2026年1月末の四ツ谷大徒歩レポート第2弾。
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四ツ谷大徒歩の第2回は、AIのガイドを鵜呑みにしてはいけない、というお話し。
さっそく紹介しよう。
Geminiの「ハルシネーション」に完全に騙される 〜 四ツ谷の「闇坂」と「暗坂」と麻布の「暗闇坂」
大徒歩開催日
当日の様子
四ツ谷駅で集合した我々は、浄土宗寺院「西念寺」を訪れ、次の訪問先を目指した。
今回の大徒歩では初めての試みとして、生成AIのGeminiに「おすすめルート」を事前に提案してもらっていた。
Geminiが事前に提案してくれていたルートはこちら。

▲ 上のスクショの通り、「西念寺を出て南に進むと急激に土地が落ち込む場所に出る」「闇坂という少し怖い名前の坂があります」とガイドしている。

▲ マップアプリを手に西念寺から南に向かったが、急坂は存在しなかった。
ん?どういうこと?と思いながら進んでいく。
マップアプリで「闇坂」を検索するが見つからず。
ここで一つ注釈を加えておくと、Geminiが提示している「闇坂」は、「やみざか」ではなく「くらやみざか」と読む坂であることがポイントになる。

▲ 「闇坂」が見つからないまま進むと、「鉄砲坂」なる坂の標識に出会った。
上の写真の左側の道路が、いかにも暗渠っぽい曲がりくねった道だったので、とりあえず進むことにする。
ただ、この時点で当初次の目的地と考えていた「鮫河橋跡」は完全に見失ってしまっていた。

▲ めちゃくちゃデープなお人形屋さん「みっちゃんち」を通過。

▲ この辺りで完全に方角を見失い、マップアプリをぐるぐるしながら鮫河橋を探しつつ歩く。

▲ 続いて「東福院坂(天王坂)」の標識に出会う。
実際この一帯は新宿通りの尾根からの落差が激しいエリアなので、実に坂が多い。

▲ 「闇坂(くらやみざか)」を探し求めて坂を上ったり降りたり。

▲ 闇坂が見つからないまま、マップアプリによると次の目的地「須賀神社」が近づいてきていた。
何やらめちゃくちゃ怪しい「トイレ貸します」の看板が気になる。
「もらすなよ」とか書いてある。

▲ 奥に「トイレット」と書かれた看板が立っているが、怖くて入らず(笑)。
実際この時僕はトイレに行きたかったのだが、須賀神社に公衆トイレがあることを確認できたので、こちらはスルー。

▲ なかなか香ばしい光景だが、結局「闇坂(くらやみざか)」は見つからないまま「須賀神社」にたどり着いてしまった。
方向感覚が分からなくなったので、「鮫河橋」の跡がどこだったのかも分からないまま。
Geminiのハルシネーションの答え合わせ

▲ 上のマップの①が、我々が最初に訪れた「西念寺」。
Geminiは西念寺出て南にすぐに「闇坂」があり、そこを下ると「鮫河橋跡」に至る、と説明していた。
しかし実際には「闇坂」は②のポイントにあり、大きく離れているうえ、この闇坂はマップアプリの検索に登録されておらず、出てこなかった。
そして、四ツ谷には西念寺から20分近く歩く北側に、「暗坂」という坂があり、こちらはマップアプリで出てくる。
そして問題なのは、「闇坂」と「暗坂」は、どちらも「くらやみざか」と読むのだ。
マップアプリを頼りに歩いていた我々は、「闇坂」と「暗坂」が分からなくなり、混乱することになった。

▲ 最初僕は、マップアプリで「闇坂」が表示されなかったため、「暗坂」のことを「闇坂」と間違ってガイドしたのではないか?とGeminiに確認している。

▲ ここでたまたま僕がマップアプリではなくGoogleのネット検索で「四ツ谷 闇坂」で検索をしたところ、「闇坂」について詳しく説明している記事を見つけた。
その記事はこちら↓
こちらの記事には地図も表示されてた。地図の画像を拝借するとこちら↓

▲ 闇坂(くらやみざか)は実際存在しているのだが、西念寺からは大きく離れていた。
下の僕が作ったマップをもう一度貼ると、こんな感じ。

▲ ①が西念寺、②が闇坂、③が暗坂。
マップアプリで「闇坂」と検索すると「暗坂」が表示されてしまい、「闇坂」は表示されない。
そしてGeminiは何を勘違いしたのか、実際の「闇坂」でも「暗坂」でもない、西念寺のすぐ南に闇坂がある、とガイドしていた。
AIが自信満々に大嘘をつく「ハルシネーション」初体験
この大徒歩の前までは、Geminiの提案にそれほど大きな間違いはなく、僕の中に鵜呑みしてしまう傾向があった。
それがこの日の大徒歩ガイドで、事実とは異なるガイドを「自信満々に」され、ガイドに翻弄されることになった。
以下が答え合わせのスクショ。

▲ そもそも、「西念寺を出るとすぐ南側に闇坂という急坂がある」というガイドがデタラメなのだが、問題は僕が「闇坂なんてなかった」「四谷三丁目の北側に「暗坂」と書いて「くらやみざか」があって、これの間違いなのでは?」と訊くと、「それが正しかった」と一旦答えたこと。
ところが僕がネット検索で「南側だけど、かなり離れた場所に「闇坂」があるのでは?」と改めて質問すると、「あった」と答えを二転三転させた。

▲ 結果としては、僕が「おかしいでしょ?」と聞くと「おかしいです。AではなくてBでした」と答え、その答えにも納得がいかず僕が自分で調べてエビデンスを出すと、「ごめんなさい。BではなくCが正しかったです」ということになった。
まとめ
AIはビッグデータを持っているので、どんな分野にも対応して瞬時に回答を出してくれるが、非常に大きな「ハルシネーション(幻覚)」という欠陥を持っている。
AIは「知らない。分からない」と答えたがらない。
何故なら「人間の役に立つようにガイドするべし」という絶対的な任務を帯びているからだ。
人間相手なら、自分が知らないことを尋ねられたら「さあ?知らないなぁ」と普通に答えるし、自信がない時は「ちょっと記憶が曖昧で」とか「こうだった気がするけど違うかも」と匂わすことができる。
が、AIは知らないことを、いかにも知っているかのように「自信満々」かつ「論理的っぽく」答えてしまう欠陥がある。
この「自信満々」かつ「論理的っぽく」というのが困り者で、人間の側としては、「どこまでが信頼性が高い情報で、どこからがデタラメなのか判別できない」のである。
この日の例でいうと、四ツ谷駅に集合して最初の目的地「西念寺」に向かうまでのGeminiのガイドは完璧だった。
マップアプリでルートもすぐ出たし、Geminiがガイドしたとおり、西念寺には服部半蔵の墓所があり、槍も収蔵されていた。
だから僕は安心して、「西念寺を出て南に向くと、すぐに闇坂(くらやみざか)という急坂がある」と信じてしまった。
ところが闇坂に関する情報はデタラメで、その情報を信じた僕は道に迷うことになった。
AIが出してくる情報は「すべてがそれっぽく見えてしまう」からこそ、疑ってかかることが必要という、非常に重要な教訓を得た。
というわけで、四ツ谷大徒歩は次の目的地「須賀神社」へと向かう。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。