生き方・ライフスタイル書評

定年ひとり起業 〜 定年起業を始めるならこの1冊

生き方・ライフスタイル書評
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大杉潤さん著、「定年ひとり起業 〜 定年起業を始めるならこの1冊」という本を読んだのでご紹介しよう。

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この本はタイトルのとおり、定年前後にひとり、または妻と2人でファミリー会社を作って独立・起業しましょうという内容。

著者の大杉さんご自身が57歳でサラリーマンを卒業して独立・起業した経験とノウハウをすべて詰め込んだ一冊だ。

日本人は少子高齢化で年金システムがピンチと言われ久しい。

また、日本人の平均寿命はどんどん伸びていて、100歳時代が到来するとも言われている。

そんななか、60歳で会社を定年退職して、あとは貯金を切り崩しつつ年金で細々と生きる。

または勤務していた会社に再雇用され65歳まで低い賃金で働き続ける。

そんな限定的な生き方ではなく、積極的に自分の好きなことを仕事にして活き活きと働き、社会に貢献し続け豊かに生きる。

そんなライフスタイルを提示してくれている。

さっそく紹介しよう。

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「定年ひとり起業」とは

定年ひとり起業とは、定年前の50代、60歳定年時、定年再雇用期間中または再雇用終了後に、独立起業する働き方を指す。

「起業」というと「大変なこと」というイメージがあるかもしれない。

会社を作るとなると、従業員とかオフィスとか、いろいろ準備が必要でお金もたくさん掛かると思いがち。

しかし、大杉さんが本書で提唱している「定年ひとり起業」は、それらのイメージとは対極にあるものだ。

大杉さんは「定年ひとり起業」の定義を以下のようにしている。引用しよう。

    1. 会社員(または公務員)として働いた経験を長く持った上で50代または60代というタイミングで独立起業する
    2. 個人事業主として開業するか、ファミリー・カンパニーを設立して独立し、原則として自分ひとりで事業を行なう
    3. 自宅を事務所にするなど初期投資を最小限に抑え、多額の仕入や在庫保有を行なわず、借金もしない、家族以外の従業員を雇わないという低リスクの事業形態とする
    4. 厚生年金を確保した上で、年金プラスアルファの収入(月5〜10万円程度)を目指す規模の事業からスタートし、好きなことを仕事にしてストレスなく働く
    5. 会社員時代の経験・知識・スキル・人脈をフル活用し、足りないリソースは外部に業務委託する形で規模を拡大せずに「長く働くこと」を最優先に事業を運営する

これが「定年ひとり起業」の定義である。

従業員も雇わず、事務所も持たず、借金もせず、月5〜10万円の収入規模からスタートする。

これならリスクを抑えつつ、年金にプラスアルファの収入を得つづけることで、「老後資金2,000万円不足の問題」を解決することができるのだ。

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「定年ひとり起業」ではどんな仕事をする?

定年ひとり起業で月に5〜10万円の収入からスタートするとして、何を仕事にしたら良いのだろうか?

大杉さんは、長く続けられるためにも「好きなこと」を仕事にすると良いとアドバイスしている。

好きなこと、情熱を傾け続けられることを仕事にする。

そして、好きなことをなかなか見つけられないという人には、「自ら会社員として得てきた知識・経験・スキルをまったく違う世界の人たちに対して「教える」「伝える」仕事を考えてみたらどうか」とアドバイスしているとのこと。

そんな大杉さんご自身の「定年ひとり起業」の事業内容は以下のとおり。

    1. 企業研修の講師
    2. 中小企業の経営コンサルティング
    3. 個人コンサルティング(キャリア、ブランディングなど)
    4. テレビ、ラジオ、Webメディアでの情報発信(出演・寄稿)
    5. ビジネス書の執筆・出版

大杉さん曰く、「100%好きな仕事しかしていません」とのこと。

そして、好きなことを仕事にする際に必要なこと。

ネットを活用した「専門家としての情報発信」と、世の中のニーズに合った経験・知識・スキルのブラッシュアップが欠かせないとしている。

人生100年時代はトリプルキャリアを目指そう

大杉さん自身は33年間、合計4社でサラリーマンとしてのキャリアを積み、57歳で独立起業して、2021年で6年目に入り、62歳である。

大杉さんは「生涯現役」で働くことを目指しているが、「トリプルキャリア」を想定しているという。

一つ目のキャリアは33年、4社でのサラリーマンとしてのキャリア。

二つ目が今の定年ひとり起業での働き方。

そして、75歳をターゲットにして、「サードキャリア」に移行する(前後5年くらいは体力等を見て調整)。

サードキャリアでは、今のビジネスで行なってる「収入をの複線化」を、逆に絞り込んでいく。

大杉さんの場合は、執筆業をメインにして、ビジネス書の執筆に注力して、書き続ける人生を送る計画だ。

多くの経営者を見てきて、70歳〜80歳の間に健康面・体力面で転機を迎える人が多いという。

それまでの働き方のままバリバリと仕事をしようとすると、無理がたたって社長や会長のまま亡くなったり、大病を患って長期入院となる人が多い。

そのような事態を避けるために、75歳前後をターゲットに、「細く長く働いて生涯現役を貫く経営者」を目指す。

これがトリプルキャリアである。

生涯続けていく仕事に何を選ぶかは人それぞれだろうが、生涯打ち込むことがあるということは幸せだと思うし、僕自身も生涯現役を貫こうと思ってる。

なので、僕自身もこの働き方にはとても共感する。

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試行錯誤ののちに大きく花開く「定年ひとり起業」

定年ひとり起業では、月に5〜10万円の収入を目指すところからスタートする。

大杉さんご自身も、また周囲の多くの人も、最初の2年は試行錯誤で苦労するケースが多いという。

そして3年目に事業が軌道に乗る人が多い。

大杉さんは、起業3年目で会社員時代の最高収入に並び、4年目61歳で人生最高の家計収入になった。

定年を迎えて退職したり、再雇用で働いたとしたら、60歳を過ぎてから人生最高の収入を得ることは、まずできない。

ひとり起業は365日休みなしとなるケースが多いが、まったく辛くなく、むしろ楽しいという。

その最大の要因は、「やらされ感」がなくすべてを自分で決められる「自己決定感」である。

会社員の人に「生涯現役」や「70歳まで働く」という言葉をかけると、ほとんどすべての人が嫌そうな顔をする。

会社員にとっては「仕事は楽しくない」「給料は我慢料」という感覚が強いからだろう。

しかし自分が好きなことを仕事にすることで、自己決定感が高まり、何歳まででも続けたい、できれば生涯現役で仕事をずっとしたい、と思うようになる。

100歳まで自分の好きなことをして稼ぎ、社会に貢献しながら健康に生きる。

これこそが理想の人生ではないだろうか。

まとめ

大杉さんは僕のブログセミナーや個人セッションに来てくださり、本書にも僕のことをご紹介くださっている。

大杉さんは毎日ビジネス書を読み書評をブログとYouTubeにアウトプットするという活動を継続されている。

本書でも「ストック型メディアのブログは「人生の母艦」であり、情報発信の要になる」と書いている。

ブログに書評を書き続けたことが、ビジネス書の出版に結びついたのは間違いないことだと思う。

日々インプットとアウトプットを続けることの大切さを再認識させられた。

そしてこの本を読んで、「僕自身もちょっと早い定年ひとり起業だったのかな」と感じた。

41歳までサラリーマンとしてキャリアを積み、そこからビジネス書作家・ブロガー・心理カウンセラーとしてのセカンドキャリアを歩み始めた。

まだまだ年金がもらえる年齢ではないが、大杉さんが提唱するビジネスモデルに近いことは間違いない。

僕自身もこれからどんどんキャリアを磨くとともに、生涯現役で100歳になってもブログを書き続け、本を出版し続け、YouTubeで喋り続ける人生を送りたい。

定年を迎えたあとは不安しかない人生とお別れし、やり甲斐と豊かさに包まれて生きる人生へとシフトチェンジする。

それが定年ひとり起業なのだ。

いま50代の方はもちろん、じっくり準備する期間があった方が良いので、40代の方にもぜひ読んでいただきたい一冊だ。

定年ひとり起業、オススメです!!

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