エッセイ

3月末になると思い出すこと

エッセイ
スポンサーリンク

新しい試みとして、ブログに日々思うことを綴ってみようと思う。

1回目は3月末になると思い出すことについて。

僕は2011年3月末をもって17年勤務した会社を退職して独立した。

3月末になると、毎年2011年3月末のことを思い出す。

皆さんご記憶のとおり、この年は3月11日に東日本大震災と原発事故が起こっていた。

3月末の時点でも東京はまだ大混乱中だった。

僕の後任でシニアマネージャーに就任する予定だった部下は通勤路線が計画停電に引っ掛かりすぎてまったく出勤できず、対面での引き継ぎができなかった。

他の社員も多くが出勤できない状況で、僕は最終日まで災害対策本部の本部長のままだった。

当時僕はオフィスから徒歩20分強の場所に住んでおり、震災以降最終退職日まで歩いて通勤していた。

オフィス周辺の飲食店のほとんどが休業していて、僕の送別会は5月の連休明けに延期となり、最終日は静かに退勤して歩いて自宅に帰った。

夜になると節電のため街灯も店舗の看板も消えて真っ暗になる道を歩きながら、翌日からの自分の未来について想いを馳せた。

日本中が大混乱に陥り、多くの人がブログどころではなく、一時的にブログのPVも収益も大きく落ち込んでいた。

期待と不安が入り交じる、というより、あの日は直近の未来への不安の方が圧倒的に大きかった。

「これからの日本はどうなるのか」「自分は生き残っていけるのか」

そんなことを考えつつも、自分の未来は自分で切り開くことしかできない、とも思っていた。

今年で独立起業から12年が経つ。

春夏秋冬理論の12年サイクルを一周したことになる。

12年前も今年も、僕の季節は「春2年目」になる。

運気、バイオリズムの流れというのは本当に面白い。

春2年目は、ちゃんと春2年目の動きになってくる。

春2年目は、リアルの日本でいったらちょうど今ごろ、桜が咲いて気温が上がってコートを脱ぎ捨てるような時期だろう。

まだ朝晩は冷えるけれど、確実に冬とは空気が変わり、太陽も高く力強くなってくる季節。

12年前の僕は右も左も分からないなか、勢いだけで突っ走っていた。

今年の僕は12年分の経験という武器を持ち,あの頃よりはずっと成熟した状態で春を楽しんでいる。

13年目の春を味わいながら楽しもう。

タイトルとURLをコピーしました