書評

マキコミ力とマキコマレ力を磨け! “マキコミの技術” by コグレマサト & いしたにまさき [Book Review 2011-017]

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ブックレビュー2011年の17冊目は、コグレマサト氏、いしたにまさき氏共著、「マキコミの技術」を読了。

 

マキコミの技術

コグレマサト インプレスジャパン 2010-12-17
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by ヨメレバ

 

 

コグレマサト氏といしたにまさき氏の共著に関するこのブログのバックナンバーはこちら。

 

 

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時期を同じくして相次いで出版された「ネットで成功しているのは<やめない人たち>である」とこの「マキコミの技術」は両方読むと、より深く理解できるのではないだろうか。まさにアマゾンの広告ではないが、「あわせて読みたい」本だ。

「ネットで成功しているのは〜」がブログを中心としたネット活動に関する自己に関する本と定義するならば、この「マキコミ〜」はブログやTwitterを中心としたネット活動に関する他者とのコミュニケーションに関する本という位置づけになるだろう。

ブログもTwitterも他人とのコミュニケーションが大前提として成り立っているメディアである。読者がいなければ成り立たないのである。

そして、作者のコンテンツがいかに素晴らしく読みやすいかということももちろん重要ではあるが、それだけでは測れない人気の秘密、それが本書のタイトル「マキコミ」なのだ。

ブログにもコメント欄があり、読者と著者は双方向にコミュニケーションを取ることが可能ではある。だがやはり、この「マキコミ」の主役はTwitterである。

Twitterの登場により、ブログを書いてアップしたらそれをTwitterに告知したり、Twitterの人間関係で人々が集うオフ会があちこちで開催されるようになり、その開催報告を「オフレポ」としてブログに書いたりと、著者と読者の双方向性はまこにここに極まった感がある。

しかもこの「著者」と「読者」は固定された関係ではなく、コンテンツによってくるくると立場が入れ替わる。

例えば僕はNo Second Lifeの著者だが、OZPAの表4GoTo Number6色りんごの読者でもあるわけだ。そして先日のDpubのようなオフ会では、僕らはお互いに著者であるという立場と読者という立場を意識することなく、いっしょくたになってとにかく盛り上がろうと集い、そしてお互いをマキコミ、マキコマレていくのである。

そういったリアルタイムかつ双方向なメディアの中にいると、マキコミそしてマキコマレることは、ごく自然な事象となってくる。

「人脈を作ろう」とか「ビジネスを立ち上げよう」という明確な意識立てがなく、「とにかく集まって面白いことをやろう」という正方向の強いエネルギーが集い爆発する結果、新しい何かが生まれていくのだ。

だが、自然発生する「マキコミ」にも、その強いエネルギーを自分のものにするためのコツが必要である。そのノウハウが本書にぎっしり詰まっている。

多くのブロガーやTwitterに集っている人からすれば何も特別なことではないし、魔法があるわけでもない。「コツコツ継続」と「ギブ & ギブ」、これがベースになるマキコミの考え方だ。

マキコミの世界は、自ら一歩前に足を踏みだすことが求められるメディアである。じっと黙ってMacの前に座っていても誰も何も声を掛けてくれることはない。

マキコミの世界に入りたいなら、まずは楽しそうに集っている人々に向かって、自分の存在を知らしめる必要があるのだ。

「マキコミ」のパワーをまだ感じたことがないあなたは、本書を読み、そして僕らに声をかけてみて欲しい。僕らが腕によりをかけてあなたを巻き込んで差し上げよう。

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