エッセイ日常

3年間の歩みと新刊の発売と奥さんのブログと [日刊たちばな vol.19]

エッセイ
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昨日1年半ぶりの僕の新刊「サラリーマンだけが知らない 好きなことだけして食っていくための29の方法」が発売された。

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この本が僕にとっては5冊目の本になるわけだが、5冊目にして今までのどの本とも違う深い感慨を感じている。

もちろん最初に発売された電子書籍「西麻布バブルダイエット」のときも、最初の紙の本「ノマドワーカーという生き方」のときも嬉しかった。

3冊目と4冊目のときだって本が出ることはいつでも嬉しい。

でも、それらの本とは全然違う達成感と、深く大きな喜びを今回は感じている。

丁度サラリーマンを卒業して独立して3年というタイミングということもあるが、それ以外にも幾つかの要素がある。

昨夜奥さんが僕の新刊発売についてブログ記事を書いてくれた。

 

「サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていく29の方法」発売されました | 響きの庭

 

僕もいましか書けないであろう感慨を、ちょっとだけ書き残してみようと思う。

 

 

 

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3年前の二人のチャレンジ

2011年3月31日に僕は17年間のサラリーマン生活を終え、4月1日からフリーになった。

やりたいことだけをして生きていく道を行く選択をしたわけだ。

そして、その時期に、奥さんも大きな決断をしていた。

奥さんは東京芸大作曲科を卒業し、作曲家・編曲家として活動してきた。

いわゆる「ちゃんと食えているミュージシャン」だったわけだが、2011年を境にして、音楽の仕事を離れることになった。

彼女は音楽療法・心理療法を仕事にすることに決め、大学の音楽療法科に社会人編入することに決めたのだ。

彼女もまた、同じ時期に、「やりたいことだけをやって生きる」ための決断をした。

それまで自宅で作曲活動をしていた奥さんが毎日大学に通うようになり、毎日会社に行っていた僕が自宅に篭ってブログを書く生活になった。

何よりも心配だったのは収入の途絶だ。

お互いしっかり食えていた状態から、全然違う分野に新たに参戦することになったのだから大変だ。

僕は毎日奥さんのお弁当を作り、食材の買い物に行き、そして晩ごはんを作って奥さんの帰りを待った。

退職金は半分以上実家の借金の返済に使ってしまい、残りを食いつぶしながらの事業立ち上げだった。

奥さんは過去の作品の印税が入るので、その印税を生活費にして、学校に通った。

いま思えばとんでもない決断を二人揃ってしたものだと思うが、当時は「進むしかない」「やるしかない」と思っていたし、全然悲壮には感じていなかった。

なぜか。

好きなことをやっているから楽しいのだ。そしてお金がなくても、これから稼げるようになる、とビジョンを持っているのでワクワクしているのだ。

だからこそ、あの状況でもニコニコと笑って暮らしていられたのだと思う。

 

 

 

達成・そして燃え尽き

2011年はドタバタしている間にあっという間に過ぎた。

僕のブログは夏頃から大ブレイクし、160万PVを越え、プロブロガーとしての活動は波に乗っていた。

そして2012年には、2月に最初の電子書籍「西麻布バブルダイエット」を皮切りに、6月、9月、10月と4冊の本を出版することができた。

世間では僕を絶好調と見ていたと思うが、この時期は僕にとって最悪の時期だった。

本を出版する、という目標を達成した僕は、ひどい脱力感に包まれ、何もできなくなってしまった。

本を出す、という通過地点を「達成のゴール」にしてしまったために、進む先を見失ってしまったのだ。

そのときに僕は自分の中に潜む「自己否定ビリーフ」に気づくことになる(当時はこの言葉は知らなかったが)。

「お前はダメだ」「お前には価値がない」「お前は生きたいようには生きられない人間だ」

そういう声が聞こえてきて、僕を自由な人生から引きずり下ろそうとするのだ。

 

 

 

新たなる学びと再生・統合

もともと奥さんが学んでいた心理療法について、僕は当初全然興味がなかった。

というよりは、むしろ「水と油」ぐらいにお互いがやっていることは違うと思っていた。

しかし、僕の中に自己否定が大きく存在していることに気づき、僕は心理療法を学びたいと思うようになっていった。

そして、奥さんが師事していたあけみちゃんこと岡部明美さんのワークショップに参加することになった。

普段は「目標達成」「タスク管理」「自己実現」「マネジメント」というような、前向きのことばかり取り扱ってきた僕にとって、心理療法の世界は違和感だらけの世界だった。

しかし、違和感に負けず、奥さんに背中を押され、何とか食らい付いていくことで、徐々にだが、僕は自分の心のとらわれ、思い込みというものの正体を知り、そしてそれを癒すことができるようになった。

そしてその癒しを通じて学んださまざまなことを、僕が従来得意分野としてきた活動と合体・統合することで、新しい僕の世界が構築できるようになんた。

昨日発売となった新刊には、僕が学んできたこと、新たに統合した世界が、丸ごと詰まっている。

一年前には絶対に書けなかったことがめいっぱい詰まっている。

だからこそ、この本には強い達成感を感じるし、この本が出せたことが、何よりも嬉しいのだ。

 

 

 

まとめ

水と油と思っていた僕と奥さんの世界が、気づけば背中合わせのように一つに繋がり、そしてそれが統合されて一つの世界を構成している。

3年前にはこんなことになるとは夢にも思わなかったが、これこそが僕たちの新しい世界。新しいメロディー。そして新しいハーモニーなのだ。

本書は奥さんの存在なくしては絶対に仕上がらなかった。

本当に感謝しているし、この本はある意味では二人の共著とも言えるものだと思う。

3年前にはヨチヨチ歩きだった二人だが、今ではお互いプロとして活動し、充実した日々を送っている。

これから先、さらに学び進んでいく先に、どのような世界があるだろうか。

5年後には僕たちはどうなっているだろうか。

供に進んでいくのが楽しみである。

 

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