秋の夜長に 思うこと  自閉編



1998年11月20日(金)晴のち雪

昨日の続き。

とてつもなくエッチな夢を見て、ビックリして目が覚める。僕の夢の中で僕とエッチする羽目に陥った某女性、どうもごちそうさまでした(笑)。それにしてもリアルな夢だった。

ホテルの部屋は遮光カーテンで完全に光が遮断されているので外の天気が全然分からない。フラフラと窓際まで行ってカーテンを開くと、表は驚くほど良い天気。秋田市内は完全に雪に覆われていて、太陽の照り返しが眩しくて目が眩むほど。

時計を見ると6時半過ぎ。シャワーを浴びて着替えを済ませ、1Fのコーヒーショップに朝食を食べに行く。

ウェイトレスのお姉さん達が何故かショッキングピンクのミニスカートの制服を着ていて、妙にドキドキする。まだ夢の影響を受けているのかも知れない。アメリカンブレックファストで朝食。スクランブルエッグとソーセージは美味しかったのだが、パンがパサパサしていて非常に物足りない。クロワッサンもなかったしね。これで1,700円はちょいと高いかも。

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一旦部屋に戻ってメイルチェックなど。秋田関連の人々からツッコミ及び心配のメイルが数ヶ。携帯にはLIONさんからメッセージが。ありがとうございます>皆さま。テレビのニュースでは、昨日の大雪の被害を続々と伝えている。

8時43分発の「白鳥」で象潟まで出るため、8時20分にブチョウとロビーで待ち合わせ。新聞を買って読んだら、昨日の夜秋田から本荘に向かったバスは、通常1時間ちょっとのところが9時間半かかり、本荘に着いたのが午前3時過ぎだったなどと言っている。うーん、恐ろしい。

既にブチョウは酒臭い。朝飯の時に飲んできたらしい。ったく。

ホテルをチェックアウトしてタクシーに乗り込み、秋田駅へ。市内は相変わらず真っ白な雪化粧だが、車が通れないというほどの雪ではない。やはり実感が湧かないな。

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秋田駅に到着し、改札まで歩く。改札口で不吉なアナウンスが。特急白鳥、50分遅れとのこと。ブチョウと二人でしばし呆然とする。タクシーに乗ろうかと言う話も出たのだが、国道の状況がわからないので没。駅のアナウンスでは、昨日倒木にぶつかった寝台特急「日本海」についてアナウンスしている。「特急日本海は、27時間遅れで運転しております」 だって。

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どうにも身動きがとれないので、とりあえず駅ビルの一階のドトールに移動して待機することに。もう一度改札前に行ってみると、さっきまで50分遅れだった白鳥が、1時間半遅れになっている。ぐぬう。10時20分ごろにやってくるのね。

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黒ちゃんと前に待ち合わせした思い出のドトールでコーヒーを飲みつつあちこちに連絡。9時を過ぎたので象潟のお客さんのところに電話を入れるが、お客さんもまだカイシャに着いていないということ。9時を過ぎるとカイシャから続々と電話が入る。僕が出した指示が守られていなかった為にトラブっているという。がー、スギモトの野郎、どうして指示したことやらないで帰っちまったんだよ、バカタレがー。

電話口でスギモト君に延々と説教を垂れる。彼の怠慢のせいで、みんなが必死に調整して残業して仕上げてくれた仕事が納期に間に合わなかったんだぞ、がー。

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スギモト君に説教し終わると、またしても電話。今度は別口のトラブル。ヨシカワさんがトラブってるとのことで、あちこちに電話して調整。結局火曜日の朝一で謝りに行くことに。

なんだかもうぐったり。どうしてこうなるかな、などとブツブツ言っていると、ブチョウが「スギモトはギロチンの刑だな」などと不明なことを。分かっているのだろうか。

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10時を過ぎたのでドトールを出て再び改札へ。それ以上の遅れはないらしいということなので、とりあえずホームに降りて待つことにする。でも(予想通り)、10時20分になっても10時30分になっても「白鳥」はちっともやってこない。日陰のホームでぼーっと立っているとやたらと寒い。ガタガタ震えながらひたすら電車を待つ。

結局10時40分頃になってようやく「白鳥」がホームに滑り込んできた。やれやれやれやれ。

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「白鳥」は(これも予想通り)ノロノロ運転。単線の線路の両側に生えている防風林の木がそこら中でバキバキに折れていて、時々電車にぶち当たる。その度にガン、とか、ゴン、とかといういかにも不吉な音が。ちょろっと走っては止まり、ちょっとスピードを出したかと思うとまたノロノロに。レールの上に雪が積もっているせいで、ガタンゴトンというお馴染みの音はせず、ノノノノノノーという感じの変な音がするし、おまけに変な揺れ方をする。窓の外は相変わらず物凄く良い天気で、真っ白な景色が目に染みるほど。

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結局象潟には昼頃に到着。象潟の駅前もたっぷりと雪が積もっている。象潟にはもう10回以上来てるけど、こんなに雪の積もった景色というのは初めて見たよな。

ブチョウと二人で駅前の食堂で昼食。ホルモン鍋定食など。冷えきった体にあったかい鍋がやたらと美味い。ほかほかと温まる。

近くの喫茶店に移動してコーヒーを飲み、もう一度脱力してからいよいよ客先へと向かう。裏通りは除雪も全然されてなくて、出張サラリーマン風のオッサンが転んでいた。

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午後一番から仕事。こちらは順調にさくさくと進むが、空模様は午後に入ってからグングンと悪くなり、3時前には再び雪が降り始める。担当者とも相談の結果、早めに宿を予約している羽後本荘に戻らないと、大変なことになるかも知れないということになり、お客さんのところの若者の車に同乗させてもらい、3時過ぎにお客さんのカイシャを出ることに。

RV車に四人で乗り込み、国道を北上する。象潟の町を出るとすぐに路面の状態が悪くなり、冬装備をしていない大型トラックがノロノロ運転状態になる。そうするとすぐにその後ろは長い渋滞になる。仁賀保あたりまでは我慢して国道を走っていたのだが、仁賀保町を出たあたりでトラックが事故を起こしていて、ピタリと止まってしまったので、運転手の若者は山道を行くことを決断。ああ、不吉な予感。

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山道を20分ほど走る。もうその凄まじさは言葉にすることが難しい。胃袋が飛び出すような感じと、背筋が凍るような恐怖を味わってから無事本荘に到着。はひー、死ぬかと思った。

担当のKさんとブチョウと僕で本荘の市内に佇む。飲むにしてもまだ4時半。店が開くまでコーヒーでもということになる。本荘市内も裏どおりは全然除雪されていないので、歩きにくいこと水の如し。

コーヒーを飲んでいるとまたしても携帯に電話。今度はフクハラ君がトラブっている。これも僕が指示した通りにやっていなかった結果トラブって泣き付いてきている。担当のKさんもいたのであまり文句は言いたくなかったのだが、それでも腹が立ってぶーぶー文句を言う。解決方法が分からない部分があったので、夜久さんに電話してアドバイスをもらい、無事解決。ありがとうございました>夜久さん。

5時を過ぎても僕は電話中。Kさんとブチョウは何やら話がついたみたいで、移動することに。僕は携帯で話しながら喫茶店を出てタクシーに乗り込む。雪道をガクンガクン言いながら移動。和食屋さんに入る。

ビールで乾杯して、すぐに僕はまだ電話。あれこれとムカツクことが多くて、つい大声になる。でもまあとにかくトラブルは一通り今日のところは解決。はぁ。

料理屋さんでハタハタの鍋(しょっつるではない)だのカレイだのを頂き、ウィスキーをゴクゴクと飲む。ブチョウは一人でさっさと酔っ払って、7時過ぎには「もうホテルに帰る」と言いだす。僕はようやく調子が出始めたところなんだけど。

仕方がないので早々にお開きに。担当のKさんを送ってからホテルにチェックイン。ベロベロのブチョウを部屋に押し込んで、僕も自分の部屋に。

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もう一度一人で出かけようかとも思ったのだが、何だかひどく疲れてしまい、風呂に入ってのんびりすることに。

今回はバーボンを持ってくるのを忘れてしまったので、飲むものもなく、ベッドに寝転んで本を読んでいたら10時前に眠ってしまった。ああ、疲れた。








 

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