自己実現・自己啓発書評

ムダにならない勉強法 by 樺沢紫苑 〜 アウトプットこそが究極の勉強法である!! [書評]

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精神科医の樺沢紫苑さんの「ムダにならない勉強法」を読んだのでご紹介。

メルマガやブログに何度か書いているのでご存知の方も多いと思うが、僕は以前は結構な多読家だった。

年間200冊以上の本をコンスタントに読み、その多くをこのブログに書評という形で書いてきた。

しかし、一昨年あたりから読める本の数がどんどん減り、去年は100冊を大きく割り込んだ。

今年は再起を目指したが、1月は5冊、そして2月はなんと1冊しか本が読めなかった。

ここに至って僕は危機感を感じ始めた。

インプットである読書をしないと、アウトプットである書評が書けない。

そこで、いろいろと読書習慣を取り戻す工夫を始めたのだが、その工夫の一つが、最初に読む本を、この「ムダにならない勉強法」にすることだった。

著者の樺沢紫苑さんとは、最近公私ともお付き合いさせていただいており、樺沢さんの私塾でセミナーを担当させていただいたり、一緒にお寿司を食べに行ったりと、仲良くさせていただいている。

樺沢さんは多読家としても知られ、年に300冊の本を毎年読破されている。

そんな樺沢さんの勉強法のエッセンスを学ぶことで、自分に失われた読書習慣を取り戻す起爆剤になるのではないかと思ったのだ。

結果は、大正解だった。

さっそく紹介しよう。

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ムダにならない勉強法 by 樺沢紫苑 〜 アウトプットこそが究極の勉強法である!! [書評]

勉強する人と勉強しない人の現実の変化

本書の冒頭で、著者の樺沢紫苑さんは、映画「マトリックス」の有名なシーンを例えにして、以下のように書いている。

赤のカプセルと青のカプセル、あなたはどちらを選びますか?

赤のカプセルを選べば、自分の能力を思うように発揮した、今とはまったく違う自己実現の世界で生きることができます。

青のカプセルを選べば、今日と大きく変わらない生活が、死ぬまで続きます。

この言葉だけを読んだなら、多くの人は、「赤」の自己実現のカプセルを選ぶと言うだろう。

しかし、樺沢さんは、90%以上の人は、結果として、「現状維持」の「青のカプセル」を選んでいる、と指摘している。

どういうことか。もう一文本書を引用しよう。

それは電車に乗れば、一瞬でわかります。

手にスマホを持っている人は、「青のカプセル」を選んだ人です。

手に本を持って読書をしている人は、「赤のカプセル」を選んだ人です。

毎日電車の中で読書をすると、3日で1冊、月に10冊は本を読めます。10年後にどのくらいの差になっているでしょう。

スマホでゲームやSNSに興じている人は、その場その場は楽しいけれど、その時間は何も生まず、結局現状維持の人生を生きることになる。

いっぽう、車内で読書をする人は、本から学び、自己実現することで、自分自身を進化させ、自分の能力を活かして生きることになる。

さあ、あなたはどちらのカプセルを飲むのか。

もう一度良く考えてみよう。

勉強をすると自己実現して幸福になる

さて、人間はどんなときに幸せを感じるのだろうか。

多くの人は、「お金持ちになったら幸せになる」と答えるかもしれない。

しかし、それは間違いだ。

宝くじが当たって大金を手にした人が、金銭感覚が狂った結果、かえって不幸になってしまった、という話は良く聞くだろう。

人間が一番幸福を感じるのは、自分が成長したことを実感できるとき。

つまり、「自己成長」を体感できているときに、一番幸福を感じるのだ。

樺沢さんは以下のように書いている。

勉強をすると自己成長が起きて、自己実現します。その過程でドーパミンが出て「幸福」になる。つまり、「幸福」になるため、最短の方法が「勉強」なのです。

勉強することで、昨日までできなかったことが出来るようになる。

その達成感と充実感に包まれるとき、僕たちの脳では、幸せホルモンと言われる「ドーパミン」が分泌され、幸福感を得るのだ。

毎日同じことを繰り返す生活をしていても、達成感や充実感は得にくい。

だからこそ、自己成長をするための勉強をすることが、一番幸福への近道となるわけだ。

一生学び続けることで、一生幸せに生きることができるのである。

「やらされ感」は勉強の最大の敵!

「勉強をすると幸福になる」のなら、なぜ世の中の多くの人は勉強が嫌いなのだろうか。

なぜ90%以上の人は、電車に乗ると読書ではなくスマホでゲームをやってしまうのだろうか。

そこには、子供から学生時代の、「勉強 = イヤイヤやるもの、やらされるもの」というイメージが定着しているからだ。

強制的にやらされるイヤなことをしていると、人間はドーパミンではなく、ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌してしまい、まったく幸福感を感じることができない。

学生時代と違って、社会人の勉強は、それ自体が自発的なものであるはず。

ならば、勉強すること自体を「楽しい!」「嬉しい!」と感じられるような習慣化が大切になってくる。

勉強を楽しめるようになる習慣化については、本書に詳しく書いてあるので興味がある人は購入して熟読して欲しいのだが、一つだけ、読書習慣を失って困っていた僕にストレートに効いたことがある。

それは、「勉強好きの有名人の本を読んでみる」である。

つまり、この本、「ムダにならない勉強法」を読んでみたことだ。

樺沢さんが楽しそうに勉強している姿が目に浮かび、「僕も自己成長をしなきゃ!したい!」という気持ちがムクムクと湧いてきたのだ。

そして、ちょっと余談になるが、僕がどうして読書習慣を失ったかの理由も分かってきた。

それは、僕が書評ブロガーとして、周囲から期待されることがプレッシャーとなり、「読書」が「やらされ感」に満ちた行為になっていたからだ。

僕が書評を書くと本が売れる、という図式が出来てしまい、結果、多くの人からご献本をいただくようになった。

ありがたいことなのだが、「期待に応えて良い書評を書かなきゃ」という想いがプレッシャーになり、「やらされ感」に繋がってしまったのだ。

この「本を読む = やらされ感」という図式は「ビリーフリセット」して、本来の読書の楽しさを味わうことに専念すれば良い。

僕はそう感じた。

インプットとアウトプットを繰り返せ!「入出力勉強法」

さて、僕自身が自己変革、自己成長を繰り返してきて感じている「究極の勉強法」がある。

そして、実はその勉強法が、本書でも「究極」と書かれていて、僕は嬉しくなった。

その究極の勉強法とは、インプットとアウトプットを繰り返す、「入出力勉強法」だ。

樺沢さんは以下のように書かれている。

まずインプットする。インプットしたらアウトプットする。アウトプットをしたら、またインプットをする。インプットとアウトプットをドンドン繰り返すことによって、螺旋階段を上るように自己成長する、というものです。

勉強しても自己成長、自己実現が実感できない人の多くは、「勉強」とは「インプット」だと思い込んでいる。

しかし、インプットをしただけでは、勉強したことは自分の身についてはいない。

インプットしたら必ずアウトプットをして、自ら試してみることだ。

参考書を読むことを「インプット」と呼ぶならば、読んだ部分の問題集を解いてみることが「アウトプット」だ。

問題を解いてみることで、はじめて自分が理解できているところと理解できていないところが明確なる。

参考書を3回読んでも、4回読んでも、自ら問題を解いてみなければ、どこを分かっていて、どこを分かっていないのかを知ることはできないのだ。

樺沢さんはインプットとアウトプットの理想的な比率は、3:7であると本書で書いている。

このインプットとアウトプットの高速化についても本書に詳しいので、ぜひ読んでみてほしい。

「アウトプット」は究極の勉強法である。だから書評を書こう!

さて、僕はたくさんの本を読み、そして書評を書いてきた。

そんな僕だからこそ言えることがある。

アウトプットは、究極の勉強法である。

樺沢さんも「インプットは前座。アウトプットが真打ち」と書かれているが、まったくその通りだと思う。

そして、学んだことのアウトプットとして、ブログは本当に最適な場所だと僕は思っている。

本を読むことを楽しみ、そして読んだ本を自分の脳に定着させ、構造化させるのに、ブログでのアウトプットはうってつけだ。

自分だけの読書メモと違い、ブログは「他人に説明する」ことが求められる。

自分が理解していなかったら、人に説明することができないから、書評を書く前提で本を読むと、「しっかり読もう」という気持ちになる。

そのうえでアウトプットしていくと、読んだ本の内容が、そのまま自分の頭にインストールされるのだ。

これこそが究極の勉強法である。

だからこそ、将来出版を目指したい人には、書評を書くことをオススメする。

文章力がつくことももちろんだが、本という巨大なコンテンツを「構成する力」が、書評を書き続けることで、身につくのだ。

構造化された内容がそのまま自分の脳にインストールされ続けるので、「本の構成ってこういうふうに作るのね」ということが、自然と理解できるようになっていくのである。

講師になり出版する!だからこそ学び続けよう!

本書では、「スーパーアウトプット勉強法」として、著者の樺沢さん自身の究極の勉強法を紹介している。

それは、「講師になり」「出版する」ことだ。

これは僕も非常に納得の「究極の勉強法」である。

その究極の勉強法のステップとは、この4つを踏んでいく。

「人に教える」→「情報発信する」→「講師になる」→「出版する」だ。

自らが学んで習得したことを、まずは一対一でもいいので、人に教えるのだ。

人に教えるからには、体系的に理解していないといけないし、説明する力も必要になる。

そして、情報発信は、ブログやSNSに書いて全世界の人に自分の学びを広めていくことだ。

そして講師になるというのは、自らの専門分野をセミナーなどで発信していくことを指す。

そしてそれらの自らの学びを出版する、というのが、究極の形だ。

僕自身6冊の本を出版してきたが、まさにこの形を採って一つ一つの学びを本という形にしてきた。

いきなり「出版」といわれても、ピンと来ない人も多いかもしれないが、学びを深めていくと、そこには講師や出版といった、次のステージが待っていることは、先に知っておいて損はないだろう。

まとめ

読書習慣復活のための1冊目として選んだ「ムダにならない勉強法」。

まさに大正解。この本を選んで本当に良かった。

自分の中で「読書 = やらされ感」という公式ができてしまっていたために、僕は読書がイヤになってしまっていたのだ。

まずは「読書は楽しい!」とワクワクしながら読むこと。

他人の期待に無理に応えようとしないこと。

これらを徹底して、ドーパミンをドバドバ出しながら読書をして、そして、それを書評に書いてアウトプットしていきたいと思う。

「月に一冊」で終わった2月から、3月はまずは「週に一冊」を目指している。

読書が楽しくなってきたぞ!

ムダにならない勉強法、オススメです!!

ムダにならない勉強法 の チェックはこちらから!

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