BOSE QuietComfort3によってもたらされた、Appleロスレスの誘惑 [Mac] [iPhone] [Music]

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1ヶ月ほど前に、BOSEのQuietComfort3、ノイズキャンセリング・ヘッドフォンを購入したことについてはこちらのエントリーに書いたとおり(祝アビ様ご購入♪)。

 

 

 

 

 

 

 

購入してから一ヶ月間、毎日欠かさず使用しているが、その音質は本当に素晴らしく、自宅でもヘッドフォンをして音楽を聴くようになったほど。前回も書いたとおり、iPhoneとの親和性を高めるためのコネクタキットにはまだまだ改良の余地があると思うが、ヘッドフォン単体としての性能は本当に素晴らしいと感じている。

ところが、この夢見心地の高音質ヘッドフォンのせいで、それまで予想もしなかった新たな問題が持ち上がってしまった。

iTunesライブラリやiPhoneに格納されている曲の音質が気になるようになってしまったのだ。

ご存知の方も多いと思うが、CDに格納されているファイルをiTunesに取り込んだり、iTunes Storeから購入したりする際には、ファイルはMP3またはAACという形式で圧縮されているのだが、この圧縮の際にCDから、主に高音域の音を間引きさせることでファイル容量を圧縮させているのだ。

MacにiTunesが登場して、ガンガン音楽を取り込み始めたのはもう10年ぐらい前のことだと思うが、当時はHDD容量が少なく、く容量を小さくしてたくさん曲を入れたかったため、ごく当たり前のように、MP3で圧縮李もiTunesのデフォルトのままにしていた。

その後一昨年末に今のMacBookを購入してHDDが大きくなってからは、AACエンコーディングにして、ビットレートを最大値の320bpsににして保存することで、十分満足していた。

MP3のiTunesデフォルト値で保存すると、5分程度のポップスなどの音楽ファイルは1ファイルあたり3~5MBぐらいに、AACで高音質にした場合で、一曲あたり約7MB~10MB程度の容量になる。

ちなみにiTunesでの読み込みエンコードとビットレートの変更は、Macでは「iTunes」→「環境設定」→「一般」タブ→「読み込み設定」ボタンの順に選択し、「読み込み方法」メニューと「設定」メニューでエンコーディングとビットレートを設定する。

従来はそれで十分だと思っていたし、音質が気になったことはほとんどなかった。

だが、BOSE QuietComfort3が僕の手許にやってきて、状況は一変した。MP3で取り込んだ曲は、音が悪くてイヤになってくるのだ。違いがハッキリと分かってしまう。『俺はニール・ヤングか!』というほど(笑)、MP3なんかじゃとても我慢できない。

特に中高音に大きな差が出る。音の豊かさ、広がり、厚みといった、本来の音楽で一番「心地良い」とか「美しい」と感じる部分が、圧縮ファイルだとスカスカになってしまっているのだ。うわー、どうしよう。

というようなことを、Twitterでほんのちょっとだけ呟いたところ、Twitter仲間のPechiyonさんから、Appleロスレスの存在を教えてもらった。Wikipediaによると、Appleロスレス(正式にはApple Lossless)とは、「非圧縮ファイル(WAVAIFF)を元のサイズの60パーセント程度から約半分まで圧縮するが、可逆圧縮方式なので音質の劣化がまったくない」とのこと。うぉー!

ということで、まずは昨日レビューを書いた椎名林檎の「三文ゴシップ」を、従来のAACエンコードの場合とロスレスの場合で比較してみた。音質はやはりすごく良い。ロスレスだと、CDを直接再生している時とほとんど違いが分からない。AACだとやはりホーンセクションやシンセなどの中高音域の厚みが欠落しているのが分かる。

ここまで違うと、全部の曲をロスレスにしたくなるのだが、そこには容量という問題が立ちはだかる。先ほどの椎名林檎の「三文ゴシップ」の一曲目、「流行」で比較したところ、MP3でビットレートをデフォルトの128kbpsにした場合のファイル容量は約4MB、AACでビットレートを最高の320にした場合でも約10MBだった。しかし、これをロスレスで取り込むと、容量は一気に32MBに激増する。

 

090820-0001.jpg上のキャプチャはロスレスの場合。容量は32.1MB

090820-0002.jpg次がAACでビットレートを320bpsにした場合。容量は9.9MB。

090820-0004.jpg最後にこちらがMP3でビットレートを標準の128bpsにした場合。容量は4MB。

仮に全ての楽曲をロスレスに変換したとして、1ファイルの容量が30MBとすると、16GBのiPhoneのうち10GBを音楽にアサインしたとしても、なんと320曲しか入らないことになる。うーむ。

僕のiTunes Libraryは現状でも52GBあり、iPod Classicでもないと全曲は格納できない状態なのだが、さすがに全てのアルバムをロスレスで取り込むのは、現段階ではあまり現実的じゃないような気がしつつも、これだけ音が良いとロスレスにしたいというのが本音。

現状は特に気に入っているアルバムだけはロスレスで取り込み、残りはAACの最高水準という形で妥協しているのだが、考え方によっては、MacのHDDは300GB以上余っているし、iPhoneには300曲も入っていれば十分という考え方もあって、もともと一日に全曲聴くことなんてできないので、全曲をロスレスにする、という選択もアリな気もしている。レンタルで借りたCDなんかは、ロスレスで取り込んでおけば、後からAACやMP3に変換することは可能なのだし。

というわけでもうしばらく考えて対応を決めようと思っている。

そして、このヘッドフォンがある限り、iTSで音楽ファイルをダウンロードする機会は恐らく大幅に減るだろう。一曲単位で買える点は魅力的だが、音質が劣化したファイルという気がどうしてもしてしまい、買う気になれない。

というわけでBOSE QuietComfot3がやってきたために、思わぬ悩みが増えてしまった今日この頃です。

でも音質は最高なので、大満足であることは間違いありません。

 

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このページは、ttachiが2009年8月20日 21:57に書いたブログ記事です。

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