経営・企業文化書評

社長になる人に知っておいてほしいこと by 松下幸之助 〜 志は高く持つべし!! [書評]

経営・企業文化書評
スポンサーリンク

ブックレビュー2010年の47冊目は松下幸之助氏述、PHP総合研究所編、「社長になる人に知っておいてほしいこと」を読了。

松下幸之助氏の口述をPHP総合研究所がまとめた「しっておいてほしいこと」シリーズ。過去に2冊読んでどちらも良かったので今回が3冊目。

以前読んだ2冊のバックナンバーはこちらから。

スポンサーリンク

社長になる人に知っておいてほしいこと by 松下幸之助 〜 志は高く持つべし!! [書評]

本書はタイトルの通り、松下幸之助氏が経営者との質疑応答の際に述べたことや、経営者向けのスピーチなどの膨大な録音資料から、特に重要な部分をPHP総合研究所が抜粋して本に起こすという形で編集されている。

このスタイルは上述の2冊と同じ。

今回は相手が経営者やこれから経営者になろうという人ということで、以前の2冊よりも、さらに具体的に突っ込んだ経営に対する松下幸之助氏の哲学や想いがふんだんに盛り込まれている。

個人的には3冊の中で本書が一番勉強になったし刺激にもなった。

特に感動したのが、昭和39年に熱海で開催された、全国の松下販売代理会社の社長を集めた会議の席上で松下幸之助氏が感極まって涙したという件。

販社の不満を直接受け止めたうえでそれを受け入れ、そして謝罪の言葉を述べると同時に即時に販社の言葉を経営に反映させていく。

その謙虚さと行動力も然ることながら、彼ら代理店の言葉が心に響き、その場で涙を流し反省の言葉を述べ、その涙が販売代理店の社長皆に伝播して皆が涙を流して再起を誓った。

本書では内容を「熱意の章」、「覚悟の章」、「信念の章」、「素直の章」、「信頼の章」、そして「飛躍の章」としている。

経営者や経営者候補の悩みや疑問に松下翁が一つひとつ答えていくのだが、翁の言葉は暖かく熱意に溢れ、そしてとても厳しい。

巷ではドラッカー本が流行しているそうだ。

松下幸之助氏は本を書いた訳ではなくスピーチを口述筆記したものなので、ドラッカーのような深い論理を持ってビジネスを体系化している訳ではない。

だが、日本が生んだ名経営者の言葉は我々の言葉に直接響き、感動を与えてくれる。

すべてのビジネスマン必読の名著。

読んでおいて損はない。

社長になる人に知っておいてほしいこと のチェックはこちらから!!

created by Rinker
¥1,047 (2024/04/20 08:28:46時点 Amazon調べ-詳細)

タイトルとURLをコピーしました