パラオにて 思うこと 2006


昨日明日

2006年12月13日(火)4日目 くもり のち 晴れ

【パラオ旅行記四日目・Nature Treil/ダウンタウンへ/浜辺でWedding & Party】

7時ごろ起床。昨夜は9時過ぎにはベッドに入って寝てしまったので、ノンストップで10時間眠っていたことになる。良く寝るなあ。太陽の下でたっぷり運動して早寝早起き、実に健康的だ。

ブラインドを開けて外を見ると曇天。今日は日中の予定も特に決まっていないし天気もイマイチのようなので、ちょっと一休みの一日となるだろう。そういう一日も良い。

最高の一日となった昨日のメモ書きからスタート。デジカメで撮った写真を眺めつつメモを書くのだが、思い出してうっとりしてしまいなかなかメモが進まない。

メモが半分ほど書けたところでニナも起きて来て午前中の予定を確認してから食事に行く。今日もCoconuts Terraceでブッフェ。Coconuts Terraceの従業員に一人とても可愛らしい若いパラワンの女の子がいる。目が合うとにっこり微笑んでくれるのだが、これが何とも可愛らしい。高校生ぐらいだろうか。

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食事を終えると一旦部屋に戻り、ニナは水着やTシャツなどの洗濯、僕は昨日のメモを仕上げる。その後残金を確認したり明日の予定を調整したり。明日はRock Islandツアーに参加することにする。

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事務仕事が一通り終わったので昼前から外出。空は雲が多いながらも徐々に晴れて来た。

まずはPPRの桟橋に行ってみる。部屋の目の前に桟橋が見えているのに、今まで一度も立ち寄ったことがなかった(船が桟橋に着いて歩いて通ったことはある)。

キラキラ輝く海の中に小さな魚がたくさん泳いでいるのが見える。以前も思ったが、パラオはビーチはもちろんだが、港の隅っこの方の水とかでもゴミがまったくない。PPR内はもちろん、昨日ツアーに出たimpacの桟橋周辺にもまったくゴミが浮いていない。これは実はとても貴重なことなんだろうと思う。

続いてリゾートの中にある"Nature Treil"なるハイキングコースに挑戦。

熱帯のジャングルの中を歩くと時折鳥だかサルだかの「ホゥホゥホゥ」という鳴き声が聞こえてくる(後にこの鳴き声はサルではなく鳥であることが判明する)。あちこちでガサガサっという音が聞こえ、見てみると小さなトカゲが僕らに驚いて隠れたりしている。見たことがないキノコもたくさん生えている。

気温も湿度も高くかなり消耗したが、見晴し台に辿り着いて景色の良さに疲れも吹き飛ぶ。 高台なので風通しも良く頬に当たる風が涼しくて心地良い。

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見晴し台に腰掛けつつもう少し長く滞在したかったねというような話をする。そう、気づけばもう旅行も後半戦なのだ。前回は6泊7日だったが今回は5泊6日。最初の一日と最後の一日は移動だけで終わってしまうので実際は4日の滞在となる。やっぱり今回も6泊にすれば良かったなあ。

見晴し台を後にしてリゾートに戻る。帰りは下りでラクチン。途中ショートカットを抜けたらリゾートの正面玄関の脇に出た。暑い中傾斜のきつい道を歩いたので汗びっしょりだったのだが、部屋に戻って着替えるのが面倒でそのままフロントでタクシーを呼んでもらいコロールへ向かう。

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5年目にも訪れたことがある"Rock Island Cafe"前でタクシーを下りる。パラオのタクシーはメーターがないので乗る時に行き先を告げ価格を交渉する。コロールのダウンタウンまでの場合は普通$5。今回も$5。

Rock Island Cafeはアメリカン・フードのお店。僕はクラブ・サンドウィッチを、ニナはチリ・バーガーを、それにシェフサラダのハーフを一つ。Red Roostersを頼んだら「ない」といわれる。メニューには乗っていたので、たまたま売り切れただけだったのか取り扱いを止めてしまったのかは不明。仕方がないのでアサヒ・スーパードライを注文。パラオは日本のビールだらけである。

サンドウィッチはボリューム満点で美味しい。僕はビールをお代わり、ニナはスクリュードライバー。店内には白人の客が多く日本人はあまりいないが、一組パラオ在住のガイドさんと思われる男女が隣のテーブルにいた。女の子の方が中学時代の同級生に似ていた。

お会計は$26.60。ローカル向けのお店だとビックリするほど安い。ごちそうさまでした。

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びっしょりかいた汗が冷えてしまい寒いのでWCTCまで散歩することにする。5年前に食べたハンバーガースタンドは健在で同じお姉さんがいた。同じく5年前に食事に行った美登寿司の前も通過する。あの時はナポレオン・フィッシュの薄造りが食べられたのだが、今はナポレオンは食用禁止になってしまった。5年前には東京都清掃局のゴミ清掃車が走っていてビックリしたのだが、今回は栃木県佐野市のゴミ清掃車が走っていた。

あれこれ思い出しながらメイン・ストリートを歩きWCTCに到着。1階のスーパーをぶらぶら歩いてみる。日本の食材も驚くほど多彩にいろいろ揃っている。米、醤油はもちろん、切り餅、きな粉からみりん、豆腐となんでもある。カップラーメンやインスタントラーメンもかなりの種類が揃っている。中途半端な我が家の近所のスーパーよりもよっぽど品揃えは豊富という感じ。もちろん西洋人向けや中国人向けの食材もあり、いい感じ。

何か売り上げに貢献しようと思ったのだがあまり食指が動くものがなく(きな粉や切り餅は買っても仕方ないし)、結局ミネラルウォーターを2本買って退散。汗をかいたり冷えたりして体調が悪くなってきたのでここで散歩は切り上げてタクシーでPPRに戻る。

ちょっと疲れたな、と思いつつ部屋に戻るとまだMake upが終わっていない。すぐ隣の部屋の掃除をしているところだったのでもう少しだろうと思いもう一度外に出て、DFSとLogo Boutiqueで時間を潰し、16時過ぎに部屋に戻る。途中今回の滞在で初めての本格的なスコールに合う。PPRは廊下にも屋根がついているので濡れず澄んで助かったが、かなりのどしゃぶりであった。無事Make upも終わっていて濡れた洋服を着替える。汗をかいたままうろうろしたのは失敗だった。暑いだけならまだしも、冷房が過剰に効いていて寒いのには参った。

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部屋に戻ると電話のメッセージ・ランプが点いている。サービス・カウンターに電話すると会社から留守の間に電話があったとのことで折り返し電話を入れ、20分ほど指示を出す。その後で明日のツアーに申し込むためimpac社に電話。昨日のツアーですっかりimpac社を気に入ってしまったのだ。

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PPRでは毎週水曜日に宿泊客への感謝ということで無料カクテルパーティーがビーチサイドで開催される。で、今日は水曜日で僕らも招待されたので、トコトコと出かけていく。5年前のこのパーティーの日はたまたまパラオで選挙が行われた日で、選挙の日は午後7時までお酒が出せないという法律があるため、ジュースだけのカクテルパーティーになってしまったのだが、今回は選挙もないのでバッチリである。

外に出るとスコールはすっかり上がり見事な夕焼けになっている。見とれつつビーチまで歩いていくと、ビーチにひとだかりがある。何かと思うと砂浜で何とWeddingをやっている。新郎新婦は共に白人で、新郎はPRIDEのファブリシオ・ヴェウドゥムに似たちょっと年配の人で、新婦はしなやかな若い美人。ビーチに集まった人達が祝福の花びらを投げ、新郎新婦はとても幸せそうだ。こんな結婚式も良いねえ。

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続いてホテル主催のカクテルパーティー。すっかり仲良くなったパラワンGraytonがヤシの実のヘタを切り落としていて、ヤシの実のジュースにラムを加えて飲むというサービスや、ビール、ワイン、ウィスキーなどがビーチのテーブルに置かれる。僕らはビールとヤシの実カクテルを一つずつもらう。

結構たくさんの人達が集まって来ている。何度か顔を見かけたアメリカ人カップルから写真を撮って欲しいと声をかけられ撮ってあげ、お返しにこちらも撮ってもらう。旅行に行くたびに写真を撮ってくれと頼まれることが非常に多いのだが、ついに西洋人にも頼まれるようになって何よりだ。男性の方はカルロス・ゴーンにちょっと似ていて、女性は若い頃のマドンナを太くした感じ。

ビールの後は赤ワインをちびちび飲みつつ沈みゆく夕陽を眺める。ああ、素敵な夕暮れだ。今日は「ちょっとお休みの一日」なんて言っていたが、結局とても盛り沢山な一日になった。

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ワインを飲んでいるとGraytonがパラオの子供達を引き連れて来て、パラオの民族舞踊を砂浜で見せてもらう。僕らは一番良い場所に座っていて目の前で堪能する。言葉は分からないが気持ちがびんびん伝わってくる。こういうのって不思議なものだ。

舞踊が終わった後はパラオの子供達と一緒に記念写真を撮ってもらう。Graytonと一緒の写真も撮ってもらえば良かった。後になって彼と一緒の写真が一枚もないことに気づいて残念に思う。

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すっかり日が暮れるまでビーチでワインを飲み、その後はすぐ後ろのプールサイドに移動して夕食。メニューが少なくなっていて選択肢がとても少ないのは相変わらずで残念。マルゲリータ・ピザと蒸した魚を注文。Graytonはじめ非番の従業員一団は僕らの隣のテーブルで宴会を始めた。

小Simonとは別のグレーと白模様の雄ネコがプールサイドを駆け抜けようとしていたので呼び止める。ネコは敏感に反応して僕らの席にやってきた。良く来た良く来たとピザのチーズとハムの部分を少しちぎってあげるとまったく人間を怖がらず直接手に持ったピザのカケラに食いついてくる。むむむ、何て可愛いヤツだ(笑)。

ちょこちょことピザや蒸し魚をあげるが、「もっとくれ」という感じでニャーニャー鳴いて僕らの席をうろうろする。ネコ好きとしてはたまらない。嬉しいなあ。

そうこうしていると隣のテーブルで宴会をやっていたGraytonが缶ビール片手にやってきたのでしばらく色々話をする。Graytonは僕と同い年37歳で僕より一ヶ月早い6月生まれ。お父さんはバベルダオブ島出身でお母さんはペリリュー島出身とか、日本に何度か来たことがあるとか、色々な話。ローカルの人達と話をするのは本当に貴重な体験で楽しい。

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今夜はJALの直行便が名古屋に帰る日ということもあってか、ビーチでは4組のKing and Queen Dinnerが繰り広げられている。Graytonは真面目に僕らにも一度やってみろと薦めてくれるが、ちょっとどうだろうなあ。

すっかりほろ酔い加減で気持ち良くなり、眠くもなってきたのでプールサイドのバーに戻って来ていた新郎新婦に一声かけて部屋に戻り、いつも通りすぐに寝てしまう。

パラオ滞在もあと一日で終わり。というかPPRのベッドで眠るのは今夜が最後。これはちょっと寂しい。やはりもう少し長く滞在したいぞ。




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