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小樽 — 街と僕 7年前と変わらないもの 変わったもの [2014年6月 札幌・小樽旅行記 その16]

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北海道旅行最終日は札幌を飛び出して小樽へと向かった。

旅の一つ前の記事はこちら

2014年6月札幌・小樽旅行記 目次

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小樽 — 街と僕  7年前と変わらないもの 変わったもの [2014年6月 札幌・小樽旅行記 その16]

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小樽へは、札幌から電車で約30分。途中銭函海岸など日本海が見える。

 

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7年ぶりの小樽訪問。

 

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気のせいか、止まっている車両が新しくなっているように感じる。

 

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ランプ風の照明は当時と変わらない。

 

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駅の出口を出るとすぐに広い坂道と、突き当たりに青い海が見える。

道路拡張と歩道橋の撤去により、この景色が実現したとのこと。

7年前にはなかった景色だ。

 

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小樽駅を振り返る。

駅のすぐ裏がこんもりと小山になっている。

 

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旧手宮線の線路跡。

7年前は8月のお盆の時期に来たんだった。

当時僕は株をやっていて、その日は結構大きめの暴落があった日だった。

真夏の暑さの小樽を歩きつつ、携帯で株価をリアルタイムでチェックして、背筋が寒くなっていたことを思い出した。

 

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海沿いに下り、レンガ倉庫街を歩く。どんどんいろんなことを思い出し始める。

前回小樽に来たときも、旅行最終日に半日だけ立ち寄ったのだった。

7年前はもちろん僕はサラリーマンで、まだブログも書いていなかった。

2007年は、色々なことが動き出した最初の年だった。

この北海道旅行の前の週末に、僕は初めて今の奥さんと食事に行ったんだった。

 

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小樽名物の運河に出る。一度冬の夜に来てみたい。

 

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倉庫街を抜けて埠頭に出る。海が濃い群青で美しい。

この景色を見るのは初めてのような気がする。

前回は来なかったのだろうか。

 

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鏡に映る自分の姿を写してみる。

2007年から7年がたち、僕は大きな変化を経験した。

あのときの僕と今の僕。何が一番大きく変わっただろうか。

 

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そんなことをぼんやり考えながら、7年前にも来た、小樽名物のケーキとカフェのお店にやってきた。

 

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お店の名物のケーキを食べていて、考えていたことの答えがぼんやりと分かったような気がした。

当時の僕は、このケーキを凄く美味しいと感じた。

だからホールで買って東京に持って帰ったほどだった。

でも、今回は、もちろん美味しかったけれど、凄く美味しいというほどには感じなかった。

7年前の僕は、このケーキの存在を、とんねるずのバラエティー番組で知った。

とんねるずの番組で有名人が推薦するお店だから行ってみようと思いやってきて、有名人が奨めるチーズケーキだから食べて、そして超美味い、と思い、ホールで買い込んだ。

でも今回僕は、自分の舌と感覚をフル稼働させてケーキをいただき、美味しいと感じたが、もっと自分好みのチーズケーキは別にあるな、と感じた。

7年の間に味覚が変化した部分もあるだろう。25kg痩せてケーキを食べる機会も減り、甘いものに対する興味は大幅に減ったと思う。

でも、それ以上に僕が変わったのは、価値基準を「テレビ」や「有名人」「人気の店」という、他人のモノサシから、自分自身の味覚、好みといった、自分のモノサシに、取り換えることができたからだろう。

 

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「テレビでオススメしている店だから行く」「とんねるずが大推薦しているから食べる」

「有名人が大好きな店のケーキだから美味いに決まっている」

7年前の自分は、そういう価値基準で動いていたなあ、と改めて感じた。

そして、自分の脚で歩き、自分の価値基準で生きるって、大変だけど素晴らしい、ということも実感した。

ふと冷静になって、お店のお客さんを見回してみる。

若い男女が多く、僕のような40代の男性一人客は一人もいなかった。

このお店のケーキの味が変わったのではない。

僕が変わったのだ。

やっと自分の気持ちをまっすぐに出せるように、僕が変わったのだ。

 

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7年前に立ち寄って、パンで挟んで揚げたかまぼこを食べたお店。

前まで来たが、かまぼこは買わずに素通りした。

おなかもいっぱいだったし、前回ここで揚げかまぼこを食べた理由も、「テレビで有名人が食べていたから」だったからだ。

今の僕が自分のアンテナで判断して食べたいと思えば、そして十分空腹なら、きっと立ち寄って食べただろう。

 

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7年ぶりに歩く小樽の街は、以前よりだいぶツーリスティックに変化しているような気がした。

 

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若い観光客を狙った感じのキャッチーなお店が多くなり、バブル期の清里みたいな雰囲気がちょっと漂っていた。

 

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それとも、街並みの変化も、実は変わったのは僕であって、街は変わっていないのだろうか?

僕にはちょっと自信がない。

どっちだろうか。

 

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3時間の小樽滞在。あっという間だったが、とても有意義な時間だった。

 

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僕は次に北海道に来たときも、小樽にきっと来るだろう。

そして運河沿いを歩きながら、自分に問いかけるだろう。

「お前は自分のモノサシで判断できているか?」

「お前は自分の脚でしっかり地面に立てているか?」と。

小樽という街と僕が、深くコミットした時間だった。

7年という時をへて、変わったもの、そして変わらないもの。

見据えて生きていこう。

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204年6月 札幌・小樽旅行記 目次

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