思うこと


1996年4月2日(火)

スウィーティってまだ食べたことない。ロッテのガムは美味しかった。一回食べて見たいと思うけど まだ出会いのチャンスがない。残念。

だれかにスウィーティってどんな味?って聞こうかと思ったけど...味って どうやって説明するんだろう。

レモンみたいな味。じゃあレモンってどんな味。食べたことのある人には簡単に説明できる。でも、 レモンを一度も食べたことない人にレモンの味って説明できない。すっぱい果物。お酢とはちがう。 もっと柑橘系の。ん〜っっって感じ。全然説明できない。

ほかの食べ物を比喩にしないと表現できない。鯖は生臭い。なまぐさいは味じゃない。匂いだ。 とろけるような。これも味じゃない。したざわりだ。かたい。これは歯ごたえ。

言葉はお互いの共通の観念を前提としているんだ。レモンをみんながレモンと思って 食べてるからレモンなんだ。日本人の半分がレモンを鯖だと思って食べていたらすごく楽しいだろう。

でもレモンや鯖は見えるからいい。見えないものをはかろうとすると芸術が生まれちゃう。

芸術が生まれればまだいいけど、酔っ払いのおやじも大量生産しちゃう。犯罪も。

どうしてそうまでして共有したいんだろう。どうしてみんな分かりあいたいんだろう。

一人じゃ寂しいから。じゃあ寂しいって何?僕と同じ寂しいを持っている人がこの世の中にいるのかな。 いたら会って飲んでみたいと思う。きっと楽しいと思う。

でも、気持ち悪いかもね。

とりあえず明日会社でレモンは生臭いって言ってみようかな。


1996年4月4日(木)

あー眠い。今何時だろう。げっっっ7時50分!!!ひえ〜遅刻しちゃうよ。

あーあ、今日は朝飯食べる時間ないな。とりあえずコンタクト入れて、あ、 昨夜洗わないで寝ちゃったんだ。洗わなきゃ。

ぎえぇ〜っっっ破けてしまった!どーしよう。眼鏡、あーそうだ、割っちゃったんだ。 しょうがない、片目だけ入れていっちゃえ、あー腹減った。

あ、そう、今日って満月なんだ。美和ちゃんけっこうそう言うの気にするよね。

満月の日って殺人事件が多いんだってね。月の引力が人間の体内の水分を引き付けるから 頭に血が登るのかな。

あーやっぱり朝御飯食べないと本当に調子悪いよ。つまらない事でいらいらしたり、 眼が覚めきらないって感じだし、コンタクト片目しか入ってないからモニタ見てると 気持ち悪いし。あー、これも満月のせいかな。いや、昨夜夜中までメール書いてたからだね。 きっと。


1996年4月6日(土)

桜を見に行ってきました。

市ケ谷と青山墓地。本当はみんなでお花見の予定だったんだけどみんなの予定が あわなくてキャンセルになっちゃいました。やっぱり何だかんだ言っても 桜は美しいね。

でもどうしてみんな桜が咲くと酒を飲むんだろう。せっかくきれいに桜が咲いてるのに この宴会の風景で台なしだよ。あそこの団体なんか、松の木の下で飲んでるよ。 あれじゃ花見にもなってないよ。

あそこの団体なんかわざわざでっかいテーブル持ってきてるよ。すごい、 カーペットも敷いてあるし、カラオケセットもあるよ。でもだれも桜なんか見てないね。

あー気持ちいい、こんなにのんびり歩くのって久しぶりでいいな。営業の時は 時間に追われちゃってるからね。もう少し遠くまで歩いちゃおうかな。


1996年4月7日(日)

哲学するおやじのページを見て僕も久々に哲学してしまった。

僕の大学の卒論のタイトルはThe Invincible Weakness of Being:Interdependency of Weakness and Ego in The Black Bookだ。日本語にすると「打ち勝ちがたき存在の 虚弱性:The Black Bookにおける虚弱性とエゴの相互依存」。

ぱっと聞いたら何の事かさっぱりわからない。でも、言いたいことは簡単だ。

人間には愛情は存在しない。人間が愛情だと思っているものは、 性欲と、他人を所有したいというエゴと、一人で生きていけない虚弱性がお互いに くっつきあっているものだ。

卒論に「性欲」という言葉、Sexualityを表紙に出すのはさすがにちょっときがひけて、 Weakness and Egoになってる。英語で276枚書いた。書いてる途中で、愛情がないはずの 人間が恋をしてしまった。彼女ができた途端にピッタリ書けなくなった。僕は最終的に、僕はまだ23歳(当時)で 経験が足りないから結論を出すことができないってごまかして終わってしまった。 いまでも後悔している。The Black Bookを書いたLawrence Durrellもやはり同じように 身動きが取れなくなり、若さという安直な結論に逃げている。自分の意見を変えさせた彼女も2年前にいなくなった。

Durrellは20年後に再び自分と向かい合って、Alexandria Quartetという名作を残した。 僕はあの文章を書いて3年間、いまだ光が見えないでいる。

また自分と向き合う勇気を持つときがくるのか。それとも。


1996年4月9日(火)

出張で秋田の象潟に行ってきた。キサカタとよむ。

日本海が真っ青で、ニュースにも出てた座礁したロシアの船も見えた。

鳥海山に雪が積もって、猛烈に美しい。ひんやりした空気が心地よかった。

生まれも育ちも東京だから、自然と戯れるのって苦手だな。かぶと虫を捕まえにいったことは あるけど。

蛍も生で見たのは大学に入ってから。旅行で長野に行ったときだったな。 でもどうして自然のそばに行くと元気になるんだろう。

僕も山か海が見える所で暮らしたいな。


1996年4月11日(木)

ようやく仕事がひと段落し、少し時間ができるようになってきた。

来週には一年ぶりの有休なんてとっちゃおうかな。なんて思ってる。 これまでのくそ忙しい時期を乗り越えられたのはOn lineとOff lineの 友達達のおかげだな。

少しゆっくり休んでまたいろいろ始めたいな。


1996年4月12日(金)

この前哲学するおやじのページと出会ってから、大学時代以来哲学してしまった。

久しぶりに自分と向き合って新鮮だった。向き合うって言っても昔みたいに 悲観的にはならず、冷静に日々の自分を他人の目で見て楽しんでいた。でも副作用がでてきた。

慣れないことをしたせいで熱がでてしまった(笑)。昨夜コンピュータを打っていて、 何か背中が痛いな、と思った。最初はコンピュータの打ち過ぎか、昨日出来たばかりの新しい眼鏡の 度があわないのかとおもったんだけど、次に酒が進まない、おいしくないって思ってふと 思い立ち、体温を計ったらあらまあ37度5分。ありゃりゃ。どうりでかったるいはずだよ。

今日は会社を午前中で早退して午後はのんびりと家で休養です。っていっても結局僕の愛機PwerMac 7500/100の前に 座ってるんだけど。

明日はお気に入りのみねちゃんとの初デートですよ。楽しみだなああ(最近このへんNiyaちゃんの影響を感じる)。 あ、そうだ。風邪直さなきゃ。ゲホゲホ


1996年4月13日(土)

今日は書きたいことがたくさんありますので、二つに分けたいと思います。

その1 哲学するおやじへの手紙。

旅の途中の哲学するおやじと出会い、彼がやってきた。

おやじのメッセージに応えないのは失礼だと思い、日記に載せることにしました。

僕は、決して人間に愛情がないと思ってません。その前に、愛と愛情の区別もしてませんでした。

論文という形式になってますが、僕は自己表現の一つとして小説のように書いてます。いつか全文掲載をしたいと思います。 愛と愛情の区別については、言葉として意識したことはなかったですね。

僕は勢いだけで生きていける時期を失恋というきっかけで終え、次の時代に入って行くことができず 立ち止まっていたんですね。

自分の行動に一切責任をもたず、ただ暴走している時代。過ぎてみれば何を考えていたのか 全く覚えていない(笑)。ただ、その時代、自分に不利なことは全て排除して、自分のことだけを 考えて生きていたことだけは確かかな。

失恋をきっかけに自分の生き方を最初に疑問視し、全てを信じられなくなった。そんな時期に書いた 論文です。

文学に関しての論文というものはなかなか想像できないかと思いますが、要は科学とかの論文と 同じです。自分の仮説を他の文学者等の意見を参考にしながら結論へと導いていくというものです。

僕が論文のタイトルにしたLawrence DurrellのThe Black Bookという小説は、当時の僕の 精神状態に非常に近い、若い主人公が悩んだ結果再び歩きだすというものです。

論旨に愛などというあまりにも深遠なものを持ってきてしまい、大変なことになりました(笑)。 Henry Miller、D.H.Lawrence、James Joyce、Anais Nin等色々引っ張り出してこねくり回しましたが 結論など出るはずがなかったんだと思います。

論文には登場してこないのですが、僕の論文の原点にはJoseph Conradという小説家のThe Shadow Line があります。

日本語訳も出ているはずで、斜影線というタイトルだったと思います。斜影線というのは、何も考えなくても 生きていける若さと、その若さを過ぎた後に訪れる苦悩の日々との境界線と定義されています。

僕の論文はこの斜影線を中心とした前後数年間の人間について、それは僕自身なんですが、書いているものです。

5年前の僕の導いた結論としては、何も考えていない時期の総決算として自分は立ち止まってしまった。 無軌道な時期にしてきたことに理屈をくっつけようとしたができなかった。 答えを求めたが、答えを知るほど自分が熟成していない。で、この答えを知るためには さらに様々な体験をつみ、年齢をかさねることがひつようである、ということですかね。

今でも僕は「愛」というものの存在には多いに疑問を感じています。

人生を否定しているのではありません。現に僕も人を好きになります。Sexだってどうでもいい ひととするより好きな子としたほうがずっと気持ちいいです。

でもそれが愛なのかといわれると疑問ですね。

「恋人と一緒にいたい。それは僕が一人ではいられない弱い存在だから。そして人間の本能としての性欲があるから。 そして彼女でなければだめだと思うのは、相手が自分を想っているという征服欲が満たされるから、そして 自分が相手を想っているという事実に満足する自分自身エゴである。愛はこれらのものが混ざり合っている状態。」

ただ、僕は全然自信ないですね。この考えを全うするだけの。

やっぱりあと20年くらいしないと、語る資格も持たないのかも知れないですね。

ただ僕はこういう事を考えているから人を好きにならないとは思わないでください。 僕はどんどん人を好きになり、いろいろな人と理解しあい、死ぬ前には結論を導きだしたいと思ってます。

もうちょっと整理して書きたかったのですが、まとまるのをまってたらずっと先になりますので こんなところで。


その2 いつもの調子で。

みねちゃん今日はほんとに楽しかったよ。どうもありがとう。

海もきれいだったし桜も満開だったし。ちょっと寒かったけどね。

本当に久しぶりでデートなんてものをしてしまったな(笑)。次はDisneylandだね。 晴れるといいね。

せっかく美味しい料理とお酒を前にしながらも全然入らないんだよね。え、胸がいっぱいで? ちがうちがう。やっぱり風邪が直ってなくてさ、ワインが全然美味しいと思えなくって残念だな。

みねちゃんも風邪気味だったんだよね。来週は会えないかも知れないけどつぎ会うときまでに お互い元気になってようね。

おっとっと。浮かれてばかりもいられない。洗濯しなきゃ。

うーん、それにしても、その1とその2のギャップが激しすぎるような...僕っていったい...


1996年4月14日(日)

知ってる人も多いと思いますが、僕の家は六本木です。すごーいって良く言われますが 僕は六本木という街が大嫌い。昨日久しぶりに六本木のRed Zoneに足を踏み入れたので すが、またまた嫌いになってしまった。

六本木には昼の顔がないんだよね。六本木にはデパートが一件もない。知ってます? 昔は高島屋と三越があった。でも両方ともつぶれてしまい、三越はMacDonaldに、高島屋は GIGOというバカでかいゲームセンターになった。

映画館もない。なくはない。Cine Vivantや俳優座のCinema Tenがある。ロードショー館が ない、てことか。

最近はやたらと外人が多い。別に外国の方々を差別するつもりは毛頭ありませんが、 週末の六本木であばれてる外人は大嫌い。女なら誰でもいいのかお前らは。

A.M.1時を過ぎると日本人の男の数が極端に減って、外人の男、日本人の女という 組み合わせがぐっと増えてくる。日本人の男と外人の女という組み合わせはまず見ないですね。

ビックリ寿司の角を曲がったところに知る人ぞ知る、最悪のクラブ、Gas Panicがある。

最悪といいながら、ぐちゃぐちゃな雰囲気を味わいに行ってしまうことがあるのは ご愛嬌。入口のドアのところに黒人が立ってる。ドリンクの持ち込みをチェックするためだ。 ものすごく高圧的で、とても客にたいする態度ではないと思っちゃう。

中に入るともう足の踏み場もない混雑。細長いカウンターの上に日本人のお姉ちゃんと 外人のお姉ちゃんが立ち上がって、くねくねと踊っている。インド人かバングラ人と 思われるアジア系の外人数人がそのお姉ちゃん達の足元にくっついて、口説いてる。

すぐに白人のウェイターが何かオーダーしろとくる。缶ビールが800円。1,000円札を 渡すと、カウンターにいる白人が缶からをガンガン鳴らしてそのなかにお釣りを チップとして入れろとさわぐ。で、無視すると日本人だと思って汚い言葉を 言ってくる。Hey you mother fuckerとか。こちとら言葉で飯食ってんだぞ。

音楽はちょっと古めのハードロック系が多いような感じ。

ビールの缶を手放してはいけない。カウンターやテーブルの上に置いておくと 入っていようがいまいがすぐに片付けられてしまう。

手にドリンクがないと、何か頼むか出ていくかどっちかにしろと迫られる。 まだはいってたんだよ。冗談じゃないよと思いつつ、満員電車のようななかで 踊る。

眼の前で白人のウェイターと黒人の客が口論になった。ウェイターが 先に手をだした。殴られた黒人が僕の方に飛んでくるのでとりあえず膝で 防ぐ。みんな黒人をおさえつけて、だれも白人を押さえない、だから 黒人の客はなぐられっぱなしで、しまいに店の外に連れ出される。

日本人の女の子は白人と、一部の黒人以外にはあんまり興味がないみたいで、 日本人、韓国人、中国人、インド人、イラン人なんかはあんまり相手に されない。

明らかに場違いな、おどおどした日本人の女の子がはじっこのほうにかたまって 4人で座ってる。それに目をつけたアメリカ人風の白人が一生懸命笑わせようと してるみたいだけど言葉が通じないみたい。

日本人の団体が入ってきた。常連風で、外人達とも顔見知りのようだ。 日本人が多くなると、店内の雰囲気が急に変わる。何が変わるかっていうと、 日本人が踊るとなぜかみんな揃いの振り付けになっちゃうから。

昔から日本人はおそろいの踊りが好きらしい。盆踊り風クラブ(笑)。 得意そうに揃いの踊りを舞ってる日本人の団体を、外人の女の子達が 笑ながら見てる。

いい加減ぐったりしてでてくると、なぜか洋服がどろどろに汚れてる。 いつもいつのまにかすごく洋服が汚れてる。多分テーブルのうえに みんな乗っかって踊ったときの靴の汚れが、こぼれた酒と混ざって こぼれ落ちてるんだと思う。

夏になると本当に狂った街になってしまう。お前らはいいよ、時々しか こないんだから。こっちは毎日住んでるんだからもうちょっとなんとか しておくれよ。

やっぱり飲むなら六本木よりも西麻布だね。今度西麻布美味しいお酒 のお店特集でもやろうかな。


1996年4月18日(木)

無断掲載に関してのお詫び

先日掲載したPigeon Bloodへの手紙は、作者の香奈さんの許可を得ずに掲載したものであり、 ご本人および皆さんに多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

該当部分を削除し、お詫びいたします。

また、日記の内容に関しても作者の香奈さんから厳重な抗議を頂いております。

僕にもメールを出した理由はありますが、香奈さんの感情を著しく害してまで 自分の感性を押し通す価値はないと判断しました。

今後香奈さんおよび皆さんにご迷惑をおかけしないよう十分注意していきたいと 思います。どうもすみませんでした。


1996年4月21日(日)

皆さんへのお礼。

先日の無断掲載の問題で多くの方々から叱咤激励を頂きました。

結構くじけかけていた僕に皆さんの声がどんなに励ましになったことでしょう。

特にhisakoさん、門間さん、本当にありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。


昨日、僕は自分が少しだけ成長した気がした。

って言うか、知らない間に少しだけ強くなっていた自分の結果をはじめて実感したって感じかな。

君がとっても困った顔をして僕に打ち明けたことに僕は全然動揺しなかった。本当に自分でも 不思議だよ。きっとこの前までの僕だったら、逆上してしまうか、一気に気持ちが引いてしまうかだったと思う。

いいよ、ゆっくり考えて。時間が経たないときっと答えは見えてこないと思う。

自信があるんでしょって言うけど僕には全然自信なんかないよ。それどころか君が僕と一緒にいたら きっと平凡な結婚とか幸せとかからは遠ざかってしまうんじゃないかって心配だよ。 でも君とずっと仲良くしていける自信が自分でも気持ち悪いぐらいあるから。

君はもう僕を選んでいる。あとは決心するまでの時間が必要なだけだと僕は信じてる。

六本木では全然見えなかった星が君の家の近くだと降るように見えてる。さすが田舎(笑)。 空の黒さと静寂の重さがこんなに心地よかったのは初めてかも知れない。

さあ、今からまた1時間半の高速の旅だよ。家につくのは3時半ぐらいかな。


今日突然森ちゃんと、彼氏の雅巳さんがやってきた。

ついに森ちゃんも自宅にPowerMac 7500/100を買ったとのこと。今まで持ってなかったのが 不思議なぐらいだもんね。

また一人Macなやつらが増殖してとっても嬉しい。

早く自宅にもページ作って下さい。


1996年4月23日(火)

最近また夢を見るようになった。

まだ登場してこないけど、何回も夢にでてくる飲み屋がある。しかもその飲み屋は 実在しない。夢でしか行けない店。

見てる本人も分かってて、あ、この店にいるってことは夢なんだって気づいてる。

かっこいいバーとかを想像しちゃだめ。本当に薄汚い一杯飲み屋。そこに行って誰と 何をしているのかはあんまり覚えていないんだけど、一年に2回くらいは出てくる。

昨日夢ってカラーで見る?って聞かれた。カラーのような気もするし、白黒のような 気もする。うーん、チェックしようと思っても朝起きると忘れてる。

好きな子ができるとよく夢を見るようになるみたいだな。なんでだろ。別に その子が登場するわけじゃないんだけど。

考えてても分からないから寝ることにしよう。うん。


1996年4月24日(水)

最近目覚まし時計を掛けないでおきている。

今まではステレオのラジオを目覚ましにしてたんだけど、日に日に音量が大きくなってしまい、 目が覚めると耳がキーンってなってしまい、しかも目が覚めている時には心臓が止まるような 音量でも起きなくなってしまったので、思いきって目覚ましをなしにしてみた。

意外や意外。目覚ましなしにして二週間、一回も寝坊していない。それどころかそれまでよりも 早く起きている。春だし、あったかいし、早く起きるとすごく気持ちいい。

でも毎朝うわっ何時だっっっっっ、って感じで起きるんだけど。

春眠暁を覚えず。よく言ったもんだ。


1996年4月27日(土)

ここ半月ぐらい、Niftyから遠ざかっていた。

別に飽きてしまったわけではないんだけど、どうしても時間の制約が あり、ついつい離れてしまっていた。

ところが最近NOVAさんからのメールをきっかけに久しぶりにfinetsを読んでみた。 19番会議室で、一人が論議の中で他人を誹謗する発言をしたことをきっかけに 延々と非難、抗議、反論のコメントチェーン、それにまた反論するコメント。

僕も議論は大好きです。で、今回のコメントを読んでても不快に思うことは 一回だけでした。でもその一回が余りにも致命的で、非常に後味の悪いものに なってしまったことが残念ですね。

暴言を吐いてしまった方をAさんとしましょう。Aさんはみんなが一斉にAさんを 攻撃したことをいじめだと言っています。でも僕はそれには反対です。 みんながあれだけ怒るほど、Aさんは失礼なことを言ったんだと思います。

しかも、議論に関る部分での発言ではなく、議論の相手を完全に罵る発言が、 コメントに関係のない形ででてしまった。

しかもその後も反論を続けるのですが、反論すればするほど自分の首を絞めて しまう結果となってしまいました。

単に議論を紛糾させると嫌なので会議室への発言はしませんが、Aさんには きちんとケリをつけ、立ち直って欲しいと思います。

僕も先日の香奈さんとの件で言葉だけのコミュニケーションの難しさを 痛感しました。議論が白熱するのは良いことかも知れませんがくれぐれも 暴言を吐かないよう、相手の意見を尊重するよう気をつけないといけないな、 と思う今日この頃です。


3月にアクセスカウンターをつけてからずっと思っていたこと。

誰が見に来てくれて、どう思ったんだろう。

特にここ3週間ぐらいは毎日100件くらいのアクセスがある。でもメールをくれるのは 常連さんばかり。多分15人くらいじゃないかな。15人の皆さんが毎日来てるとは 思いにくいので、毎日90人くらいの全然知らない人が僕の顔とか年齢とか職業とかを 知っていくんだなあ。

何となく芸能人になったみたいだね。相手は自分のことを知ってるのに自分はその相手の ことを全然知らないなんて。で、何となく思い立って最初のページにボタンをつけてみました。

ボタンをつけて3時間で4人の人がボタンを押していってくれた。知ってる人も 知らない人もいた。

どうせならゲストブックに書いていってくれれば嬉しいな。ちょっとぜいたくかな。


今日はインターネットの日です。

別に国民の祝日でもなんでもありません。僕が昨夜勝手に決めました(笑)。

愛しのみねちゃんは今日から伊豆の温泉に旅行です。

今日はのんびりと一日愛機PowerMac 7500/100と戯れようと思ってます。


1996年4月28日(日)

母の右手の中指に嚢腫ができてしまった。

普通の人でも大変かも知れないが立花家の場合事態はより深刻だ。なぜなら母はピアニストだから。

もうしばらく様子を見て、直りそうもなければ手術をする必要がある。手術をすると 2週間ぐらいピアノが弾けないらしい。フリーのピアニストが2週間仕事に穴をあけるというのは 経済的にも辛いし(つまりその間一円も入らない)、穴をあけた仕事にもう一度戻れる保証が どこにもないのも事実だ。

ミュージシャンという仕事は完全に職人の世界だ。趣味と実益が完全に一致してしまっているため 時として気晴らしがなくなってしまい息詰まる。

仕事でピアノを弾いて歌を歌い、家に帰ってきて趣味で音楽を聞き、ピアノを弾く。

楽しいと思うかも知れないけどこれが結構つらい(らしい)。

今母はアロエを指に擦り込んだり、漢方薬を試したりやっている。

今回ばかりは僕もちょっと心配している。何かよい方法をご存知の方、僕宛にメールでも もらえたらうれしいです。


今日Vittelというミネラルウォーターの1.5リットルボトルを2本買ってきた。

ミネラルウォーターの中ではVittelが一番美味しいと思う。冷やさないで飲むと かなりミネラルっぽい匂いがする。匂いがだめな人も、冷やせば問題ないと思う。

ボルビック、エビアン、バルベール等、色々試したけどVittelが一番いいな。 あと、Contrex(コントレックス)って言うのもかなり美味しかったんだけど、 あまり売っていないらしい。

最近酒の量が著しく減っている。全然飲みたいと思わない。別に体調が悪いわけじゃ ないんだけど。

自分でも不思議に思ってたら友達が、お前彼女ができたからだろ、って教えてくれた。

なるほどねー、と感心した。確かにそうだよね。彼女ができてからは飲む必要が なくなった。その友達には、「お前寂しかったんじゃないの」とも言われてしまった。 恥ずかしいのでそれは認めなかったんだけど、大正解。

ずいぶん長い間独り者をやってたから全然気にしてなかったんだけど、やっぱり 寂しかったんだろうな、とひどく納得してしまった。

でも自分で気づかないって怖いな。


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