凍える夜に 思うこと  抱擁編



1999年1月2日(土) 晴

今日も抜けるような晴天。

僕は早く起き出してきて箱根駅伝をテレビで観る。順天堂大学の大健闘に大いに喜ぶ。本川がエースで頑張っていた頃を思い出し、最近不調の早稲田や大東文化大の復活を密かに願ってみたり。

テレビを観る合間に洗濯機を回して新年初洗濯などを済ませているとニナが起き出してきて、ニナ作の朝食を頂く。ニナが磯辺焼きを作ってくれたのだが、餅にバターが塗ってあって大いに驚く。しかしニナは澄ました顔をして、普通塗るでしょなどと言っている。いやー、バターを塗った磯辺焼きというのは初めて食べたな。

というわけでちょっとアンケート。あなたの家の磯辺焼きにはバターを塗りますか?




結果は明日の分の日記で発表しますので、よろしくボタンを押してやって下さい。あ、個人名の公表はしませんのでご安心を。

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箱根駅伝往路優勝は前評判通り駒沢大学。順天堂はいいところまで行ったんだけど、やはり4区にエースを持ってこられてしまう駒沢と、1キロ3分を切れないランナーしか配せなかった順天堂の力の違いということなんだろう。残念だけど。

テレビを見終わり、シャワーを浴びたり身支度を整えたりしてからニナと一緒に家を出て僕の実家へと向かう。

実家がバブル時に行った改築に伴って行った借金が返せなくなったため土地と家を売却することになり、今年が実家で過ごす最後の正月。まあ時代の犠牲になったと言えばちょっとカッコいいけど、やはり幼稚園に入る頃から育った家が他人のものになってしまうというのは何とも寂しいものだ。

ただ、西麻布という土地に対しての執着自体は家族一同ほとんどなく(というか大規模に開発され尽してすっかり人間が住む場所ではなくなってしまい嫌気が差しているという感じか)、引越先の物色などに燃えているようなので、僕としても多少気が楽になる。

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5時半過ぎに実家に到着。ばあちゃんも元気そうで何より。弟は深夜コンビニのバイトのせいでずいぶんと痩せてしまったようだ。

家族揃っておせちや雑煮を頂き、ワインを飲んでワイワイとやる。もちろん2匹のネコともたっぷり遊ぶ。

年末の超多忙モード突入以来、完全に外食に依存する生活をしていた体に手作りのお煮しめや雑煮の何とも美味しいこと。やはり家ご飯は健康の素なんだと実感。忙しくても何とか自炊をする生活をしなければと誓う。

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夜中まで実家でくつろいで、母に車で送ってもらい帰宅。弟から借りてきた90年代初頭の「Beat UK」のビデオを見ていたらすっかり遅くなってしまった。








 

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