目黒駅でお友達と合流し、我々は「黒77系統 千駄ケ谷駅行き」バスに乗り込んだ。
目的地は「南青山三丁目」バス停である。
2026年立春大徒歩、ここからは青山・麻布編へと移る。
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この日の我々の目的は「笄川 暗渠を巡る」こと。
笄川というのは渋谷川水系の河川だが、いまは全域が暗渠化され、水の流れを見ることはできない。
笄川の本流は南青山を水源として西麻布に入り、外苑西通りに沿って西麻布を北から南に突っ切り、広尾橋の交差点を越えて天現寺橋に至る。
笄川は天現寺橋で古川・渋谷川に合流し、古川は麻布十番や金杉橋を経て東京湾に注いでいる。
笄川にはいくつもの支流があり、今は星条旗通りとなっている「龍土町支流」は、僕の実家のすぐ目の前を流れていた。
もっとも僕が物心ついたときには既に龍土町支流は暗渠化されていたが、僕の母や祖母は暗渠になる前の龍土町支流を見ていたそうだ。
そして僕が通っていた地元の小学校は「港区立 笄小学校」である。
学校の名前の由来はもちろん笄川で、笄川に架かっていた「笄橋」という橋の伝説も校名の由来である。
いまの西麻布二丁目、四丁目、三丁目のそれぞれ一部は旧町名を「麻布笄町」といった。
それだけ馴染の深い笄川の在りし日の姿を観たいという欲求は昔から強く、今まで何度か暗渠巡りをしたことがあった。
今回友人とその話題になり、笄川暗渠を巡ってみることにした。
ただ、南青山から天現寺までは距離がありすぎるので、今回は南青山から西麻布までにして、後日西麻布から天現寺の下流を歩く二段構えにした。
さっそく紹介しよう。
笄川 暗渠 探訪 南青山三丁目から本流を青山陸橋まで歩く [2026年2月 立春大徒歩 その6]

▲ 南青山三丁目でバスを降りた我々は、僕の記憶を頼りに暗渠散策をスタートさせた。
しかし、上の写真左側の巨大な再開発の建物が出来て、10年ほど前に暗渠巡りをしたと地形が変わり、良く分からない。

▲ ちなみにこの通りの正面奥に見えている高層ビルは六本木ヒルズである。

▲ 川の水は高いところから低いところに流れるので、分からないまま左に折れて高台から低地へと向かう。
この石段も非常に風情があって良い。

▲ 外苑西通り、通称キラー通りの一本裏の路地に出た。
ゆったりと右カーブしており、いかにも暗渠っぽい。
というか、1964年の東京オリンピックまでは外苑西通りはなかったわけで、もともとの笄川暗渠の自然発生の谷底に、外苑西通りを後から通したというのが正しい順番である。

▲ 建物裏手にある暗渠らしき場所を探して歩いている。
実は、この時僕は笄川本流の暗渠の上を歩いていたのだが、下の地図にある「長者丸支流」を歩いていると勘違いしていた。
10年前に長者丸支流を歩いたとき、住宅の裏手に暗渠がハッキリ分かる形で延々と続いていた光景に感銘を受けたため、この日もそこに行きたがっていた。
ただ、南青山三丁目再開発で長者丸支流への入口が分からなくなり、意図せず本流暗渠に来ていた、というわけ。

▲ 本流と長者丸支流を勘違いしつつも、暗渠の痕跡を丁寧に探していく。

▲ これは本流へと流れ込む、ちょっとした水路跡ではないかと思われる。

▲ そうこうしているうちに、我々は青山陸橋に到着してしまった。
青山陸橋は南青山と西麻布の境界にある陸橋で、この辺りで本流と長者丸支流が合流しているのである。
青山陸橋周辺は住宅が建っておらず、ご覧のように川の土手だった痕跡がそのまま残っている。

▲ そしてこの一帯は都の管理地になっていて、いかにもという感じである。
ただ、僕としては以前観た景色をもう一度観たいと思っており、マップアプリと睨めっこしながら、どこに向かうべきか考えていた。

▲ こちらのブログからお借りした地図。
我々は地図の「北青山(三)」の「(三)」の文字すぐ右に見えるまっすぐな路地から入り、途中左折して外苑西通りの裏手の本流に出た。
そして「東京メトロ千代田線」の文字の上にある陸橋まで降りてきた。
いっぽう僕が行きたがっていた「長者丸支流」は、最初に入った路地から右折しなければならなかった。
だが、「左が谷底」という先入観があったため、右に行くという発想がなかった。
というけで、本流と長者丸支流が合流する青山陸橋までやってきたところで次回につづく。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。