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ジェロニモス修道院 〜 ポルトガル・リスボン栄光の時代を偲ぶ、美しすぎる装飾 [2012年夏 ヨーロッパ旅行記 その44]

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ポルトガル・リスボン滞在3日目は市西部にあるベレン地区に行ってみることに。

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ジェロニモス修道院 〜 ポルトガル・リスボン栄光の時代を偲ぶ、美しすぎる装飾  [2012年夏 ヨーロッパ旅行記 その44]

9月2日。パリはもう晩秋という陽気だったがリスボンは真夏。まずはミネラルウォーターをゲット。

0.5ユーロ。パリから来るとビックリするくらい安く感じる。

 

 

 

ベレン地区へは市電15番で行く。昨日の28番とは打って変わって最新鋭の車両。

車内に自動券売機もありエアコン完備でビックリ。

 

ベレン地区に着いて最初に訪れたのが、ジェロニモス修道院。

エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業を讃えるために、1502年から約100年をかけて建造された。

 

1502年といえば日本は戦国時代に入った頃。そして100年後の1600年前後といえば、徳川幕府が江戸幕府を開いた頃。

 

建築に100年かかるのも頷ける重厚感と建物の高さ。

クレーンもトラックもない時代にいったいどうやってこんな大きな建物を造ったのだろう。

 

 

真っ青な空と白い大理石の組み合わせがいかにもポルトガル的。

大航海時代の栄光の建造物というわけだ。

 

 

 

 

たくさんの人が行列していたので最後尾に並んだのだが、実はこれはミサを受ける信者の方達の列。

一般の観光客は行列なしで入場できた。

しかもこの日は日曜日だったので入場無料。ラッキーでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

修道院内部は下界と違ってひんやりしていてホッとする。

 

 

中庭も美しい。

 

 

遠くからだと分かりにくいのだが、建物内部の全部の柱、そして全部のアーチにビッシリと装飾が加えられている。

大理石を一つ一つ彫り込んでいるのだ。気が遠くなるような膨大な労力が投入され、この建物は完成したのだ。

 

 

 

建造に100年かかったということは、若くしてこの建物の大理石の柱の彫刻を始めて、死ぬまでずっと彫り続け、完成を見ずに死んでいった多くの職人がいたということだ。

 

 

近づくとその仕事の執拗なまでの精緻さが分かる。

ジェロニモス修道院を造ることを決めたマヌエル1世の執念も凄いが、自らの人生をこの建築に投げだした多くの無名の人々の強い執念が建物に宿っている。

 

 

 

 

ここは食堂だそうだ。修道院というからには、以前はここで生活する修道士もたくさんいたのだろう。

今はここに暮らす人はなく、食堂はひっそりしている。

 

聖ジェロニモスを描いたという絵がかかっている。

 

 

 

さすがに写真は撮らなかったのだが、修道院内には、ヴァスコ・ダ・ガマとカモンイスの石棺も安置されていて、まさにポルトガルの大航海時代の栄光という感じ。

ポルトガルの人々は、さんさんと輝く太陽の下で、あまり過去の栄光を気にすることもなく、淡々と豊潤な土地の恩恵に感謝しつつ生きているように見えた。

ここに来たことで、初めてポルトガルの栄光の歴史に触れられたようで、ちょっと嬉しかった。

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