健康・アンチエイジング書評

脳を休める技術 デキる人は脳を鍛えずゆるめている by 奥村歩 [書評]

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2026年2冊目は、奥村歩著、「脳を休める技術 デキる人は脳を鍛えずゆるめている」を読んだのでご紹介。

脳を休める技術 奥村歩【中古】

本書の刊行は2018年2月と奥付にあった。

僕がどのような経緯でこの本を手にしたのか記憶にないのだが、2026年に自分の本棚をぐるっと俯瞰して気になったのが本書だった。

ちなみにAmazonには購入履歴がなかったので、書店巡りをしていて目に留まって購入したのだろう。

著者の奥村さんはお医者様で、「おくむらメモリークリニック」という物忘れ専門の医院を経営されいるようだ。

鬱からの回復期にある僕が、どうやったらよりスムーズに脳にかかった思考制限のロックを解除できるか気になって読んでみた。

さっそく紹介しよう。

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脳を休める技術 デキる人は脳を鍛えずゆるめている

現代人の脳は疲れている

現代人の脳はもれなく疲れている、というのが著者奥村さんの主張だ。

この主張に異論がある人は少ないのではないだろうか。

テクノロジーの進化が加速して、我々が日々目にする情報量は30年前とは比べものにならないくらい増加している。

30年前にはSNSもスマホもAIもなかったわけだし、もっと遡れば100年前にはパソコンはもちろん、ファクスや電卓すらなかった。

電卓がなかった時代には我々はそろばんを使い、コピー機がなかった時代にはカーボン紙で複写していた。

デジカメがなかった時代に我々はカメラで撮影した写真からフィルムを取り出し、そのフィルムを現像して紙にプリントして、紙のアルバムに貼り付けて閲覧していた。

我々の脳は、デジタル技術の加速度的な進化についていくことができていない。

それはある意味当たり前のこと。

生身の肉体には「ムーアの法則」など当てはまらないわけで、iPhone新型が出るたびに買い替えて爆速になるような感覚で、脳を買い替えることはできない。

秒単位で押し寄せる凄まじい情報量をこなすことに精一杯で、我々の脳は疲れ果てているのだ。

脳には3つの役割がある

脳には3つの役割がある。

1つは「ワーキングメモリ」。

ワーキングメモリは短期記憶であり、「今だけ憶えておけば良いもの」である。

すべての情報を抱え込んでしまうと人間の脳はすぐにパンクするため、一旦ワーキングメモリに入れることで、その情報を処理することに専念する。

2つ目が「熟考機能」。

こちらはワーキングメモリに入ってきた情報を取捨選択して長期記憶に残した情報をベースにじっくり考える「司令塔」の枠割を果たしている。

この司令塔は脳の前頭前野という部位が担っている。

現代社会においては、脳のワーキングメモリと熟考機能が酷使され疲弊している状態が続いている。

最後3つめの役割が「デフォルトモード・ネットワーク」である。

デフォルトモード・ネットワークこそが、本書のテーマである「脳を休める技術」の中核をなす機能である。

デフォルトモード・ネットワークとは、端的にいうと「ボーッとしている時にもっとも活性化する脳の機能」である。

そしてデフォルトモード・ネットワークは、脳の「最高司令官」であると奥村氏は定義している。

ワーキングメモリと熟考機能ばかり酷使していると、脳は近視眼的になり目の前のタスクを処理することに追われ疲弊していく。

そんな時に、ふと「我に帰る」、自分を取り戻せるのが、ぼんやりした時に起動するデフォルトモード・ネットワークなのである。

脳は休めるほど活性化し元気になる

デフォルトモード・ネットワークを起動するために必要なのは、ワーキングメモリと熟考機能を酷使するのとは反対のことである。

仕事の合間にぼんやりする時間を作る、散歩をする、昔の写真アルバムを眺める、駆け引きのあるスポーツをする、手作りの旅に出る、などなど。

端的にいえば、我々にとってワーキングメモリと熟考機能というのは、近現代になって必要に迫られて働かされている機能なのだ。

それに対しデフォルトモード・ネットワークは、人間が太古の昔から本能とともに活用してきた動物本来のモードである。

だからこそデフォルトモード・ネットワークは「我に帰る」機能と呼ばれているものであり、本書のテーマである「脳を休める」ために必要とされるのだ。

本来の脳の機能を取り戻すことにより、我々は活き活きと自分らしく生きることができるようになる、というのが本書の一環した主張である。

まとめ

本書は、僕が「うすうす感じていた現代人の脳が抱える問題点」を専門家の視点で明確に言語化してくれていた。

構成として前半半分が脳の部位と役割の解説に費やされていて、一番知りたい「脳を休める技術」がかなり後半にならないと出てこない点はちょっともどかしかったが、結果オーライであろう。

仕事や日々の生活の中で脳を酷使したら、意識的にデフォルトモード・ネットワークを活性化させる行動をしていこうと思う。

脳の疲労を感じる方はぜひ手に取ってもらいたい一冊。

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