書評

10年後あなたの本棚に残るビジネス書100 by 神田昌典 + 勝間和代 — 全部欲しくなる危険な一冊(笑)

書評
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自他共に認める本の虫で、時間さえあれば本を読んでいる。

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でも世の中上を見れば僕なんかまったく足元にも及ばないような、猛烈な読書家の方がたくさんいる。

小飼弾さんは年間5,000冊読むというし、勝間和代さんも1日3冊くらい読むそうだから、年間1,000冊を超えるだろう。

僕はといえば、今年はかなり飛ばしているつもりだが、それでも年間300冊行くかいかないかなので、まあ皆さま凄いとしか言いようがない。

 

 

今日紹介する「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」は、僕の師匠である勝間和代さんと、勝間さんの師匠格にあたる神田昌徳さんの共著だ。

お二人がそれぞれ50冊ずつ「10年後も読み続けられているであろう名著」を解説付きで紹介してくれている。

この本を読んで感じた、僕の読書の改善案を簡単に提示してみよう。

 

10年後あなたの本棚に残るビジネス書100神田 昌典,勝間 和代 ダイヤモンド社 2008-10-31
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翻訳書の比率を上げよう

神田さんと勝間さんそれぞれの推薦図書を一望してまず思ったのは、翻訳書が多いな、ということ。

経済学やマーケティング、心理学など、欧米の方が日本よりも研究が進んでいる分野が多く、優れた本が早く出版されているという側面もあるだろう。

あとは、日本のビジネス書はどうしても「売る側の論理」で、口当たりが良く希釈された内容の本が多くなり、骨太でごつごつした、しかし原理原則に食い込んでいくタイプの本は少ないということもあるだろう。

いずれにしても、お二人が推薦された本の中で、僕がまだ読んでいないものの多くが翻訳本であったのは事実だ。

そして僕自身、翻訳本にちょっとした苦手意識があることも認識している。読みにくいので敬遠してしまうのだ。

でも、希釈された本ばかり多量に読むより、多少取っつきにくくても濃密なモノに取り組んだ方が、より真理に近づくことができるのではないかと改めて感じた。

コツコツと翻訳書に取り組んでいこう。

 

 

 

息の長い本を読もう

もう一つ感じたことは、僕は新刊を読む比率がちょっと高過ぎるかもしれないということ。

大変ありがたいことに、たくさんの本をご献本いただくこともあり、発売されたばかりの新刊を手にすることが多い。

もちろん最先端の本に触れることには十分価値があることは間違いない。

ただ、本書のテーマにあるように、ずっと読み続けられている、息の長い本というのは、生き残っている理由があるだろう。

より本質的な本を読むためにも、新刊ばかりを読むのではなく、古典と呼ばれるような息の長い本への比率を、もうちょっと高めるべきだな、と思った。

 

 

 

他人の推薦本を見るのは面白いからこそ書評をもっと書こう

神田さんの推薦本と勝間さんの推薦本は、当然のことながらテイストが異なる。

それぞれの興味分野があり、強い影響を受けた本や作家がある。

普段の自分のフィールドから外れた本がたくさん並んでいると、どれも興味深くて全部欲しくなって危険だ(笑)。

ただ、現状僕の本棚には230冊以上の未読本が並んでおり、その中にはこの本で紹介されている本も何冊も含まれている。

まずは購入済みの未読本をコツコツと消化し、それからさらに読みたいものから一冊ずつ購入していこう。

 

 

そして、この本を読んだことにより、僕の中でちょっとした心境の変化が生まれてきた。

もっとたくさんの書評を書きたいと思うようになってきたのだ。

2011年8月まで、僕は読んだ本すべての書評を書いていた。

その年は230冊以上読んでいたから、結構なハイペースで書評も書いていたはずだ。

ただ、僕の書評が当初の予想以上に強い影響力を持つようになり、逆に気軽に書評が書けなくなってしまったのだ。

たくさんのご献本が届き、皆さんが僕に書評を書いて欲しいとおっしゃる。

光栄だし嬉しいことなのだが、プレッシャーもあるし書評を書くこと自体を楽しめなくなり、書評の頻度がどんどん下ってしまった。

でも、この本を読んで、もうちょっとリラックスして、自分が楽しめて、このブログ読者の皆さんも喜んでいただけるような書評を書きたいな、と思うようになってきた。

せっかく大量に本を読んでいるのだから、たくさんの方とシェアしないともったいない。

できる範囲でコツコツ書いていこう。

それが新境地。

 

 

 

まとめ

本を読むことはとても楽しい。

僕は昔から本が大好きだったし、いまも大好きだ。

だから、こうして息の長い名著をずらっと紹介するような本は、まさに涎が出てしまうほど嬉しい存在だ。

いつか僕も、自分が読んで強く影響を受けた本を紹介する本を出版したいな。

そんな風に思った。

読書体験ももっと強化したいし、書評も復活させたい。

いろいろ停滞していた部分を活性化してくれたありがたい本でもあった。

楽しい読書体験しましょう!

 

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