経営・企業文化書評

吉越式会議 by 吉越浩一郎 〜 本気の会議はこうして開け!! [書評]

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ブックレビュー2010年の113冊目は吉越浩一郎氏著、「吉越式会議」を読了。

僕が最も尊敬する現代の経営者のお一人、吉越浩一郎さんの会議本。

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吉越式会議 by 吉越浩一郎 〜 本気の会議はこうして開け!! [書評]

吉越さんの会議本って前にもあったな、と思ったが、該当する「早朝会議革命」は吉越さんの著書ではなく、大久保隆弘氏が吉越さんの会議を実況風にとりまとめた本であった。

ちなみに早朝会議革命も随分前に読んだが、ブログにブックレビューを書くようになる前の時期に読んだため記録がない。

今度再読したら書こう。

さて本題に戻ろう。というわけで本書は吉越浩一郎氏の会議術の本である。

吉越氏の本には外れがなくどれもとても面白くしかも視点がとても鋭いものばかりなのだが、本書も期待を裏切らない、素晴らしい本だった。

吉越氏の独自の切り口と言えば、「デッドライン」、「残業ゼロ」など幾つもあるが、この2つと並んで非常に有名なのが毎朝必ず開催されていた「早朝会議」である。

早朝会議には課長以上の幹部全員が集結する中社長の吉越氏が議題を決め、1議題2分という超スピードで会社の問題点に対する状況を確認し潰していったという。

世の中では「会議は時間の無駄」と言い切る人も多いが、吉越氏の提唱する会議は決して無駄などではないどころか、会社に潜む潜在的問題をあぶり出し、解決してくれる、まさに切り札のようなものだ。

僕自身、最初に吉越氏の著書で「早朝会議」の存在を知り、当時不調だった自社の会議に吉越式を部分的に導入してみたところ、面白いように問題が浮かび上がり、解決していくようになった経験がある。

会議はそれ自体が悪なのではなく、進め方が間違っている会議が悪なのだ。

吉越氏は「会議は報告や発表の場ではなく、物事を決める場」であると断言している。

他にも「会議はディスカッションの場ではない」「ブレーンストーミングは担当者の怠慢」など、刺激的な言葉が並ぶが、実際その通りと膝を打つ部分が多い。

吉越氏は経営者の視点で会議について述べているので、主任クラスの若者がいきなり本書のような会議を設定しようとするのは無理がある。

本書はトップダウンの会議運営方式だからだ。

だが、もしあなたが一つでも会議を運営する立場にあって、その会議があまりうまく運営できていないと感じているならば、是非本書を読んで実践してみて欲しい。

何もかもを実践する必要はない。

毎朝1時間半の会議をいきなり設定すれば、社員から悲鳴が上がるだろうし、かえって社内が混乱してしまうかもしれない。

最初は週に1回でも良いと思う。

とにかく議長のあなたが感じる、本当は直すべきなのに放置されている問題点を議題として取り上げ、解決するための担当者とデッドラインを決め、次の会議でその結果を報告させるという、吉越式会議を試して欲しい。

読むだけでは何も変わらない。実践あるのみ!

「吉越式会議」のチェックはこちらからどうぞ!!

書評記事はこちらにもたくさん!もう1記事いかがですか?

https://www.ttcbn.net/no_second_life/2008/12/book-review-by.html
https://www.ttcbn.net/no_second_life/2010/02/-by-book-review-2010-016.html


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