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北代省三展 「空へ」を観に 横田茂ギャラリー に行ってきた

アート
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浜松町にある横田茂ギャラリーで開催中の北代省三展「空へ」を観に行ってきた。

北代省三氏は僕の祖母の弟。10年前に亡くなった故人である。

小さい頃から僕のことをずいぶん可愛がってくれた「省三おじちゃん」は、前衛画家であり写真家であり、そして造形作家でもあった。

かなり幅広い活動をしていたが、もっとも有名なのは、岡本太郎氏と共に活動した「実験工房」だろう。

もっとも、僕が物心がついたあとは、あまり積極的に創作活動はしておらず、「何をしているのか良く分からないけど面白いおじちゃん」的存在であった。

そんな北代省三氏の個展は没後何度か開催されているが、今回は「空へ」と銘打ち、故人が作成した模型飛行機にフォーカスを絞ったユニークな展覧会である。

 

 

開催は4月28日まで。こちら招待ハガキ。

 

 

パンフレットに写る北代省三氏。省三おじちゃんだ。

 

 

こちらは以前岡本太郎美術館で開催された展覧会のプログラムより、前衛画。

 

 

 

 

さて、今回は模型飛行機である。

北代氏は模型好き、凧(連凧)好き、そして天文好きであった。何事に対してもマニアックなのだ。

 

 

プラモデルのように形が決まっているものではない。一つ一つ木から切り出して、削り、接着し、そして整形していく。しかも飛ばないといけない!

 

 

ラジコン飛行機にカメラを仕込んで空中からリモートシャッターで写真まで撮影していた。1960年前後にこの技術力は凄い。

 

 

今なら原発の上空から写真を撮るだろうか(苦笑)。

 

 

さて、こちらはエンジンを搭載している大型のもの。写真だと大きさが分かりにくいと思うが、相当大きい。

 

 

翼は僕が両腕を精一杯広げた時よりも大きいのではないかと思う。

 

 

こちらは水中翼船。翼に膜のように貼られているのは絹の薄い布とのこと。半透明で美しい。

 

 

これだけ大型の模型飛行機を完全な状態で保存しておくこのは大変だろう。

 

 

壁に掛けられた飛行機は、まるで一直線に上空に向かって舞い上がっていくようだ。

 

 

倉庫を改造したギャラリーの中は静まり返り、時が止まっているかのようだ。

 

 

竹とんぼ。子供の頃に良く遊んでもらった。


 

こちらも大物。エンジンとカメラがついているラジコン飛行機。良くこんなものを手作りするなあ。

 

 

両方の車輪の間にカメラが見えるだろうか。

 

 

飛行機の下に回り込んでみた。中央の黒い部分がカメラ。

 

 

真下からカメラを見るとこんな感じ。地上からラジコンでシャッターを操作できる。すごいなあ。

 

空港に着陸する姿勢のようだ。


 

こちらは飛行機型の凧。子供の頃に何度も連凧をあげるのを手伝ったことを思い出す。男のロマンだなあ。

 

 

飛んでいる模型飛行機を北代氏自ら撮影した写真。

 

 

こちらは飛行機よりも人物が主役になっている作品。

 

 

本も出していた。他にもカメラの本も出していたし、雑誌の連載もいろいろ持っていたように記憶している。

 

 

倉庫の一部を利用したギャラリーに模型飛行機が良く似合っている。

 

 

左から僕の祖母97歳!、僕の母、そして北代省三氏の長男誠氏。

 

 

親子3代そろい踏みw

 

関係者一同で記念撮影!

 

北代省三展「空へ」、横田茂ギャラリーで4月28日まで開催中。興味のある方は是非。

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