日記を見ない。

まだ街を歩いていて、「あ、立花だ!」と指をさされた ことはない。もし、仕事のお客さんが、ニコニコ笑いながら、「いつも日記見てるよ」 なんて言ったらどうしよう。恥ずかしいし、困るし。

いまだに僕はネットで知りあった方とは誰ともお会いしていない。

なかなかチャンスがないということもあるが、これだけ自分の内面を出してしまうと なかなか恥ずかしくて会えないというのも本当だろう。

ばうわうさんが、「どうもはじめまして」って言った後、「彼女と大変だね」なんて 言ったらこれまた恥ずかしいだろう。あははははは。

でも、せんべいさんと 「328」で一緒に踊ってみたいのは確かだ。

僕はスキンシップを何よりも愛する。

誰にでもべたべたさわるなんて思ってもらっては困るけど。

もうずいぶん前だけど、「Two Way Massage」という本がずいぶん 話題になっていた。僕も買って、当時一緒に住んでいた彼女といろいろ 試してみた。

本格的にマッサージなんか部屋でやっていると、だいたい途中からエッチに 進路変更してしまう。でもそういうディープな奴じゃなくて、軽く触れあって、 意志を確認しあうように愛撫しあうことが何よりも好きだな。

たいして好きじゃないような娘にはこれがなかなかしたくない。 自分の気持ちがはっきり分かる。セックスはできてもスキンシップが できない。自分の愛情表現の形ができないのはすごくつまらない。

好きな娘とのスキンシップほど気持ちいいものはない。これは本当。

僕がセックスをする相手は常に女性なので(笑)、他の男性がセックスに何を 求めているのかがいまいち良く分からないことがある。

僕も一応体目当てで女の子と寝たことも何回かある。でも、僕は それが楽しいとは一度も思うことがなかった。

なんだか途中から嫌になってくる。服を脱がすまでは結構興奮していたりするんだけど、 いざ始めると嫌になる。

きっとすごく好きな相手とのセックスと同じ快感をその相手から得たいと期待するから いけないのかも知れない。肉体的な快感だけを求めていれば、そんなに嫌がることも ないのかも知れないんだけど、どうしても嫌になる。

まだ学生のころなんかは、勢いでなんとかなっていたけど、社会人になってからは、 勃起もしない。何となく肌が触れるのが嫌だ。セックスをするだけならきっと できると思うけど、ピッタリと密着する気にはなれない。

もう最近ではすっかり自覚症状があるので、彼女がいないときは、無理に女の子を 求めたりしないことにした。相手にも失礼だし。

でも男性には結構僕のようには思わない人が多いらしい。

「俺、○○とやったぜ」なんて話しを自慢気にしている男がいたりすると、 いまいちどういうことなんだろうって考えてしまう。

求めるものがもともと明らかに違うのか、それとも彼らがまだ本当の快感を知らないのか、 それとも僕が求めるものがおかしいのか。うーん。


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