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次の本のゲラ到着とベティー・ブルー [日刊たちばな vol.5]

日常

来月刊行予定の本のゲラが今朝到着した。

次の本のゲラ到着

140220-01-1

僕にとっては「やせる「仕組み」で人生を劇的に変える iPhoneダイエット」以来1年半ぶりの新刊となる。

去年の3月1日に書き始めたので、1年以上かかってしまった。

2012年に4冊の本を立て続けに出版した僕は、ひどい脱力状態になり、まったく原稿が書けなくなった。

その状態から、まるでリハビリのように、ちょっとずつちょっとずつ、コツコツと書き溜めてきた原稿が形になった。

編集者さんによると、原稿は430ページ分もあったそうだ。

これは本2冊分である。

430ページ分の原稿をぎゅーーーーーっと濃縮して約半分のサイズにした、とっても濃い一冊。

書き始めた春から秋まではポツリポツリとか書けなかったが、秋からは調子が戻りガンガン書き進めてきた。

今までの僕の集大成となる、気合いの一冊。

皆さまにとって価値ある一冊となるよう、手に取っていただけるよう、最後まで全身全霊でブラッシュアップしたい。

楽しみにお待ちください。頑張ります(^-^)。

 

 

 

ベティーブルーをふと思い出す

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(上記画像はこちらのサイトより引用しました)

ゲラのチェックをしていて、ふと20年前に見た映画「ベティー・ブルー」を思い出した。

フランス映画で、作家志望の男性ゾーグとその恋人ベティーの悲しい恋愛を描いた作品だ。

ゾーグは作家志望の男性で、その作品を読んだベティーはゾーグの才能に惚れ込み、手書き原稿を全部タイプしてパリ中の出版社に送り付ける。

しかしゾーグの作品を評価する出版社はなく、もともと精神的に不安定なところがあったベティーは悲嘆に暮れるばかりに精神に異常を来し発狂し入院。

最後は意識喪失し植物状態となったベティーをゾーグが泣きながら窒息死させる。

ベティーの死後、ある出版社からゾーグのもとに、作品を出版しないか、というオファーが来る。

そしてゾーグの作品は出版され、ゾーグは職業作家としての地位を手に入れるところで作品は終わる。

 

 

20年以上前に最初にこの映画を観た時に、僕は本編とは全然関係ない感想を持っていた。

「ゾーグはいいなあ、作家になれて」と思ったのだ。

当時僕は大学の英文科を卒業する前後で、僕は英語で276ページもの卒論を書いていた。

担当の助教授にはすごく褒めてもらえたし評価もしてもらったが、論文はあくまでも論文、書籍とは違う。

「僕もいつの日にか作家になれたらなあ」

そんなことを思いながらベティーブルーを観たことを思い出した。

ベティーブルーはお気に入りの映画で、ビデオをダビングして何度も観たが、自宅からVHSのデッキがなくなるのをきっかけに観なくなった。

最後に観てから多分もう10年くらいが経つ。

 

 

その10年の間に、僕は作家になっていた。しかも5冊目の本を送り出そうとしている。

あの日憧れたゾーグと同じように、原稿を書き、ゲラをチェックし、本が出来上がるのを待つのだ。

「ゾーグみたいになりたい」とぼんやり考えていた大学生時代の僕に、この本を手渡してあげたい。自分の名前が表紙に躍るのを見せたら、彼はどんな顔をするだろうか。

そんなことをふと思った。

 

by カエレバ

 

 

by カエレバ

 

 



 

 

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